#088 決勝トーナメント敗退
旅の話の続き。
エンカント渓谷での観光を終えて、しばらく進むと国道5号線に合流しました。合流地点はゴールの首都サンチアゴから370km地点。国道5号線は片側2車線になり、その外側の側道も綺麗に舗装されていたので、かなり歩きやすくなっていました。
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オバージェの街を出発してから4日目の夕方、レストランを見つけそこにテントを張らせてもらいました。
夕食を食べながらテレビニュースを見ていると、チリ北部のイキケの街で震度5の地震があり、この先の首都サンチアゴ近くにあるバルパライソという街でも震度4の地震があったとか。歩いている途中に深度4以上の地震があったはずなのですが全く気づきませんでした。
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そして、この時初めて日韓共催ワールドカップの決勝トーナメントが始まっていることを知りました。日本と韓国がともに決勝トーナメントに進み、韓国はイタリアを破ったものの、日本はトルコに負けていました。
テレビ画面では、日本選手が泣き崩れ、日本の応援団も号泣していました。そんな画面を見ながら、自分もゴールしたら涙を流すのか、という疑問が頭をよぎりました。
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ゴールした瞬間にはどんな感情が湧き出るのか。
この日は、そんな想像をしながら眠りにつきました。