そのお金や投資の考え方は間違っているかも!?
読書初心者が「読みやすい!」「タメになった!」といった書籍を紹介します!
第3回「投資家が「お金」よりも大切にしていること 藤野英人 著」
今回ご紹介するの日本のお金や投資イメージが一変する、大変学びになる内容です。
本書を読んで今一度お金や投資について考え直してみませんか?
早速ですが投資と聞いてどんなイメージをお持ちですか?
・利益が出そうな会社へお金を預けて、出た利益を分配してもらう。
・株を安く買って高くなったら売って利益を得る。
・楽して儲ける
イメージは人それぞれですが多くは上記みたいな感じかなと思います。
私は投資経験が無く上記のイメージを持っていました。
しかし本書を読んで投資やお金の考え方が随分変わりました。
また難しい専門用語や数字の羅列などもほぼなく、誰にでも分かりやすく
書かれているので、読みやすいのも特徴です。
「お金」って何?
本来の「投資」とは?
①お金の価値について
貯蓄が趣味の方は別として、お金自体はただの紙切れなので
それ自体に価値があるわけではありません。
確かに私自身も振り込まれた給与の金額より、
得たお金で何を買おうか、何をしようかと考えるのが楽しいです。
給料が入ったら、好きな物を食べたり買ったり、遊んだりと使うことで得られる楽しさや感動に価値があると思いませんか?
日本はお金自体に執着し過ぎると著者は指摘されています。
誰しもお金を取られることは嫌だと思いますが、
特に日本はその意識が他国と比較しても強いそうです。
・日本は寄付をしない文化
自責を込めて書きますが年間でアメリカは一人当たりの寄付額が13万円ですが日本では2,500円だそです。
これを見て私自身は愕然とし、また猛省しました。
困っているひとがいれば手を差し伸べる。
これは前回の仏教にも通じる考え方ですが、
困っている人を助けて嫌な気持ちになることは無いと思います。
買ったり食べたり遊んだりして「楽しい」「嬉しい」「美味しい」などと同様に、困っている人お金を使うことも価値のあるお金の使い方ではないでしょうか。
ビジネスに置き換えると人が困っていることをサービスとして提供し、
その対価としてお金を得るのが基本的な構造です。
ご自身のお金の使い方について一度見直してみてはどうでしょうか。
②お金を稼ぐことは悪いこと。
お金を稼ぐって悪いイメージを持っていませんか?
日本人は「清貧(せいひん)」の意識が強いそうです。
ネットで「清貧」と検索すると以下が出てきました。
「無理に富を求めようとはせず、行いが清らかで貧しい生活に安んじていること。」
では逆の「汚豊(おほう)」についても検索しました。
「汚い手を使ってお金を稼ぐこと」
しかしながら経営者の方々は社会に役立つことを目的とし、事業展開をされている方がほとんどです。
社会に求められていない事業は遅かれ早かれ衰退していることは過去を遡って見れば明らかです。
本書では日米ヒーローを例に、日本人のお金に対する悪いイメージを変えてほしいと分かりやすく説明されています。
前述していますが、ビジネスは提供したサービスへの対価としてお金を得ています。
社会に求められるよりよいサービスなら、より大きな対価を得らるので、お金を稼ぐことは決して悪いことではないのです。
➂死んでるお金と生きてるお金
私は貯金が苦手です。
多少貯金があれば安心とは分かってはいるのですが、どうしても貯めることができません。
本書では貯金しているお金は死んでいるということだそうです。
もっと俯瞰してみると分かると思いますが、経済はお金が回ることで成り立っています。
消費することで様々な所へお金が回り、一部は私たちの収入として戻ってきます。
貯蓄されたお金で特にタンス預金は経済の循環に含まれないため、
死んでいるのと同じになります。
例えば人の体は血液が循環している必要があり、どこかで循環が止まればその部分は壊死したり他の機能を停止させてしまいます。
昨今は円高や値上がりで日本経済は厳しい状況ではありますが、
タンス預金の様なお金が経済の循環に流れれば少しはよくなるかもしれませんね。
【まとめ】
他にも紹介しきれないほど学べる内容となっており、改めてお金や経済について考え直す機会を与えてくれると思います。
また本書から読み取れる大きなテーマは「他人への思いやりを持ちましょう」だと感じました。
多くの方々に是非読んで欲しいおススメの一冊です。
藤野 英人(ふじの ひでと)※ウィキペディアより
投資家(ファンドマネジャー)、経営者、作家、YouTuber。レオス・キャピタルワークス株式会社の創業者の1人。レオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長・最高投資責任者(CIO)。JPXアカデミーフェロー、東京理科大学上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、叡啓大学客員教授。一般社団法人投資信託協会理事。富山県富山市出身。
特に中小型および成長株の運用経験が長く、ファンドマネジャーとして約30年の経験を持つ。自身が運用責任者を務める「ひふみ投信」「ひふみプラス」「ひふみ年金」は主に日本の成長企業に投資するアクティブファンド。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
少しでも読書をするきっかけになれ