身体の傷と真っ暗な部屋
私は幼少時 何をしたのかははっきり覚えていないが 何か母親の気に障ることをしたのだろう
時々 「やいと」をされた 今で言うお灸みたいなものだ
意味は今のお灸とは全然違うのではないかと思う
昔はお仕置き的な感じで 言う事を聞かなかったら もぐさを身体に少量盛られ 火をつけてそのもぐさを燃やす
今の若い人は知らないと思う
私はこれを時々やらされていた 何をしたゆえのお仕置きだったかは覚えていない
指やお尻などあらゆるところにやられた 今では火傷の後は薄くなってきたが 大きくなってもずっと残っていた
「熱い!」「我慢しなさい!」 とても熱かったが我慢しなければいけなかった お仕置きだから。
我慢の限界がくると火傷となり傷が残った おかげで我慢強くなった
ある時は 母は妹だけを連れてデパートへ買い物へ出かけた 私はまだ4歳だった
夕方 部屋が真っ暗になっても帰ってこなかった
まだ身長が低い私は部屋の電気コードまで背がたわず 電気を付けることができなかった
真っ暗な部屋 いつ帰ってくるかも分からない母親と妹を待った
不安で怖かった記憶はある
おかげで暗闇にはめっぽう強くなった
教訓:嫌な思い出も時が経てば自分の身になることもある