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#073 旅で感じる違和感

旅の話の続き。

旅をしていると肌感覚で合う街と合わない街とがある気がします。特に目立った特徴のない町でも「なんか良いな」と感じる時もあれば、「なんか合わないな」と感じる時があります。

コピアポの街では、これまでのように知り合いがいなかったから、ということがあるかもしれませんが、「なんか合わないな」という感覚がありました。


この感覚はどこからくるのか。

振り返って考えてみると、自由度が少なくなってきていたことに抵抗感を覚えていたのかもしれません。

コピアポの街に近づくにつれて、ポツポツと民家が増えてきました。それは、その場所の所有者がいることであり、所有者でない自分は自由に出入りできない場所が増えてきたことでもありました。

当然のことといえば当然のことなのですが、これまでが砂漠の中で自由に動けていたのが、コピアポの街の近くからその自由がなくなりつつあることに、抵抗感が生まれてきていたのでしょう。


街に入ることで、おいしいご飯を食べたり、温かいベッドの上で寝ることが出来るようになりますが、その分自由を制限されることになる。普段であれば、無意識に許容しているようなことですが、歩いてきたからこそ感じられたことでした。


これまで当然すぎて当然と思うことすらないことが、非日常を繰り返すことで浮き彫りになってくる。その発見が、旅することの面白みかもしれません。


そんな違和感を覚えたこともあり、コピアポには1日滞在しただけで、再び歩き始めることにしました。

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