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ロボットなんて大っ嫌い!

お嫌いですか、ロボットは?#15 木を見て森を……

――いらっしゃいませ。
 マスター元気? いやあ、今週も疲れたわ。

――今日は三つ揃い、スリーピースですか、どこか堅い席にでも?
 今日は旧暦の小(こ)正月で、本来なら今日までが松の内。元服(げんぷく)の儀を迎える日でもあるからね。ハタチの時を思い出して、気分を新たにしなきゃと思ったんだよ。

――いつものでいいですか? ジャックソーダで。
 うん、頼むわ。レモンをぎゅっとしぼってね。え~っと、今夜のおすすめは「小豆のミルクチャウダー」か。暦(こよみ)を分かってるねぇ、マスター。小豆って、インゲンと同じマメ科で、原生種はツルみたいに木に巻き付くんだってさ。木と言えば思い出すよ、岡山の石田の案件を……………。


 「ロボットは賢いか?」と聞かれてどう答えるか。これは結構難しい質問なんだ。馬鹿正直に同じ作業を、文句も言わずに延々と繰り返してくれる。2つの作業を教えれば2つ、3つの作業ならば3つ。教えた数だけ作業をこなしてくれる。

 かと言って「賢くない」と言うのは少々乱暴だ。ロボットを操作し、作業を教えるコントローラーの操作性がだんだん良くなり、だんだん知能的で汎用的になった。それによってロボットに、より多く、より複雑な動作でさえ簡単に教えられるようになった。

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