「脳腫瘍サバイバーの救急外来受診記録 〜元看護師が体験した深夜の緊急事態〜」
はじめに
訪問ありがとうございます。私は脳腫瘍手術後、高次脳機能障害、中枢神経系びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(ステージ4)を経験し、現在は完全寛解。自家末梢血幹細胞移植を経て、新たな人生を歩んでいる元看護師のひかりです。
「恨んではいけない」
突然の緊急事態
先日、目覚めた瞬間から激しい頭痛に襲われ、20回以上の嘔吐が続きました。頭蓋内圧亢進(※)の症状が出現し、脳腫瘍経験者として最も恐れていた再発の可能性が頭をよぎりました。元脳神経外科勤務の妹からは「くも膜下出血の可能性があるから救急車を」と強く勧められましたが、元脳卒中リハビリテーション病棟勤務の経験から、自分の状態を冷静に判断。意識清明で麻痺もないため、タクシーでの受診を選択しました。
頭蓋内圧亢進症状について