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家族が壊れるまでの経緯 その2

社長となった夫は 「人を使う」ことに全く知識も技量もなかった

前回にも書いたとおり 裕福な環境にはしてくれた しかしお金に関しての管理は全くできなかった

あればあるだけ使う 私は9歳年下でありそれこそ看護師の仕事しかできず口出しをすることはなかった

それに小さな娘もいる 他の事を考える余裕はなかった なによりも夫を信頼していた

今思えば大酒飲みにどうしてあんなに信頼を置いていたのか それは分からないと言いたいが

あとから考えれば これも親の愛情を受けてこなかったことに関係するのだと思う

なにが本当の愛情で 何が本当の愛情ではないのか 見分けることはできなかった

大好きな夫がやっていることだ 間違いはない そう思っていた

月の収入がよかった時には 職場のスタッフを飲みに連れていき 何百万と使った

貯金という言葉など全く知らない人間だった あったら無くなるまで使う その時はそれも問題には感じなかった  私がコツコツ貯めていたからだ

「あったらあるだけ使う 貯金ができない」これは息子にそのまま遺伝することになった…

家族収入が多いため 保育園の支払いも大きかった 児童手当もカットされた

でもお金があったから別に支障はなかった というか 「あった」と言うより毎月一時的な物であった

私もお金がある時の結婚生活は楽しかった 夫が楽しそうにしていたから。

私の幸せなんて二の次でいいと思っていた 私ごときが幸せになるなんて…と思っていた

実際に出張が多かったので 家に居る時は沢山娘と遊んでくれたし とても可愛がってくれた

なにもかも順調だった 2年間ぐらいは…



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