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蒼天航路
好きな漫画のTOP10を挙げたら必ず入るのが『蒼天航路』です。
中国の三国時代、魏の曹操を主役にした、史実を元にした物語です。
三国時代といえば、日本では、吉川英治先生の小説『三国志』が有名です。
私も、兄に薦められて読みました。高校生ぐらいだったかな?これが三国志を知った最初のきっかけです。
漫画だったら横山光輝先生の『三国志』が有名です。これは図書館で読みました。
吉川英治先生と横山光輝先生で、三国志のイメージはすっかり出来上がっていたので、『蒼天航路』を読んだ時は衝撃を受けました。
董卓がカッコイイ
私的に蒼天航路に最初に虜になったのは、董卓が現れた時からでした。
董卓というと、「狡賢くて残虐、極悪非道で欲にまみれた権力者」…というイメージだったのですが、蒼天航路の董卓はすごくカッコ良かった。
残虐で極悪非道というのは変わりないですが、その行動にはしっかりした信念があり、賢く、そして強い。
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圧倒的な強さを持つ軍や兵士を率いて、漢という大国を(一時とはいえ)支配した人物として、「これが実在の董卓に近いのではないか…」と思わせられるような説得力がありました。
また、呂布と貂蟬の描き方も良かった。
呂布は純粋な武神。
貂蟬は、か弱く幸薄い自己犠牲精神溢れる美女…などではなく、ものすごい野心家。
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董卓が漢に入ってから、呂布に反旗を翻され死ぬまでの展開は、ものすごくドラマチックでした。
劉備が人間味があって愛せる、孔明は…
上で挙げた董卓や呂布、貂蟬以外にも、蒼天航路はキャラクターの癖がとても強いです。
それまでの三国志では考えられないキャラ作りがなされています。
三国志で劉備と言えば、「正義の人」「優しい青年」「義理堅い青年」といったイメージで描かれていましたが、蒼天航路ではちょっと違う。
人が良くてカリスマ性があるのは確かだけど、いいかげんなところが多くて、博打もするし(しかも弱い)、だらしない。失敗も多いしすごく悩むしすぐ泣くし。
でも人間味があって、私は蒼天航路の劉備、好きです。
あと、諸葛亮孔明もすごいんです。
諸葛亮孔明ファンの方はめちゃくちゃ怒るだろうな…という孔明です。
この孔明にはひいたわー。
長坂の戦い
さて、三国志といえば欠かせない戦いの一つが長坂の戦いです。
この戦いでは、劉備軍の張飛と趙雲が大活躍し、見事、敵の曹操軍から逃れることができます。
この時の趙雲の戦いぶりがすごかったー。
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![](https://assets.st-note.com/img/1711347396908-Qn25YK1Zrg.jpg?width=1200)
そもそも、なんでいきなり蒼天航路を思い出してnoteに書こうかと思ったかというと、X(旧Twitter)で、こちらの動画を見たからなのです。
騎馬民族の騎射姿勢ヤベェ…
— かみぱっぱ (@kamipapa2) March 22, 2024
そら世界を蹂躙しますわ pic.twitter.com/LYaCywGmMk
この動画見た瞬間、「わあ、蒼天航路の趙雲みたい…」と思いました。
他にもそうコメント書いたり引用ポストされてた方いたので、なんか嬉しかったです。
この動画を見たら、趙雲みたいなことができる武将も本当にいたのかもしれないなあ…と思いました。
終わりに(雑にまとめます)
今日も書きたいことほぼ書けてスッキリしましたー!
蒼天航路は曹操が主人公なのに、曹操や魏については一切触れていませんが…。
蒼天航路の曹操も魅力的ですよ。めっちゃ頭がキレるんです。ただ私は「好き」という感情は湧かなかったかなー。
生まれや身分は全く顧みず、才能ある人物をどんどん起用して優遇していったというのはとても素敵ですね。
そういえば序盤に登場する曹操のおじいちゃん、曹騰(宦官)もすごく良いキャラで好きでした。
三国志最大の戦い、赤壁の戦いも、胸熱でした。
後半で一番お気に入りのキャラは、錦馬超です。
蒼天航路は本当にキャラが立ってるんですよね。セリフも文中で交わされる問答も洒落ている。
三国志が好きでまだ未読の方にはぜひ読んでいただきたいなあと思います。
今後、またこんなビックリするような、なおかつ納得感あるような三国志の物語が、漫画でも映画でも小説でもなんでもいいので現れてくれたらなあ〜と願います。
(誰か描いてー!)