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#141 久し振りのイスタンブール観光

先週から海外出張で西アフリカのベナンという国に来ています。
今回は、建設プロジェクトの立ち上げ支援というミッションで3か月程度滞在する予定です。

東京からトルコ経由で移動したのですが、経由地トルコのイスタンブールで乗換え時間が12時間近くあり、久しぶりに観光ツアーに参加しました。
しかも無料で。

今回利用したトルコ航空では、イスタンブールでの乗り換え時間が6時間以上で観光ツアー、12時間以上でホテル宿泊を無料で提供しています。
今回乗り換え時間が11時間50分。東京から13時間のフライトの後であわよくば12時間と見做してホテルで休めるかと思い受付で掛け合ってみたものの冷たくあしらわれ、観光ツアーに参加しました。

てっきり海外の「無料の観光ツアー」といえば、観光地を回るもののお土産物屋さんを連れまわし、ツアー客に現地にお金を落とさせようとするもの、というイメージがありました。
というのも、以前イスタンブールに一人旅で訪れたとき、路上のコーヒー売りが写真を撮ってくれと頼んできたにも関わらず、写真を撮るとお金を要求してきたことがあり、あまり良い印象を持っていませんでした。

ところが、です。
観光ツアーはそんな様子もなく、ブルーモスクやテオドシウスのオベリスク、トプカプ宮殿などイスタンブールの有名どころを惜しみもなく案内してくれました。観光ガイドの説明を分かり易く、トプカプ宮殿ではイヤホンの音声案内付き。食事も、朝食と昼食がレストランで提供されました。

ツアー客は全員で40人前後。全員数時間後に乗る飛行機が決まっており時間が気になるところですが、ツアーガイドもそこは配慮していて、分刻みのスケジュール管理で案内していました。自由行動の時間と集合時刻、ツアーからはぐれたときの集合場所、事前のベジタリアンメニュー希望者の確認、「ここは急ぐところ」というガイダンスなど、イスタンブールの歴史そのものと併せてツアーガイドのマネジメントスキルや振る舞いに学ぶところがたくさんありました。

石造遺跡を見るたびに思うのが、クレーンも何もない1000年以上前に、どうやって建設したのか、ということ。今回案内されたテオドシウスのオベリスクは全長20m以上、重さ400t(?)の石柱。エジプトから運ばれた、とのことですが、どうやって建てたのかは未だはっきりしないようです。

ヨーロッパ等にいかれる際は、直行便を使わずにトルコ経由でイスタンブール観光をしていくのもお勧めです。その際には、塩野七生の小説「コンスタンティノープルの陥落」などを読んでいけばより楽しめるはずです。

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