語20250101
喧騒は全てを祝福するようだ。喜ばしい新年には地味なコンテンツは受け入れ難いのだろうか。節目は年輪の如く時空に刻まれた。マジョリティーの欲する内容を追い求めることが僕の幸せだったのだろうか。さあ、どうしよう。青い世代は時に鮮血の赤に染まる。その血潮の脈動は緊張感と発汗を引き起こした。程よい運動は精神の硬直した意識を解す。それを理解していながら、敢えて僕は筆を手に取った。書くことが希望になるのなら、僕は囚われた思考の射程を前提としても書くだろう。目的を持つ必要なんてない。何故なら筆記を出発点とした仮想が広がるから。今年も書いてやろう。大衆化と数値化の脅威に屈服することなく、ただひたすらに書いてみよう。安楽や幸福や希望は可視光にできないから、「黒」という確固たる意志を紙に全力でぶつけてみよう。希望の見えない日々に線を書き入れるために。