山火事
世界は燃えている。
Wildfireという言葉がSNSでは溢れている。その規模でたくさんの国で発火している。
火はとても不思議な存在で、全てを昇華してしまう。粉々に。
世界の山火事を見るたびに、鳥や動物たちが逃げ場もなく焼き尽くされていることに胸を締め付けられている人はたくさんいるだろう。
助けてあげられる規模ではない。日本国土レベルで燃えているのだから。
小学生の頃、近くの山が火事だから全員校舎内から出ないようにと言われた。
校庭がヘリの発着場になり、何台かのヘリコプターが交代に来ては砂を積んで飛んでいったのを覚えている。
窓からかぶりつきのヘリの発着に皆で大興奮したけど、砂なんだ、と驚いたのも覚えている。(砂以外にも入ってたのかもしれないけど)
山でボヤって時は地域の全員が凄い勢いで集まっていたのも覚えている。
大抵はタバコだった。
日本は山国だから、今の海外のような火事が起きたら国として危ういだろう。
じゃあどうすればいいか?
もう初期消化しかない。
山に住んでいる人たちはそのことをよく知っている。
今日も何台も消防車が山間を走っていく。
山の中だから、一山越えた向こうから向こうの山へといろんな方向から小さな消防車が来る。
火事だけではないだろうし、火事だとしても火元がなんなのか分からないけれど、ニュースにも聞かないということは初期消化成功しているという事だろう。
山は山に住む人たちに今日も守られている、とつくづく思う。
涼みに来る人たちもどうか、一緒に守ってほしいと思う。
山と山に住むすべての生き物達のために。
海外の山も、なんとかならないのだろうかと本気で悩む。
人間はその為に居るのに、まるで太刀打ちできていない事を実に情けなく思う。
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