人生上手くいかない、と思ったら【人生は4つの「おつきあい」/小林 正観】

「人生上手くいかない」と思ったら、新しい価値観や人生へのモチベーションが少しでも高くなるように、色々な本を読んでみる。

自己啓発本で何度も見たフレーズに飽き飽きしながらも、ただひたすら読んでいると、何冊かに一度は夢中で読んでしまうような自分にとって有益な本に出合うことが出来る。
【人生は4つの「おつきあい」/小林 正観】は「おつきあい」という言葉に惹かれて、読んでみることにした。なぜなら私は付き合いが悪いタイプの人間だからだ。(この本で使われる「おつきあい」はそういう付き合いではなかったが)

本の内容をざっくり

この本には4つの「おつきあい」、①お金とのおつきあい②人間どうしのおつきあい③神さまとのおつきあい④病気と災難とのおつきあい、について書かれている。
小林 正観の本にはしばしば、神さまに好かれることで人生が上手くいくことや、「ありがとう」という言葉を言い続けることで病気が治ったりする、といったようなあまり現実的ではないことが書かれている。

「ただの偶然でしょ」と思い本を閉じたくなったが、本に書かれている考え方を実践してみたら、なんとなく考え方が変わってきて現実を受け入れられるようになってきた。

①お金との「おつきあい」

お金を自分のために貯めこんだり、自分のために使うのではなく、たくさんの人に喜ばれるために、まわりの人たちのために、お金を使うこと。

支払いをしぶったり、遅らせたりしないこと。(請求書など)

流行らない店に進んで入ればお金は喜ぶ。(1000人のお客さんが入った店だと自分が使ったお金は売り上げの1000分の1になり、10人しかお客さんがいない店だと自分が使ったお金が売り上げの10分の1になるため)

トイレ掃除をする。(トイレ掃除をすることで「我欲」「執着」「こだわり」を減らすことが出来る)

②人間同士のおつきあい

明治以来の日本社会全体では、競うこと、比べること、戦うこと、抜きんでることが大切だと教えられてきたため、私たちの無意識の中には「競争原理」が深く根付いている。

人生とは争ったり、無理に説得をしたりということはしなくていいし、むしろ出会った人すべてを味方につけることである。
そういう生き方を始めたら、人生の大転換が起こる。

③神さまとのおつきあい

運の良し悪しは全部自分で決めている。運の良い人とは、どんな状況にあろうと、そこに感謝を見出すことが出来る人のことである。

「謙虚な人」でいること。「謙虚な人」とは自分が今置かれている状況や獲得したものが自分だけの力によるものではなく、まわりの友人や仲間たちや、目に見えない神さまや守護霊、精霊などの存在のおかげであると思っている人のこと。

④病気や災難とのおつきあい

笑うようにすると痛みが緩和する。人は笑った時に脳の中にβエンドルフィンという物質が分泌される。

また、笑うことによって、心と体が緩む。神経を緩ますためには自分と他人を許すこと。

病気とは厳しさに体がついていけないので、痛みという形で悲鳴を上げている。

まとめ

幸も不幸も存在しない、そう思う心があるだけだ。思い通りにならないことを受け入れる。「思い」そのものを持たないこと。
「幸せ」とは感じる人にだけ存在するもの。何も要求することなく、不平不満を言うこともなく、いま目の前にあるものをありがたく味わう。
「幸せ」を感じるために「つらい、苦しい、大変」な状況が起こる。

大切なのは努力をするかどうかではなく、いま目の前に起きた現象に対して、不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句を言っていないかどうか。

感想

人として当たり前のこと、耳にタコができるくらい何度も聞いたことのある「正しいこと」が書かれているが、案外これらを実践することは難しいことではないだろうか。

私が特に苦戦していることが不平不満を言わないことである。
実践して気がついたことは、不平不満を言うのにもエネルギーをたくさん消耗しているということ。

また「頑張れ!」と背中を押してくれる本はよくあるが、「頑張らなくてもいい」と言ってくれる本は珍しいと感じるし、肩がすっと軽くなるような感じがした。

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