「手紙~10年後の自分から返信~」5
次に「仕事について」だが、パートの仕事は80歳になった時点でスパッと辞めた。
体の動くうちは働き続けることを目標にしてきたが、私に残された時間は有限であり、何も「パート」だけが仕事ではないと思った。
収入のほとんどが年金だが、補塡をしなければ自分の考えている最低限の生活はできない。「年金制度」のことはいろいろな経済環境や日本の政治のありようが、複雑に絡み合っているので良し悪しの判断は難しい。
ただ、「ニーサ」制度が始まり少額の積立投資を継続していたので、その点は良かったと思うよ。複利の効果は長くやればやるほど大きくなることを実感している。
また、仕事を辞めた後の時間の使い方についても考えた。働くことが全てではないと50歳代の後半になった頃に気づいた私は、趣味やボランティア活動に目を向けるようになった。特に、地域の町内会活動や安心安全を推進するボランティアは、自分の健康にも良い影響を与えてくれている。人とのつながりが新たな刺激となり、心の充実感を得ることができた。
さらに、2025年1月からはデジタル技術にも挑戦し、スマートフォンやパソコンを使って、趣味のブログを始め今でも継続している。これらの活動は、私にとって新しい学びの場であり、日々の生活に楽しみをもたらしてくれている。もちろん、最初は失敗や戸惑いもあったが、少しずつ慣れていくうちに、年齢に関係なく新しいことに挑戦することの大切さを実感している。
このように、仕事を辞めた後の生活は、必ずしも収入だけに依存するものではなく、自分自身の成長や人とのつながりを大切にすることで、豊かさを感じることができると信じている。これからも、健康に気をつけながら、自分のペースで充実した日々を送っていきたいと思う。