私がヘルプマークを申請した理由 ー見えない病と向き合う日々の中で
はじめに:私の状況
私は現在、以下のような健康上の課題を抱えています:
悪性リンパ腫の自家移植後で、コロナ感染による重症化リスクが高い。感染すると死のリスクがある。
脳手術後の高次脳機能障害により、交通事故のリスクが高く車の運転を禁止されている。(最近の話)
看護師としての仕事や外での仕事も禁止されている
子どもがいるため不便な状況ですが、周囲への安全を考慮し、感染予防と運転制限を守って生活しています。
きっかけは娘の一言
ヘルプマーク申請のきっかけは、ある旅行中の出来事でした。満員電車で立ち続けることを心配した娘が、
「お母さん、障害者に見えないから、ヘルプマークもらったほうがいいよ。きつかったら、電車で座れるから」
と提案してくれました。小学校の道徳の授業で学んだことを、母である私に活かしてくれたのです。
見た目ではわからない体力の限界
私の現状について、血液内科医からは: 「移植前の体力を10とすると、8くらいまでしか回復しないかもしれない」 と説明されています。悪性リンパ腫は完全寛解していますが、自家移植後の体力低下は継続しており、人混みは特に負担になります。
印象的だった申請時のエピソード
区役所でヘルプマークを申請した際、興味深い出来事がありました。
担当者:「患者さんは、どこですか?」
私:「私が障害者です」(障害者手帳を見せながら)
担当者:「失礼しました。患者さんに見えなくて!」
お互いに笑顔になれた瞬間でしたが、これこそが「見えない障害」の現実を表していると感じました。
ヘルプマークがもたらした変化
先日、早朝の通勤時間帯の満員バスで、若い女性が席を譲ってくれました。以前は私自身が高齢者や妊婦さんに席を譲る側でしたが、今は支援を受ける立場になり、人々の優しさに触れる機会が増えました。
おわりに:共生社会への願い
ヘルプマークは、見た目ではわかりにくい病気や障害を抱える人々と、周囲の理解をつなぐ架け橋となっています。申請する際は迷いもありましたが、今では外出時の大きな支えとなっています。
これからも「1日1回、良いことをしよう」という気持ちを忘れずに、誰もが住みやすい社会づくりに貢献していきたいと思います。
日本では、見た目に分からない疾患や障害を持つ方々が安心して外出できるよう、ヘルプマークが導入されています。このマークは、支援が必要な方を周囲に示し、公共の場で配慮を得やすくするために作られました。
ヘルプマークとは ヘルプマークは、東京都が2012年に導入した支援マークで、現在は全国で使用されています。赤い背景に白い十字とハートのデザインが特徴で、バッグや衣服に取り付けることで、周囲に助けが必要な可能性を知らせます。
対象者:
見た目では分からないが配慮が必要な方(内部障害、難病、妊娠初期など)
がん治療中の方(抗がん剤治療で体力が低下しているなど)
発達障害や精神障害を持つ方
高齢者や一時的なけがをしている方
ヘルプマークのメリット 使用することで得られる主なメリット:
優先席の利用: 席を譲ってもらいやすくなります。
緊急時の対応: 周囲が気づきやすく、声をかけてもらいやすくなります。
社会理解の促進: ヘルプマークを通じて、見た目に分からない病気や障害への理解が深まります。
がん患者の外出時の課題 悪性リンパ腫など血液がんの患者は、治療の副作用による体力の低下や感染リスク増加といった外出の困難を抱えます。また、見た目では病気が分からず、援助が得にくいことも多くあります。
ヘルプマークの利用と入手方法 利用方法:
バッグやリュックに取り付けて周囲の目に留まりやすくする。
入手方法:
市役所や区役所の福祉課で無料配布。
一部自治体ではオンライン申請も可能。
ヘルプマークへの理解とサポート ヘルプマークを見かけた際には、席を譲ったり、体調を気遣って声をかけることが相手の安心につながります。
ヘルプマークの普及と社会理解の促進 多くの人にヘルプマークを知ってもらうため、SNSでの情報発信や企業・自治体の啓発活動が求められます。
結論 がん患者や障害者が安心して外出できるよう、ヘルプマークの意義を理解し、見かけたら気遣いの言葉をかけることが重要です。
【厚生労働省】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25876.html
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