語20250114
タイムカプセルというものがある。思い出の品、拙い文章で綴られた手紙。過去から現在へのささやかな贈り物。そこには今の自分を激励するような温かみのあるものや、翻って自己を傷つけるものがある。それは希望にもなり得るし、絶望にもなり得る。さあ、我々は未来の自分へ何を残そうか。僕、今気づいたんです。今の自分をどんなに否定しようと、過去の自分をどんなに否定しようと、未来の自分のことは決して否定できないと。不確定な未来を変えるのは、それにエールを送れるのは今でしかないということを。じゃあやってやろうじゃないか。上等だ。今の僕は弱くて淋しくて小さな存在だ。自分を殺してやりたいとさえ思う。だがしかし、未来のお前を責めることはできない。だから、もし僕に未来が残されているなら、タイムカプセルを作ってあげよう。いつか、その日のために。