まるで呪いのような毒親の話
僕の母親は絵に描いたような毒親だ。
名前はA、僕の人生の邪魔をする最低な存在だ。
結論からいうとAはおそらく境界性パーソナリティ障害とやらの精神疾患らしい、それも僕が勝手にネットで調べて診断しただけなんだけど。
僕「精神疾患だから病院に行きなさい。」と言ったところで人の言うことなど聞きやしない。だから精神科にも行かない。
そういう病気らしい。
この病気は恐ろしくて、まず話し合いなどできない。例えば僕が家族と出かけるときなどは必ず付いてきてしまう。それもたまにではない、休みのたびに必ずお出かけには付いてくる。僕が家族だけで出かけたいと言っても僕の妻をうまく利用して無理やり自分も呼んでもらって、付いてきてしまう。僕の子供の誕生日など特別な日にも家族の時間を邪魔しに現れてしまう。僕は僕の家族の時間が欲しくてわかってほしくて必死に話しても何も理解しない、する気もない。A「私も混ぜてほしいだけなのに!あなたはなぜ私を否定するの?!私は母親なのに!」と反発してくるだけだ。
精神科の先生のYouTubeで境界性パーソナリティ障害の方は自身でも苦しんでいるんです、なんてことを言っていたがそれどころではない、関わっていたらいつの間にか洗脳されてしまう。今思えば子供の頃はAのために!Aが最優先!って感じで兄と一緒に洗脳されてしまっていた。
僕の人生は波瀾万丈で普通というには程遠いと思う、普通というと基準も分からないけれど、小学生のころ肺炎で入院したり、バイクに乗っているときや車に乗ってるとき何度も事故に合ったり(バイク以外全て完全停止中の貰い事故)、極めつけは兄が20代で事故によりこの世を去っていたり。この話もどこかでしようと思う。なんだか嘘くさいような話だが全て真実である。
前置きが長くなってしまったが、ここから話を始めていこう。
僕は30代前半で妻と子がいる、ある日仕事から帰ると妻がすごい剣幕で迫ってきた。
「Aとはもう関わっていられない。」というのだ。
僕は申し訳ないと思った、なぜなら僕はここ数年Aのことを意見が合わない狂った奴と見切りをつけて全て投げ出し放っておいたのだ。
そのせいで妻がワガママで自分の思う通りにならないと気が済まないAの対応をずっとしてくれていた。本当にメンタルの強い妻をもってよかった、ありがとうございます。頭が上がりません。
何があったのか聞くと、
「今まで散々ワガママや人の愚痴をひたすら耐えて聞いてきたのに陰でずっと私の愚痴を言っているのを知ってしまったの、もう無理だわ。お店のことだって協力してきたのに!」
と言ってきた。
このお店とは僕の兄が亡くなってAが保険金を手に入れ、好きなことをやると言いだして始め
たどう考えたってうまくいかないであろう謎の家具屋のことである、バリの家具を売るとかいって始めたが最終的には謎のアクセサリーなどを売っていた、案の定かなりの額4ケタ万は溶かしてすぐ潰れた。このときも、この時代にネット販売なしで店舗一本でやっていくなんて無理だといっても一切聞いてもらえなかった、ちなみになぜ店舗一本でやるかというとネットがよく分からないから。という理由、いや、店やるんなら勉強したり下調べして始めろと、しかもリスクえぐいだろと、このままパートを続けたほうがいいだろと、何度も説得した。でも変わらず返答はいつもと変わらない。
A「あなたは私のことが嫌いだから私をいつもいつも否定したいだけなの!」と言う。
怒り狂う気持ちを抑えて全てを諦めた、僕はここで母親というものを完全に諦めたのである。
この謎のお店とやらのインスタでの宣伝などもいつもの常套句「私、分からないの〜」の一点張りで妻に押し付けてやらせていたのである。
結局はこの「分からない」というのが仇となり、妻への悪口がバレてしまう。
