僕が「逃げても良いよ」という考え方に言いたい事 -怠惰を理由に逃げる人が知るべき事-
前回の田中は伝えた話はここまでにして、ここからは「逃げてもいい」というワードについて言いたいことを記します。
具体的にはわざわざ向き合う必要なんてないし逃げてもいいから、自分にはその権利や能力があるから、といってそれを振りかざして良いわけじゃありません。それを今回の話で伝えたいのです。
たしかに必要ない理不尽からは逃げてもいいかもしれません。実際に僕もブラック企業とはいえ半年で会社を辞めたことがあります。でも僕は今後一生、履歴書に半年で辞めたということを書かないといけません。
年齢面で言えば○○歳までならやり直せる、フリーターでも大丈夫、結婚できるだろう、そうした意見はきちんと努力してきた上でするならともかく、自分が怠けたい言い訳に使うのは大きな間違いです。「他の人が仮に大丈夫だからといって、あなたが大丈夫とされる理由はないんですよ。」と突っ込まれてしまうでしょう
恋愛や友人関係もそうです。
「言わなくてもあなたは私のことを理解するべきだ、100%私の気持ちを汲みなさい」
「あなたは僕のやってきたことを受け継ぐべきだ。敬うべきだ」
そんな考え方は捨てるべきです。加えていうと、田中のように自分がマイナスの時に高確率で見捨てられます。
逃げてもいい、というワードを怠惰に利用するとクレジットカードの利子のようにいつかとんでもない結果が来てしまいます。
そんな時になお不遜な態度を取ったり、最低限の礼儀も持たず「あなたは私を助けて当然だろう」と言うのは全くの誤りです。
たとえそう伝えたとしても田中のように追い込まれて説き伏せられるだけです。ある意味、そうした考えの人間には説き伏せてへし折られる経験が必要なのかもしれませんが、大抵の場合はそうまでせず見捨てられるのがオチです。
具体的には会社の就職が良い例でしょう。
優れた人間であっても、短期離職を繰り返していると書類落ちの可能性がぐんと上がります。
よくありがちなワードで「上司だから、歳上なんだから敬いなさい。あなたは下の人間であって、飲み会の席では仕事のできる私にこそお酒を注ぐべきだ」というもの
最近でこそめっきり少なくなりましたが、少し前までそういう理不尽を押し付ける上司がいました。
要はお給料に加えて「お客様や上司は神様です」という風に尊敬を得たいのです。自分のコップが空いていたら飲み物を注いでほしい、何も言わなくても靴を揃えてほしい、そう言う理不尽さを上司という立場から逃避するのです。タイムカードを切ったらあなたなんか他人ですよ、と言ってやりたいですね。
結婚や恋愛もそうです。「男は〜〜であって当然。女だから〜〜するべきだろう」という発言をすると炎上します。「自分はどうなんですか?」という反論一つにも答えに詰まってしまいます。
最近見かける婚活情勢についてこんな話を聞きました。
それは30代を超え恋愛的に不利となりがちな人こそワガママを言う。様々な経験を積んできた自分こそハイレベルな人間であり、それをパートナーである人間は無条件に受け入れるべきだ。と言う考え方を持っているのです。
そうした人へは「今のあなたを見て誰が良い関係を築こうとしてくれるんですか?あなたの理想とする人が仮にいたとして、あなたはどう自分をPRするんですか?」と思われるでしょう。
「自分は無職でありそろそろ親の介護をしなくてはならない。だからパートナーの方にはできるだけ高収入であってほしい」という意見も見かけました。それは本人にとっては論理的と言えるかもしれませんが残念ながら現実的とはいえません。
「何故そんな人と付き合い、財産を分け与えないといけないわけ?あなたは何をしてくれるの?」
「理由があろうとなかろうと、無職で他人にお金を貰わないといけない人間が、何故そんなに上から目線なの?」と発言されるだけです。
辛い社会のなか、全部に対して100%完璧な答えを出せる人なんていません。僕もそうですし他の人もそうです。だから助け合ったり、他人がマイナスの時に思いやりで助けることも大いにあるでしょう。
そんな時に不遜さ、見栄、自己都合の押し付け、逃げ癖や怠惰、そうしたものはまったくの誤った考え方です。自分の中に持つのは良いかもしれませんが他人に向けるものはありません。
だって仮に向けたとしても田中のように「あなたが困ろうと僕には関係ないね。あなたを助けて良いことがあるんですか?あなたみたいな不遜な人を助けようと思うんですか?」って反論を受けるだけなんですから
いかがでしたでしょうか?
月並みではありますが、他人のことより自分を磨くことが一番大事です。そしてそれらの積み重ねはきちんとした社会生活に表れます。
人と助けあうときには相応の礼儀を持つべき、ということももちろんあります。でないとマイナス状態の時に助けてもらえません
以上で今回の記事を書き終わります。
今回の記事がお役に立って頂ければこれ以上の幸せはありません。