偏見を持っている、持たれている時の攻略術

人は他人に対して多少なりとも偏見を持つ生き物です。見た目や行動に対してだけでなく、働き先や出身、好きなものにいたるまで挙げ出してかけばキリがありません。
今回はなぜ偏見を受けるのか、具体的に偏見を持ったり持たれるとなんだというのか、偏見を持たれている時はどうすればいいのか、という点について僕なりにまとめてみました
もし今偏見について悩みの方がいましたら、読んでもらえて何かの助けになってもらえれば幸いです

あらかじめ書きますが今回の記事はあくまでも僕個人の攻略法であり、必ずしも正しいとは限りません。ご留意ください

①なぜ偏見を持つのか?受けるのか?

最初の方にも書きましたがほとんどの場合人は他人にも自分にも偏見を持ちます
「この人はよく仕事をミスするから一緒に仕事をするのは嫌だなぁ」といったものから
「オタクって気持ち悪い。コミュ力ないし、不衛生というイメージがあるよ」というその人のグループ的なものであったりと様々

なぜそうなるかと言うと人はまず見た目で判断し、行動言動を捉えて、これまでの経験にそれを当てはめる習性があるからです
そして何より他人のことを100%分かってあげられる他人なんていません
親子であっても自分の知らない一面をお互いに持っていることでしょう

ですから自分の持っている、踏まえている情報で判断します
自分にとっては違うかもしれませんが、少なくともその人にとってはそれが正解ということです
そしてその判断は、大なり小なりありますが全く違うということもないかと思われます

例えばですが、以前僕は物流職として働いていました。アルバイトでも何度か物流系のものを選んだことがありますし、自分でこの仕事(及び仕事に就いている方々)に対して尊敬しています
それでも世の中からは「物流は底辺、バカでも出来る仕事」と呼ばれることも少なくありません

上の意見を見るに免許があれば誰でも出来る、汗水垂らして安月給で働いていて馬鹿馬鹿しい、という風に言いたいのかもしれませんが現実はもちろん違います。でも現実としてそう言った偏見を持たれることも多いのです

物流職=ハードワーク、誰でも出来る底辺
オタク=不衛生で気持ち悪い、現実を見れない
こうした例はほんの一部であって、言い出していけばキリがありません
ある意味、正しいのかもしれませんが少なくともそうした気持ちから人に接することは大変失礼に当たります

②具体的に偏見を持つ、持たれるとなんだというのか

ではここから、具体的に偏見を持ったり持たれると〜という点について見ていきましょう
まず極論すれば何か理由がない限りは偏見を持たずに、相手の気持ちや苦労を考えないこと自体はなんの罪も必要性もありません
家族や友人、恋人や社会、ネットフレンドにいたるまで何かしらの偏見を心のうちに秘めるのは誰でもありえることなんです

例えばですがネットで見かけるワードの一つ「嫌だったら見るのやめたら?ブロックしたら?」というのもある意味論理的に考えたら正しいというだけで、偏見という前提があると「あなたがブロックしなさいよ、自分は偏見を持つし嫌がらせだってするよ」という強引な考えを通されると不利になります。
それぐらい人の偏見という気持ちは誰にでも起こり、かつ根深いところにあります

ですが偏見を持って接すること、接されるという「行動に移すこと」によって不利益を生じる場合も大いにあり得ます

一番分かりやすいのは関係の悪化でしょう
「あなたって〜〜だよね」というメンタルを持って接されるのは誰しも嫌なものです
ですがそうした行動を思わずとってしまうことで関係が悪化します

それでも良いよ、個人の自由じゃないか、というのも一意見としてあるかもしれません
ですが最初はネットの関係だけであった考え方も次第に現実の方へシフトしていく可能性もあります

家庭が〜〜だから、性癖や食べるものが〜〜だから、年収や働いている場所が〜〜だから、という考え方で接していくと関係が悪化、悪くなるとビジネスや友好的な関係を築くチャンスを逃します。
何度も記事として書いていることですが、人は偏見を受けるため(乗り越えるため?)、相手からご機嫌伺いをする試験を受けるために人と仲良くするのではないのです。
その人と仲良くしたいから仲良くしようとしたり、金額や時間というコストを使って頑張ります。
偏見というサングラスはその妨げになるということです

