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#083 再々出発

旅の話の続き。

チリの観光ビザを取り直すため、一度出国しアルゼンチンのバリローチェで一泊し、その翌日再びバリローチェを出て、チリに再入国しました。

その日は、日韓共催ワールドカップの日本-ロシア戦がありました。これまで、試合を見る機会がなく、ワールドカップが始まったことも分かりませんでした。サッカー小僧だったこともあり、せっかくなので日本戦を見たい思いもあったのですが、バスの出発時間があり、前半まで応援してから、後ろ髪を引かれる思いで宿を後にしました。

この頃の中心選手と言えば、中田英寿選手。チリのテレビでは、「エンペラドール(皇帝)」として紹介されていました。ドイツ・ベッケンバウアーと同じ称号で紹介されていたことに、誇らしい気持ちでした。

また、アルゼンチンはその前の試合でイングランドと対戦し、イングランド代表のベッカムにPKを決められ負けていました。日本戦の前にベッカムがPKを決めるシーンが流れるとともに、画面全体に「Malo(悪い)」の文字が写し出されました。あからさまなアルゼンチン贔屓に思わず笑ってしまいました。


アルゼンチンのバリローチェを出発するバスの運転手と添乗員は、前日バリローチェに来た時と同じでした。山を登り国境に近づくと、この日も吹雪。それでも無事国境を通過し、チリの観光ビザ90日を新たにもらい再入国しました。昼過ぎにチリ側の街オソルノに到着し、その夜サンチアゴへ向けて出発。次の日の朝、サンチアゴに着きそのままバスを乗り換えて、再出発地ラ・セレナに向かいました。

夜になり、ラ・セレナに着くと淡々と買い物をしたものの、荷物をまとめられないまま、その日は眠りにつきました。


次の日の朝はゆっくりしてから、レストランで昼ご飯を食べて出発しました。ラ・セレナの街からゴールの首都サンチアゴまで470km。ゴールまでもう少し。

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