
私 誕生
母は水商売で働いた。
とにかく私が産まれるまで働かないとって
思ったみたい。
毎日面会に来ないと怒る父だから
大きなお腹を抱えて毎日拘置所まで歩いて行く母。
母はこの時信じていた。父を。
父は
「極道辞めるけー法廷で情状証人立って
くれんかの?」と母に父は話したのだ。
自分が刑務所に行かなくて済む為に
父は母と私を利用した。
それで父はまだ未成年だし出て来れたのだ。
父は拘置所から出て来た瞬間なにを
したと思います?母に。
お腹大きい母に重い荷物を持たせ
「ワシ事務所行かんと行けんから
持って帰っとけや」
母
……??
!!!!!
母は見事に騙された。
利用されてたんだと気付いた。
そんな2人は別れを決意。
街ですれ違ってもお互い無視。
母は毎日お酒を飲んで荒れていた。
お腹に私が居るのは変わらないし
母も苦しかったと思う。
辛かったよね。ママ。
そんな中私は19xx年の冬にこの世に
産まれてきた…産まれてきてしまった。
でもね、私1番嬉しかったのがこの出来事
かもしれないよ、ママ?
母は私を難産で産んだから大変だったみたいで
未熟児だった私を初めて抱いた瞬間に
母は涙を流さなかったのに
涙を流し
「うちだけの子供。うちがこの子を守っていく」
そう心に思い誓った。
私は、初めてこの当時のことを聞いた時泣いた。
嬉しかったし私は産まれて来てよかった人間
なんだって感じた。幸せを感じたんだよ
でもね、ママ。
今は思ってしまう。
産まれてきた意味無いって。
産んで欲しくなかった、こんな人間。
ママごめんなさい…
こんなこと言ったらダメだけど
強く心から思ってしまう。
あの日産まれなければこんな辛い思い
しなくて済んだのに…
苦しまなくて済んだのに
親を恨んでしまうのは間違いだけど
これから先の私に、起きる出来事は
事実。真実。
嘘なんか書かない。
自分で自分の人生をなんかこんな風に
言うのは嫌だ。
私より辛い思いしてる人間なんて
たくさんいるんだから。
これから印象に残ってることや出来事
子供のときのこと書いて行きますね…。
思い出すと辛いし涙も出て来るけど
書こうと思う