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生まれて初めて、曲を聴いて大泣きした話

僕がMOROHAを知ったのは彼らが活動を休止した2024年12月頃だ。

きっかけはYouTubeで『革命』のギターフレーズを視聴したことだ。当時は「ギター界隈では有名な曲」程度に思っていた。

かっこいい、僕も弾いてみたい、という思いでtab譜のついているギターの動画をあさっていたら「THE FIRST TAKE」で1000万回近く再生されてる『革命』の動画にたどり着いた。

なんだ、本家(歌あり)も有名な曲じゃないか。試しに聞いてみるか、くらいの感覚でポチっと再生。

そしたらびっくり、衝撃的な歌詞がどくどくと頭に流れ込んで来る。画面の向こうで必死に歌うMCアフロさんとクールにギター鳴らすUKさんの姿に度肝を抜かれた。

こんな凄い曲だったのか、と愕然。

それから必死にMOROHAのことを調べた。彼らの曲を多く聴くようになったのも、活動休止したことを知ったのもこの時だ。

僕はnoteでつまらんエッセイも書いてる上にギターもやっているから、MOROHAの詞とギターの両面に惹かれた。

そうしてMOROHAを聴くようになってから暫く経ったときに、とある曲に出会う。

MOROHAが活動休止した12月21日から4日後の12月25日に「アフロ」というYouTubeチャンネルにアップされた『さよならに勝て』という曲だ。

そんな曲MOROHAにあったっけ?まあいいや、とりま聴いてみよう、とこれまたポチっと再生。

そしたらもうね、大泣きよ。中盤からボロボロあふれ出す涙に動揺を隠し切れない僕。だって曲を聴いて泣いたことなんて今までなかったから。

僕は泣き虫だ。でも曲や映画に泣かされたことはなかった。僕は感情移入しにくい体質なのかもしれない。

でもこの曲のありとあらゆる要素が秀逸なるもので、それに圧倒されて涙が止まらなくなった。

まずは聴いてみてもらうのが一番だと思うが、この曲の素晴らしさ僕なりに咀嚼してみる。

まずは歌詞。これが一番かもしれない。活動休止に対する葛藤。過去の美しい思い出。相方に対する熱い思い。別れと向き合う全ての人に向けたエール。

もはや形容し難いほどの完成された歌詞が優しく僕を突き刺した。

あとは、バックで鳴る美しいピアノの旋律。これ自体の良さもそうだが、「ギターでないこと」がこの曲の意義だと思う。

相方UKさんのギターから離れて、それでも歌い続ける魂のラッパーとしてのアフロさんの姿が目に浮かぶ。それだけで泣ける。

僕ね、正直アフロさんと出会うまではラッパーのこと、ちょっと下に見てた。なんだよ、サングラスかけてネックネスなんかしちゃって。そんな偏見で、遠くからラッパーを眺めていた。

でも、アフロさんを見てラップってすんげえいい世界だなって思えるようになった。言うならば、ラップ界隈に関する視野が広がったと思う。

ラップって韻だけじゃない。口の気持ちよさだけで勝負するような世界じゃなかった。自分の魂を言葉に変換して、それを旋律に乗せてあげる。この作業の奥深さに震撼した。

MOROHAの曲を聴き始めてから、ラップみたいなポエムを書くようにもなった。自分もアフロさんみたいなラッパーになりたい、もしくはUKさんみたいなギタリストになりたい。MOROHAがなくなったとしても、彼らが遺したものをなかったことにはしたくない。

そんな思いで、今日もこんなエッセイ綴ってます。

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