コーチングサービスを受講した
「マジキャリ」というサービスがある。
キャリアプランに関するコーチングサービス。ティーチングではなくコーチングである。
医療事務員の私はコロナ禍でアホほど忙しかったが、これも社会のためと2年間ヒイコラやってきた。そんな私に職場がした仕打ちは、同僚2名同時退職&上司休職&人員補充できず、による業務の爆増であった。
やっとれんわ辞めたるわと殆ど自暴自棄みたいな気持ちになって職場の休憩室からマジキャリに申し込んだ。緊急事態宣言中の3月のことであった。
忙しくて忙しくて全く手付かずだったボーナスで入会金を払った。正直言ってデカい金額を動かすだけでテンションが上がった。それだけでなにか行動をした気持ちになる。決断はカロリーを使うし、カロリーを使うと気持ちが良い。
「今の職場を辞めてやる」という、いわば復讐心でマジキャリの門を叩いたが、マア結局のところ転職を止めた。
理由としては、今の職場の労働環境が多少改善されたこと、昇給が言い渡されたことが挙げられる。あと復讐は気分を劇的にスッキリさせてくれるが、気分スッキリするためだけに今後の人生使えるかっつったらそうでもないなと思ったからだ。
マジキャリ自体は楽しかった。
自己分析(なんと0歳から始める)、キャリアの棚卸し、業界分析、転職準備、この辺が面白かった。
自分の中にある考え、行動を言語化していく作業が多くて、これが楽しい。
自分がどう思ったか、どうしたいかを全部自分で言葉にしていく。全部だ。学生の頃好きだったこと、得意だったことを、何故好きか、何故得意だったかという言葉にする。嫌いなものは何か、それは何故なのか、それは本当に「嫌い」なのか、それとも「苦手」なのか。「苦手」なのだとしたらどこからは「平気」になるのか。
こんなことに付き合ってくれる人間には、確かに金払わないといけないと思う。
自己分析やキャリアの棚卸しで言葉に表していき、それを転職準備の形にしていく。
自分の中にあるレゴブロックをバラして組み直すようなイメージだった。
元々知っていること、持っているものがたくさんあったとしても、それを適切な形で運用するのは一人じゃなかなか難しい。
コーチはその運用を指南してくれた、と私は感じている。「このエピソードを聞くと、あなたの中にはこんな能力があると言えるよ」「この能力はこう言い換えると分かりやすいよ」といった風に。
これの何が良かったって、面接対策が非常に書きやすくなった。私は職務経歴書や履歴書で文章を纏めることはできても、面接対策として音読する文章を作るのは不得手であった。
ちなみに面接対策は勿論のこと、履歴書も職務経歴書も添削してもらえる。ありがたい。
書類通過率は良かった。9社受けて4社通った。
4社の面接のうち、一次面接通過で即内定が1、一次面接通過して二次面接待ちが1、面接お見送りが1、先方の返事保留中にこちらからお断りが1という結果。
結果が出たし、出たからこそ真面目に人生考えられたと思う。
ダラダラと転職活動していたら、私のことだからコストが嵩むばかりで決断し切れなかっただろう。
いつか今度こそ辞めたるわとなったとき、今回知った技能を使うことになる。できればそういった日は来ないでほしいが、その時が来たら遠慮なくこの経験を活かしてやる。覚悟しておけよ弊社、という気持ちで仕事に臨む。
そういうマインドセットができるようになっただけでも、やって良かったなという気持ち。