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#185 緊張と弛緩

ナミアゲハの幼虫を見始めると、しばらく見入ってしまいます。

「はらぺこあおむし」という絵本のタイトルがあるのですが、まさにこのタイトルどおりで、葉っぱを食べ始めると気持ちがいいほどバクバク食べます。静かにしていると葉っぱを齧る音が聞こえるほどで、小さい葉っぱだと数十秒で食べきってしまいます。

お腹がいっぱいになったかと思うと次は微動だにせず、ジッと静止します。時々体を揺らすような動きをするのですが、しばらくするとまた静止。そして、コロっと米粒の半分くらいのう〇こを為されます。

この緩急の動きを見ながら、「緊張と弛緩」という言葉が頭を過りました。
アイデアや解決策を考える時は、緊張と弛緩を上手く使い分けることが有効と言われています。

アイデアや解決策は、「思いつこう」として思いつくものではなく、あれこれ考えた緊張の後の気を緩めている弛緩の時に思いつきやすいというものです。良い文章を思いつきやすいと言われる馬上・枕上・厠上の三上は「弛緩」しやすい環境と言われると納得です。

幼虫を見ていた時は「弛緩」の時。何の脈絡もなく「緊張と弛緩」という言葉が浮かんで来たのが驚きでした。考え悩んで思いつきが得られないとき、緊張後の弛緩を上手く利用していきたいものです。

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