9/21 卒業式。行儀よく真面目に通った1年間。
9/21
養成所の卒業式。お笑いの養成所に卒業式あるんだって感じ。
養成所の卒業式も、9月にやる卒業式も初めてで、あまり実感がなかった。とは言え、まだ暑い夏の内にやってもらってよかった。秋になると、秋ってだけで物哀しくなるから、秋の卒業式はかなり悲しくなった可能性がある。だから夏の内にやってもらって助かった。
でもやっぱりちょっとサミシクなったな。夏とは言えど。
養成所は去年の10月からスタートした。初めて同期が全員集まったときのことは、結構覚えてる。
「人数すっくね」
同期全員を見てすぐに思った。
養成所ってもっと人数いるんじゃないの?数百人いる養成所もあるって聞くけど、これ50いや40人もいないぞ。
秋入学ということもあり、俺たちの代は人数がかなり少なかった。やめてった人もいて最終的には30人にも満たない人数になった。
でも、少ないなあとちょっとガッカリしたと同時に、少し矛盾した感情が段々湧き出ていた。
「今日からこの人たちと同じ道歩くんだ」
芸人を目指してる人とか、自称芸人の人は世の中に何千、何万人といる。そんなことは俺は養成所に入る前から知っていた。でも情報として知っていただけで、その日初めてこれから同期になる人たちを見て、「ほんとにいたんだ」って思ったんだよな。
同じタイミングで同じ道を歩こうとしてる人が実在したんだって実感して、ぐわっと体が熱くなった。
「ホントにいたんだ!いてくれたんだ!この人たちとなんで今まで会ったことなかったんだろう」
って嬉しくって、ずっとちょっと笑ってた。
あっから1年経ったんだ。この1年間、嬉しかったことも悲しくなってしまったこともそれなりにあって。
同期がみんな魅力的に映って、妬み嫉みの塊と化したり。
何も持っていない自分が不安で、他人の自信を奪ってやりたくなったり。
でもちょっと話変えるけど、「お先まっ暗」って言うじゃんか。
夢を追いかけるって、もちろん素敵なことだよ。でもそれだけじゃなくて、いつ叶うかもわかんないし、お金もないし、色んな要素が相まって結構「お先まっ暗」な道を歩いていくイメージだと思うの。
でもずっと歩いて、いつか輝く場所に辿り着くイメージは俺してなくて。以前はそういうイメージを持ってたんだけど、今は違くて。
光ってる場所に辿り着くんじゃなくて、光はあくまでも俺たちの中にあるんだよ。発光体は俺なんだ。俺自身が光るんだ。光になれるんだ。
だから自分の中にある光をデカくして、段々まっ暗な道を照らせるようになるってことが、今俺が持ってる夢を叶えるってことのイメージ。
こんな風に思ったのは、俺の中にも光になれる部分があるって教えてくれた人たちが沢山いたからで、そんな人たちに出会えたってだけで価値のある1年だったなって思うし、ありがとうだなって思います。ありがとうございました。
でコレは実は今、卒業式の翌日の9/22に書いてるんですけど。昨日は割と平気だったのに、なんでか今頃になってすっごい悲しい。すんごいサミシイ。
上にも書いたけど、同期のみんなを初めて見たとき、すごく嬉しくなったから。それを忘れたくないから。
所属できるかまだわかんないし、コレからそれぞれ別々の環境下に身を置くことになって、もしかしたらもう会わない人もいるのかもしれない。でも俺はやっぱりあの日感じた喜びをずっと持っていたいから。だから同期のみんなには、申し訳ないけど苦しくてもずっと、お笑いで光ろうとしてほしいなって思います。
改めてみんな、同期だけじゃなくて関わってくれた人たち、1年間ありがとうございました。
なんだかサミシクなって、一区切りしたみたいな文章書いてしまって恥ずかしい。
大丈夫です。わかってます。こっからがスタートです。
どういう結果が出ても、強く生きていかなきゃだ。
遠くからでもわかるぐらいの、輝きを放たなくちゃだ。
こっからやってやる。
強い気持ちで。
俺たちで。
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