語20250116

酩酊状態で書く。覚醒作用のある物質の摂取を拒み、敢えて私はこの眠気を利用しようと考えたのだ。思考力や集中力の低下を実感する。これこそが快と不快の間で揺れ動く心の動きを観察するのに最適な状態なのだ。酒を飲むとこういう気分なんだろうなあ、なんて思う。暑くて上着を脱ぐが、すぐにその温もりが恋しくなる。暖色の光を浴びると将来居酒屋で仲間と盃を交わす自分の姿が想像できた。つらいことを忘れて愉悦に浸る。それができるだけでも幸せな人間なのかもなあ。私には時折何も面白く思えない「波」が押し寄せてくる瞬間がある、病のせいだろうか。病は怠慢な己を擁護する格好の免罪符だ。それを理解していながら、今日も惰性に満ちた一日を過ごした。そんな私が真夜中に酔った気分で文章を書いている違和感。これがどこからやって来るのかは、私には分からない。

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