とりあえず現状報告と母の気持ち
関東からこっちに引っ越してはや2年半 娘から息子になったアレンはたまーに実家に寄ってくれる
と言っても、彼女が飲み会で夕飯を食べにくるとか 旅行に行った帰りにお土産を持ってくるとか 本当にたまーにである
昨年までは関東にいたので会えないのは当たり前であったが 今は車で25分もすれば会える
しかし 近くて遠い存在だ
1年程前にメールがきて「タイで手術したいからお金を貯める」と宣言してきた
いわゆる子宮卵巣摘出である さて いくら掛かるのか?
「70万あったらできそう」と言っていた 「100万あったら余裕」とも言っていた
自分の息子の事なので 私も色々と勉強した
やはり 日本で手術をするより タイのほうが断然安い
しかも専門病院が多い
日本では普通に100万以上はする
「身体を変えないと戸籍を男性にできないから」とアレンは言った
もしかして… コレ… 今の彼女と結婚を考えているとか???
今の日本では同性婚は認められていない まだまだ生きにくい世の中なのか 日本が遅れているのか
でも母親として気持ちは分かるが、異常のない臓器を摘出するのはあんまりおススメできない
手術にはやはりリスクが伴うし、術後も何らかの異常が出る場合もある 私は看護師だから(しかも外科)その辺のリスクは嫌でも知っているし、身に付いている
「もしかして彼女と結婚したいとか?」と思い切って聞いてみた
返事は 「うん」 であった
「彼女も結婚を考えとるとか?」 突っ込んで聞いてみた
返事は 「知らんよ」 であった…
オイオイ 一番肝心な所やろそれ…
彼女はとても素敵な女性で「いつもアレン君にはお世話になってますっ」と言っているがほんとだろうか…
私からすれば まだまだ男気が足りない まだ私の方が男らしい(自慢にはならないが)
もっともっと自分を磨いて 男らしく彼女を守ってやって欲しい
そして アレンを守るのは私 母親の役目である
日本も早く、臓器を摘出することなく、同性婚を認めて欲しい。1度しかない人生を楽しく、自分らしく生きれるようになって欲しい
「異常のない臓器摘出」がいかに危険なリスクを伴うのか
当事者の身になって真剣に考えて欲しい
産まれてきた性別で生涯生きる人が多い中で それは当たり前かもしれないが、当たり前ではないことを早く分かって欲しい
私の大切な息子が、付き合ってくれている彼女が 一生幸せであって欲しいから
そして 性同一性障害の子供さんも持つ親御さん方へ
名前に「障害」と付いてますが、決して障害なんかではありませんよ(*^-^*) ただそのご両親の元に産まれたかった理由が絶対あります
私は息子1人ですが、娘として産まれてきたのにも理由があると思っています
今 アレンは31歳になりましたが、女の子のように気遣いをしてくれます
「大雨は大丈夫か」「体調は変わりないか」「熱中症には気を付けて」など心配のメールがよくきます
本当にありがたいし感謝しかありません
どうか生きたいように生きて 母は幸せだけを願っています
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