上司や目上の立場における攻略術

人間関係というグループにあたって目上の立場というものは必ず存在します
子供の頃であれば親や学校の先生、部活の先輩や
大人であれば会社の上司や顧客などが主になるでしょうか

今回の記事では僕自身の経験や周りの友人、そして上司の方々から受けた意見を元に攻略記事を書いていきます
内容としては
・自分から見た、目上の立場から見た、一つの理想
・具体的な行動言動
の2パターンに分けて書いていきます
他者の意見を取り入れているとはいえ、どの組織においても必ず正しいものではないことを明記します。あらかじめご了承ください

①自分から見た、目上の立場から見た、一つの理想

まず挙げられるのはその組織において+になる存在ということが言えます
これは単に会社や家族の稼ぎ柱という意味ではなく、「その組織の人達のケア」や「備品やお金の管理」、「組織外の人々と交渉」などなど多岐に渡ります

そして理想の上司(キャプテン)は【その組織の人員の手本】となる存在ということが言えるでしょう
自身がお手本となって仕事を教えたり、グループの橋渡しをしてもらうことは所属する組織の人員にとって大きな+となります

実際に僕が働いている会社を含めて、良い上司の方は良いお手本を見せて、悪い上司の方は悪いお手本を示しています
そして共通する良いお手本を示すかどうかの基準はその上司がいない時のみんなの言葉に現れます

その上司の行動言動が優れているものであると、所属する組織の方が新人に対して教える時に「課長はいつもこうしている」「課長の基準では〜〜なのでまず間違いない」と教えます
上司自身が現場に居なくても、その教えが組織にとって+となります

逆に悪いパターンの経験則で言うと、会議の席や噂話で「あの課長は早く辞めればいいのに」、「〜〜さんはそんなことをしているの?そんなの真似したらダメだよ」と発言されます。 手本となるはずの上司として、これ以上の失敗はありません

そうしたお手本となる行動を上司自身が示すことにより、僕を始めとする若手社員や所属する組織の面々は継続してその組織にいたいと思うようになります。 もちろん逆パターンも然り
人員確保の難しい現代社会において、良い姿勢を持たれる上司と働きたいものですね

もちろんそれはまだ成長していく子供達にとっても同じことが言えます
「勉強しなさい!好き嫌いせず食べなさい!」と無理強いするのではなく
「俺も一緒に宿題をやろう、私も好き嫌いしないよ」と親が子供の手本になることは子供にとって大きな+となるでしょう

この「お手本」という部分が良くも悪くも上司的な立場において、その価値を左右するものと言えます

実際に会社経営者から見た一つの社員の理想、という話をします
これは大手企業での勤務を経て自身で会社を経営されている方から教えられた話です

1ステージ
社長からの言葉をそのまま伝え、そのまま経営に参加する上司
2ステージ
社長からの言葉をより分かりやすくグループに合わせて伝え、経営に対し恩恵をもたらす上司
3ステージ
社長が何も言わなくとも(席を離れても)その意図を汲み、グループとして経営に大きな恩恵をもたらす上司

上記のような存在こそ理想的な存在とされておりますが、正直なところ3ステージ目に上がる方はほんのごく稀な存在かと思われます
しかしながら2ステージ目の部分に目を向けると、やはり「お手本」というワードがしっくり来ます

経営者からの(スポーツ等でいうところの監督)指針を受け取り、自身が所属するグループでそれをみんなのために活かす
こうすることで組織の活性化に繋がります

②具体的な行動言動

上司「これから一緒に荷下しの作業をします、得意先はABC物流に寄ってその後にDEF工場に向かう」
「まずABCでは僕がフォークリフトで下ろすから、その後ハンドリフトで先方の指示に従って搬入してください」
「DEF工場は台車を使って搬入します、台車のセットが終わったら一緒に搬入しましょう」
「帰り道はあなたの経路で運転を任せます、質問があれば聞いてください」

これは実際に僕がトラック運転手として初心者の時に教わっていたやり方です
一見すると普通の会話のように感じますが、この上司の教え方はビジネス書等を通して考えても一つの理想形として良いモデルでしたので今回書きました。 順を追って解説します

「これから一緒に荷下しの作業をします、得意先はABC物流に寄ってその後にDEF工場に向かう」
これは今から行う仕事の目標とルートを示しています。このルート提示を行うことで(今から何をするんだろう?)というおおよその目処が立ちます
トラック運転手として考えると経路の提示があるところにも注目しましょう
出発先から見てどういう経路で行くことが正しいのか、今回この道を選んだのにはどういう理由があるのか、もし質問するのであればそうした点を伺うのが自然です

「まずABCでは僕がフォークリフトで下ろすから、その後ハンドリフトで先方の指示に従って搬入してください」
ここでは取引先で行う行動を指しています。 どの商品から下ろしてどこに搬入するか、という件は実際にはお客に質問しないと分かりません
ですのでここでは分かる範囲で具体的な指示を出しているという話です

「DEF工場は台車を使って搬入します、台車のセットが終わったら一緒に搬入しましょう」
台車にセットしたら取引先の納品場所に向かいます。 初心者の時であればベテランの人が先導して新人がサポートに入るのが自然と言えるでしょう

「帰り道はあなたの経路で運転を任せます、質問があれば聞いてください」
注目したいのは最後の部分
ここでは相手にできる範囲の部分を【任せて】います。なんでもベテランがやるのではなく、新人の判断で出来る部分を任せるということですね
この判断の部分が成長すると質問の部分もより深く増えてきます
「〜〜の件でこういうことがあって」
「それは〜〜にしたらいいと思うよ」、という風にです

仕事では1から10まで全てベテランが新人に教えることは不可能です
どんなに良い上司であっても1から5ぐらいまでが実際のところです
その6から10の部分をどうやって埋めるかというと「自身で判断して行動し、間違いがあれば正して繰り返さないようにする」という日々の積み重ねがとても重要です
その手助けであったり質問の回答者という面で、上司という存在は支えになる存在です
分からないことをそのまま聞いて上司の判断を鵜呑みにするという意味ではなく、なぜその判断をしたのか、どういう状態であれば良くて逆にどうあれば間違いなのかを判断出来る状態、という意味ですね

そうした積み重ねを日々やることで出来ることが増えていきます
最初は「邪魔にならないところで見ていてくれ」と言われていたのが「○○くんの判断で任せるよ」と言われます

もちろんこれは後の世代でも一緒です
自分の判断である程度仕事ができるようになったら、今度はあなたが新人に対して仕事を【任せる】順番がきます
「なんだ今の若い人間は、俺に質問しないとこんなことも分からないのか?」
「私達が若い時はもっと辛かったんだよ、あなたもその苦労を知らないと!」
そんなことを言っている上司や会社からは若手がすぐ離れます

「お手本」という言葉の意義として全て上司の判断に従う神のような存在というものではありません
なぜそうしたのか?どういう理屈があってどういう状態が正しいのか?間違いがあればどう正して再発防止すれば良いのか?自分にも出来ることを任せて欲しい、実力を増やすのはどうすれば良いか?
そうしたものを示すことこそ、上に立つ立場の者として一つの理想であり行動指針となります

いかがでしたでしょうか?
今回の記事では僕が受けてきたもの、聞いたこと、新入社員に対しての考え方等を踏まえて攻略術としました
この記事を読んで頂いた方の助けになればこれ以上の幸せはありません。


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