妻がAのアカウントに入って色々投稿したりストーリーをあげたりしている際にDMで知人に妻の悪口を送信していたのをたまたま見てしまったのである。なんでもかんでも「分からない」のにDMは送れるんだな、と思った。
妻に迷惑かけて散々邪魔してきてお金の使い方も一切知らないようなやつの元に産まれたのが僕だ。親は選べない、まぁそのおかげで僕の人生があるしこんなに書くことがあるし別の親が良かったとも思わないけどね。ネタとしては十分だ。
というわけで妻はもうやっちゃいられないってことで、後のことはあんたがなんとかしなさいということになった。
僕は困った、いざ縁を切るってなると情が湧いてきてしまったのだ。
そして話をしにAのいる実家に向かおうと思ったのだが僕の方から「あんたの悪口バレてますよ、縁切られるみたいですよ、孫にも僕にももう会えませんね。」と伝えるのは恐ろしいので叔父に伝えてもらった、そして会って2人で話すのは怖すぎるのでわざわざおばあちゃんを迎えに行って3人で話すことにした。
万全の状態で対面したAは泣き崩れながらベッドに座っていた、そこで僕が感じてしまったことは結局嫌いになれないということだった。
「お前はめちゃくちゃだが結局は嫌いになれない、もう会うことがあるかどうか分からないけど引っ越したりすることがあればLINEで住所は教えてくれ、」と伝えた。(田舎でのんびり暮らしたいなどと言っていたため、まぁそれも嘘なんだが。)
おばあちゃんはずっと悲しそうな顔でじっとしていた。
妻とは縁が切れても僕が孫を連れてたまにAに会いに行くぐらいいいかなと思った、そう思うほどに反省しているように見えた。
そして最後玄関を出るときAが僕を追いかけてきて握手を求めてきたので思わず反射で握り返した。僕の目から涙がこぼれ落ちていた。そして次の日、心を入れ替えてやり直してくれるかなと思った矢先、妻にAから長文のLINEが届いたと言うじゃないか。
長いのでギュッとまとめて書くと内容はこうだ。
「ごめんね。S(妻)のこと本当に心から大好きで大好きで仕方なくて可愛くて仕方なくて悪口を言ってしまったの。本当にごめんなさい。許してもらえるなんて思わない。ずっと見守るね。私はN(亡くなった僕の兄)の元へ行きます。ずっと見守ってるからね。」
おいおいおいちょっと待てやちょっと待ちやがれやと、僕は驚いた、心底呆れた。メンヘラ特有の死ぬ死ぬアピールをここでするかと。
そう言えば心配して戻ってきてくれるとでも思ってるのかと、いや思ってんだな、多分な、イカれてるからな。
昨日の涙返せと、お前はどこまでいっても毒親だなと、もうこれで本当に終わりにしようと思った。僕も縁を切って全て終わらせようとそう思ったんだ。
そしたら次の一手が打たれた。
妻の母にまで手を出してきやがったのだ。
妻の母は要領がいいのでAから連絡がきても軽くいなしてくれた。むしろS(妻)に何かあると怖いとのことでAと会ったりしてメンタルのケアまでしてくれた。
本当に素晴らしい人だ、これもまた妻と同じく頭が上がらない。
そんなことをされたら僕は縁を切れないじゃないか、これ以上誰にも迷惑をかけるわけにはいかないので仕方なく僕がAの対応をするということでこの話は終止符を打つことになった。
毒親と縁を切るっていうのは本当に簡単なことじゃないと、そう思った。
つまりAにいつも通り、してやられたわけだ。
自分の子供にこんなに嫌われて、無感情で付き合ってもらって、なにが嬉しいのだろうか。
こんな僕みたいな経験をしてる人はきっと多くいることだろう。そんな人に今回1人じゃないんだよ、僕がいますよ。周りの大切な人に迷惑かけない状況ならキッパリ縁切っちゃってくださいね。自分の幸せのために!
なんて伝えたい、伝わったらいいな。
最後まで読んでくれた方ありがとうございます。