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「赦し」 とはなにか

1月に他界した父からの最後のメッセージ。

ただ一言、「読んでおけ」と言って折り畳まれた新聞の切り抜きを渡された。
普段切り抜きなんて面倒なことをしない人だったからなんだか捨てられず、ところがすっかり読むのも忘れて引っ越し荷物に沈んでいた。

何の気なしに開けた段ボールからハラリと落ちたこの切り抜きは、父からの最後のメッセージだと思った。



記事の内容の理解は個々によって違うと思う。だからこれは私個人の解釈になってしまうが、私はこの記事で、初めて「赦し」を理解した。

       赦す

この言葉を実践できるようになった時、人間は一段ステップをあがれているんじゃないかと思う。それほど凄いこと。
私は残りの人生を 赦せるよう 生きていくつもり。

人間の感情は弾けるような陽気なハートを薄い悲しみのベールが覆っている気がする。かわいそうな話を聞くたび、見るたび、自分の無力感や世界への挫折感、そんないろんな感情が湧き結局悲しくなる。たまに怒りも出るけど、結局は悲しみに根ざす怒りだ。
この悲しみがなければ、きっと人は生まれながら、日々ただ幸せに生きられる気がする。

そのキーが「赦し」なのではないか?

やり方は簡単。全てを受け入れる。
受け入れたらすでにもう赦しているんだろう。

叔母さんが言った「嫌なことあってもな、我慢するんやで。グッとお腹に呑み込むんや」
これが方法かも。
我慢はまるで自己犠牲のように感じてたけどあら不思議。全て受け入れると決めて生きると全く犠牲感は無い。相手も救われる自分もダメージなし。winwin。

こんなに簡単だったのに、今まで長い人生、「赦す」意味も方法もわからなくて模索していた。
だから父にお礼を言いたい。

ありがとう。私をまた育ててくれて。やっぱあなた凄いよ

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