ただ悪化するだけなら可愛いものかもしれませんが、会社であれば繁忙期離職や機密露呈、恋愛であれば暴力事件などの犯罪行為も起こりかねません
いずれにしても手痛い報復を受ける可能性がある芽を自分から作る必要はないわけです

③偏見を持たれている時はどうすればいいのか

ではここからは偏見を持たれている時にどうすれば、具体的に考えていきましょう
まずどういう相手から偏見を向けられているのか?という視点、相手がネットで悪口を言うだけの反社的な存在であればブロックするべきでしょう。相手するだけ時間の無駄です

しかし何らかの形で学校、会社、身内同士、人前に出る必要がある場合など付き合いが切れない場合などもあり得るでしょう
この場合で言うと向こうの偏見に対して真っ向勝負を仕掛けるのは得策と言えません
偏見とは言え向こうの意見を捻じ曲げて自分を押し通す訳ですから、その場では何とかなるかもしれませんが長期的に見ると自身の妨げになる可能性もあります

この場合で言うと「あなたの言いたいこと、気持ちも分かります」
「もちろん、仰っている事実や人が存在しているということも知っていて、それが悪いイメージとなっている現状に自分も心を痛めている」と前置くのはどうでしょうか?
こうすれば直接歯向かうのではなく、あくまでもそうした悪い事実があなたの判断元になっていることに理解を示しています

「ですので、イメージを良くするために僕は〜〜している、少なくとも私は不利益的な行動をとらないようにしている」と続けて説明するのも良いでしょう
偏見を向けられているからといって、その向けた本人を攻撃すると「だから〜〜は嫌いなんだ!」と逆に悪いイメージを増幅させてしまいます

ネット、SNSで自分は〜〜だ!自由にして良い!と好きに言うのはもちろん自由です
ですがその発言や行動に対してどう見るのか、同じく所属しているグループや身内の人がどう思うのか、と言う点も考えるべきです
偏見というのは確かに真実の一端であって、100%正しい情報ではないのかもしれません

しかし「それは偏見だ!」と否定する立場の人が、逆に向こう側に対してどれほど理解を示しているかも考慮するべきです
ですので、あくまでも偏見を向けられた際には「争いたいわけではない、ただ誤解を解きたいだけなんです」という姿勢を持つ必要があります
でないといつまで経っても拗れたままのケースになりかねません

僕が好きなものに関し何らかの形であなたにもし嫌な思いをさせてしまった、私が所属しているグループで何らかの迷惑行動をとっている人がいる、それが偏見の元となることもあるかと思います
単純に好き嫌いで判断している、少数派意見だから間違っていると判断されている場合もあるかもしれません
ですがどちらかが手を開かない限り、握手はできないのです

2番でも言いましたが基本的に偏見は絶対にあります。
とある広告で見かけた「しなきゃなんてない、しなければなんて嘘」(少し文字を変えています)というワードがありました
その広告では性的マイノリティの方に対し理解を示していますよ、ということを表しています
ですがそれは言い換えれば「あなた達はマイノリティ的存在であって、自分はその事実に対しわざわざ広告まで使って理解を示してあげていますよ」と、暴論に繋げることもできます
逆意見では「その言葉が本当なら、わざわざ何のメリットもなく、あなた達に理解を示す必要性もこちらにはありませんよ」と偏見を持つこともできるでしょう

上意見はもちろん極端なものですが、現実としてそれが起こりかねないのです
ですので、最も偏見を持たれないように行動するのは「人目につかず静かに暮らす」ことなのかもしれません
わざわざ火中の栗を拾う必要性があるか、発言や行動を取る前に考えるのも良いかと思います

いかがでしょうか?
今回は偏見を持ったり持たれている時の攻略について書きました
人というのは考え方がそれぞれ違います、そのことで争いが起きる場面もあるでしょう

ですから最も言いたいことは「本当に争いたいのか?お互いの誤解を解くべきではないか?事実は事実として、偏見の元となっていることについて理解するべきでは?」という点について書きました

この記事が読んでいる方の何かしらのお役に立てればこれ以上の幸いはありません

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