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親孝行したい時に親はいない

妹は父をよく食事に連れて行ってあげた
いつからか父との関係あまりよくない私は
妹と比べないでよ!
こっちは子供もいて色々大変なんだよ!
って思うようになった

今思えば
父は比べたのではなく美味しいかったことを
ただ共有したかっただけなんだろうと思う
なぜ父の話しを聞き
「よかったね」「いいなー今度一緒に行こうね」って言ってあげれなかったんだろう

親孝行=お金を使うと思ってた
妹は子供がいないので自由になるお金がある
うちは子供がいるのでなかなか難しい
妹みたいにできないと勝手にひけめに感じてた

ちがう

子どもがいるからこそわからないといけないのに
勝手に悪く考え、自分を正当化していた
電話をして話を聞いてあげたり
大好きな孫を連れて行き
近況を話したり、
イベントの写真を見せるだけで
父は喜んだはずだ
それが親孝行になるのに

なんで自分に置き換えて考えなかったんだろう

父が亡くなり後悔しかない
忙しい忙しいと父の話も聞かず
父が終活をしているのを知っていながら
最期についての話も
縁起が悪いと聞かなかった
父が安心するように聞いてあげればよかった

私たちが困らないように
今のうちに伝えたかっただけなのに

父は私の事を嫌っていると思っていた
入院した時も『来なくていい!』っと言っていた

かわいくない!
全然連絡してないからわざと言ってる!
やっぱり妹がいいんだ!と思ってた

病院にくるとコロナや他の病気をもらってしまうことを心配して『来なくていい!』だった

本当私は自分のことしか考えてなかった
父は電話するたびに口喧しかった
あーもーうるさいなんでそんな事いうんだ
いなくなれば私、
楽になるんじゃないかと考えてたこともある

本当に私はバカだ

父が亡くなって全てがわかり
父が亡くなって父と話がしたいと思い
父に謝りたい

親孝行したい時に親はいない
親が生きている時にやれることをやってあけないといけないと知っていた

親は死なないイメージが強く
まだ大丈夫って思っていた

全然大丈夫じゃなかった
亡くなって棺に謝罪と感謝の手紙を入れるより
きちんと父に言うべきだった

きっと天国で父に再会した時に
「お父さんごめんね」と伝えたら
『バカが』って言って
そんなことより孫の話し
私の体調を心配するんだろうな‥

お父さん
ごめんね、ありがとう

またね

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