京都サラブレッドクラブ地方入厩馬レポート

記事中の評価の印について。

中央競馬の評価をそのままは使えないので、印は省略します。


新たに11日から募集が始まりました、地方競馬入厩予定の三頭について書きたいと思います。

ピクニックランチ22
父エポカドーロ 牡馬

これは姿勢としては、悪くないよ。
津奈木が少し緩いですが、それは深い砂ではそんなに不利はない。

関節の容量は不足してますが、これも大きな推進力を必要とするわけではないので、このくらいあれば問題なし。

管は短めで膝被りも程よい。

肩の造りが程よく大きめで、肩肉も野暮ったくついてはいないから脚の出は悪くないでしょ。

ちょっと首の出る方向が上向きなのですが、こういう馬は頭が高めになるので、深い砂では前を上げてるような感じになるので、ブレーキが掛からないですみますね。

背がかなり短くて芯がしっかりしてますから、後は手足の回転スピードとか脚力があったらと思う。

トモは尻に角度があって押しドモなのがいい。

腿裏の筋肉量あってヨロもまぁまぁありますからね。

後膝はもう少し前目にあると力強さが増すんですけど、推進力とのバランスからしたら十分じゃないかな。

飛節は少し角度があるけど、極端に使い方が悪くなければ問題はなさそうだ。

地方競馬のダートに合ってるかな。
短めのダートで楽しめそうです。

歩かせてみると、前肢の出は良いしトモに力強さがあります。
ストライドも関節の使い方が良いからか、広く取れてます。

この馬なら兵庫あたりで走らせてみたいね。

もう少し筋肉量が増してくれば、この価格でなら良いんじゃないでしょうか。

アンドトゥモロー22
父トゥザワールド 牝馬

こちらは四月の生まれでこの馬格を誇るのですから、体格は申し分なし。

しかし、骨量無くて骨格もちょっと不安に感じるね。

兵庫県競馬ですか。

立ち姿見ると脚長なんですけど、地方競馬も兵庫とか名古屋のレベルとなれば脚の長さはいらんです。

それよりも強靭な脚力を生むトモが欲しい。

前肢は骨がないものの、関節はそれなりの容量がありますからね。
管骨は短くて腱筋が短めなのは良いね。

肩の造りは亀甲が前に位置していて、傾斜が立ってます。
もう少し後ろにあると、肩肉の幅が増してけんこうをうまく覆えるんですけどね。

でも上腕は長そうだし、肘の出は悪くないんじゃないかな。

ダートなら、あまり前に脚先を払うように出すより良いかもしれません。

胸が深くて背が短めで、これでしなやかに背が使えるといい。

トモが尻が短くて前後幅無くて、ヨロからして貧弱で肉痩せしてますよね。

後膝の位置も、もっと前にあって欲しかったですね。
これでは踏ん張りが効かないし。

飛節も容量が不足しているし折りもあるか。

下半身がとにかく、サイズが無さすぎるし筋肉量もこれでは足りないですね。

脚は長い、骨量はないから軽い。

でもトモは貧弱と言うことは、非力で軽い動きになってしまうので、深い砂では動けないでしょ。

動画でそのあたりをチェックすると、飛節に折りがあるまま歩くし、非力ですね。

それと前から前肢を見ると、脚先が外に向いていて外向キツイと思うなぁ。

ん~、地方競馬とはいっても、もう少し肝心の推進力に関するトモはね、

リッパナ方がいいものね。

それこそ血統なんかどうでも良いので、もっとしっかりしたトモの仔がいいよね。

前肢の姿勢は中央競馬じゃないからこれでいいけど、それにしてもトモの推進力に欠けますよ。

これもオススメはしないなぁ。

ネオザスティング22
父ラニ 牡馬

本馬は一月の早生まれですね。
それだけに、この時期の二歳であれば体格はあっていい。

測尺は十分。

地方馬は体高はいらないけど馬力を生み出す脚力は欲しいので、中央競馬の馬とは違って極端な姿勢で良いですね。

立ち姿を見ると繋ぎが長すぎないのは良いし、しっかりと力が入っていて大きな上体を支えきれています。

管骨も短くて、脚はこれでいいんじゃないかな。

歩かせてガチガチに硬くなければ、と期待したくなりますね。

肩の造りは、肩甲骨が長くて大きくて、
亀甲も立派ですよね。

中央競馬の馬だと長さはあっても野暮ったい幅はいらないのですが、地方競馬の場合は前肢の肘の出はカチカチでなければね。

ただこの馬は肩肉の幅が意外に無くて、なんのために亀甲が立派なのか分からないね。

首に対してやたらと厚ぼったく見えるのは、そのためだと思う。

ちょっと無駄かな。

胴は厚みがあって立派なんですけど、背が短いから背の使い方はうまくないと思う。

トモは尻に角度がなくて、脚力は不足する感じかな。

これだけの馬格を誇るのに、推進力側へ作用する姿勢だと、身体を持て余すと思うね。
後膝はもう少し前にあって良いと思うしね。

腿裏は筋肉量あって発達していますけど、ヨロが少し寂しいですね。

飛節は容量があって悪くはないですよ。

思うにこの馬、体つきはいかにも深い砂で走りそうな印象だけは強いけど、要所要所を見ると違う方向性だったりして、重さのある馬体を持て余す可能性が高い。

これでゆるかったりしたら、もう自重で参ったしてしまうような馬かもしれない。

歩かせてみると、歩き以前に気になったのが馬の集中力の無さ。
二歳のこの時期に、人の言うことをあまり聞いてません。

それなりに歩いたのは最初の数秒だけ。

それ見ての話をすると、ちょっとトモが下がる感じがあって、脚力が不足してますね。

なので推進力も足りてない。

前後から見ると跛行ではないのでしょうけど、四肢がまっすぐ出せないんですよね。

これだけの立派な馬体をしておきながら、体幹が弱くて四肢がバラバラと乱れる。

これではね。

名古屋競馬あたりならこんなでもソコソコは走ると思うんですけど、勝つ楽しみと言うよりはたくさんレースしてもらうのであれば、もう少し真面目さが欲しいし、四肢が乱れないような歩様しないと重い馬だからままならなくなるんじゃないかな。

これはおすすめしないね。

以上です。

個人的には、ピクニックランチ2022なら持ってみても良いかなとか思いますかね。

後の二頭は、ちょっと地方競馬と考えても、触手は動かないかな。

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