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家族が壊れるまでの経緯 その1

夫と結婚する前は 夫はかなりの酒飲みだと知っていた

結婚する条件として「お酒はやめること」と言った

それからは 夫の周りの人もびっくりするくらいにちゃんとお酒をやめた

夫からお酒を遠ざけた私は 夫の友達の間では「すごい女の子」と言われていたようだ

なんせ 大酒飲みだったようだからだ 私に会う時はいつもお酒の匂いがしていた

宇多田ヒカルの「ファーストラブ」の歌詞にもあるように「煙草のフレィバー」ではなく

「お酒のフレィバー」であった

しかしそれは3年で崩れた 1回崩れると止めどがないくらいになった

仕事は建物の基礎工事の下請けをやっていて 一応社長だった 付き合っていたころは本社で働いていたが 男たるもの 独立したくなったのだろう

その本社の社長から「あいつのことを宜しく頼む」と言われた 世間知らずの私は静かに頷いた

私は社長夫人だった しかし夫は社長になれない第一位の性格なぐらい向いていなかった

仕事がうまく行かないとお酒を飲み暴れた そして私に対しての暴力が始まった

お金がある時はとても良い生活をさせてくれた 買い物も値段を見ずに買うようになった

なんでも買ってくれたし 夕飯の買い物は時々一緒に行っていたが お魚屋さんで水槽に泳いでいるお魚を指さし「今日はコレをくれ」と新鮮なお魚を食べさせてくれた

また魚釣りも好きで 大物を釣った時は捌いて調理もしてくれた

洋服を買いに行けば 私が大好きな可愛い洋服を1回で10万円分買ってくれた

1回や2回ではない 自分の服も何万円と出して買っていた

生活費も月に40万円はくれた まぁ景気の良い時代も相まっての事だったかもしれない

娘と色んな所にも連れて行ってくれた しかし娘は一切覚えていなかった ( ̄▽ ̄)ノ…

なのにどうして…  青あざだらけの生活が始まった

 

 

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