語20250112
ただしかし!俺にも意見の一つはあるぞ。どんなに俺がバカだからってそう見下すことないじゃないか!おい、そこのお前!その眼の裏には侮蔑の念があるんだろ!言ってみろ!否、言わずとも俺には分かる。俺はそれを雪辱したくて、それでもそれを果たせないと自覚した瞬間!嗚咽の衝動が俺を駆り立てたんだ。この世にはな!自分の内実を何も肯定できずに喘ぐ奴らの屍が転がっている。そいつらの存在感は道行く人の心を一寸たりとも動かさない。お前らはそいつらを、石ころ同然のそいつらのことをどれだけ救おうと、汗や血を流したというんだ!さあ答えろ!平和故に起こるこの現象は俺たちを突き刺して硬直させている。努力なんてのは承認欲求の権化という他ない。自分をなんとしてでも石ころとして見てほしくないからだ。お前が石ころだったとしたら、その時、お前は承認欲求に溺れる輩を見て何を思う。言ってみろ。