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【実例】「農業モビリティ」が作る農業

「農業モビリティ」の登場において変わり始めた農業の形。
手作業から機械へ。機械から全自動へ。
人の力が加わらない農業。
そんな未来がもうすぐそこまで来ている。
今日は「農業モビリティ」が活用されている実例を紹介。


・ドローンの活用

空撮などに活用されているドローン。
その技術を農業に活用しているところもある。

①圃場の撮影

農家が田んぼや畑の様子を全て観察することは難しい。
そこで活用されているのがドローンである。
圃場をドローンを使って空撮することで、
作物の成長具合や生育具合を確認することができる。
それにより、農家はピンポイントで的確な処理を行うことができ
作業効率が一気に上がっている。

ドローンに取り付けたカメラで撮影した映像をパソコンで確認することができる

②農薬散布

ドローンを上手く活用しているのが農薬散布の場面である。
農薬の散布はこれまで、人間が手作業で行なってきた。
時間も体力も必要な作業であった。
しかし、ドローンを活用したことで広範囲にわたる農薬散布を
短時間で効率的に行うことができるようになった。

これまでの農薬散布の様子


ドローンを活用した農薬散布の様子

・収穫ロボットの活用

農作業に最も労力と時間が必要な作業が収穫作業である。
作物によっては高い木の上から地中など収穫の方法は幅広い。
そんな作業するロボットが行なってくれるようになっている。

①ピーマンの収穫

ピーマンは人間の腰の高さほどに実をつけるため
収穫する際に中腰になる必要があった。
そのため、農家にとって身体的な負担が大きかった。
そんな中登場したのがピーマンの収穫ロボットである。

ビニールハウス内のワイヤー上を移動するため初期工事も簡単で
収穫の際にもピーマンを傷つけにくい設計となっている。
さらにA Iにより、枝切り防止機能も搭載されている。

AGRIST株式会社のピーマン収穫ロボット

②イチゴの収穫

イチゴは品種によって大きさや色付きなどが異なり
ロボットの導入が難しいとされてきた。
そんな中AIを搭載した画期的なロボットが開発された。
イチゴの色づきからAIが判断した最適な状態の実を
傷付けることなく収穫ができる。
自動式でレールやワイヤーなどの設置は不要である。
人の監視が不要なため、早朝や夜間の収穫作業も任せることができ、
人手不足や作業負担の軽減が期待されている。

株式会社アイナックシステムが開発した「ロボつみ」

・番外編:受粉ロボット

収穫する前段階でもロボットが活用されている場面がある。
それが「受粉」である。受粉がなければ実がなることはない。
そんな受粉すらロボットにより自動化されているのである。

ロボットが搭載したカメラで花の位置や向きを捉えた上で、
アームを伸ばして先端の綿のような毛を花にこすりつけ、
自動で受粉させることができる。

受粉を手伝うハチの動きをAIに学習させているため、
人の目では分からないほど細かく振動することで
花粉がめしべ全体に行き渡るということらしい。

HarvestX社の全自動受粉ロボット

本当に人の力が必要ない時代はすぐやってきそうだ…。

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