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ヒストリックBo1の常識(DSK〜FDN)

こんにちは。
ヒストリックBo1環境備忘録用に常識シリーズを不定期に更新したいと思います。
前回版のリンクはこちら。

前回記述したようにBLB環境中にエネルギーナーフという大鉈が振るわれました。

結果様々なデッキが群雄割拠するようになり上位使用率は5%を下回るとの事。
半分以上はエネルギーと当たったエネルギーナーフ前とは全く環境が違います。

(↓英語版)

今回はOTJ以降の各弾から得たカードでエネルギー環境で消えた古豪達が復活しいかに強化されていったかをまとめています。

使用している画像はパンパラパンパンパンパラパンパンピポピポピー様のMagic Image Generatorを使用しました。


OTJ(サンダー・ジャンクションの無法者)

緑単信心

OTJで荒野無頼団の先駆者、MH3(モダンホライゾン3)でロナスの狂信者を獲得。
この2枚の噛み合いでニクスなしでもトンデモマナ加速(ついでにドローも)可能。キオーラもつけるぜ!

緑単信心攻略にはキオーラを倒すのが良い

大量にクリーチャー展開→カーンでアクローマの記念碑を持ってきてワンショットというパターンも見かけます。
以前はウルヴェンワルドの奇異がこの枠を担っていましたがデッキを圧迫せず対処されにくいこちらにも利点あり。

並べるだけでは勝てない欠点を解消

相手が使うと妙に強いのに自分が使うとイマイチなのはお約束。

OTP(速報)

ディミーアLO

OTP(サンダー・ジャンクション特別収録枠の速報)で書庫の罠、外科的摘出を獲得。
対称な対応→書庫の罠→外科的摘出と3連続で使う事でコンボデッキを実質1キルする時すらあります。若干コンボ環境気味な現在ではとんでもない伏兵です。
私はBLB以前の環境で相手のケシスを石の脳で全部追放したと思ったらザーダとキナンに殴り倒された事があるので使う側も油断は禁物ですが

使われるとイラストのように泣きたくなる

欠点としては皆大嫌いな遺跡ガニすら現在ではパワーインフレについていけていない点。
上陸をLOメイン手段にしようとすると隙が大きくなります。
LOは催眠の宝珠に任せて永遠に悪事を構えるのがより強いデッキの作り方でしょう。

心を折る戦い

アゾコン

OTPで流刑への道を獲得。
相変わらず対戦相手が使うと世界最強のデッキ(個人の感想)です。
流刑断片化冥途灯りを乗り越えたと思ったらカリムにタップされるまでテンプレ。
手札から唱えたクリーチャーで戦闘するのにどれだけ苦労があるかを教えてくれます。
返しのターンで必ずといっていいほど神聖な粛清投げてくるのやめてください

これを突破しろと……?
アルケミーナーフが無効化されるタイムレスの都合でテキスト自体を書き換えたのに補填なしなのは……

傾向としては検閲ドビンの拒否権、一時の猶予の採用率が下がりました。一時の猶予以外は全く見ないです。
打ち消しに勝つには打ち消しがいると勝ちゃんも実践してましたし否定の契約でも使います?

エネルギーに弱いのが不採用理由?
アリーナ最強の打ち消し

MH3(モダンホライゾン3)

エルドラージランプ

MH3で大量の新規エルドラージを獲得、それに虚空の杯、四肢切断といった強カードを混ぜたデッキです。前述のカードで序盤をしのぎエルドラージや精霊龍、ウギンのような高マナカードに繋ぎます。

モダンカード連打相手は気が抜けない

手札を安定させる運命を貪るもの、1ターン目から土地から2マナを出せるウギンの迷宮があるので無色ランプの問題点である超速アグロに弱い欠点を割と克服しています。

通称マリガンパウダー
マリガンパウダーの俗称は血清の粉末/Serum Powderから

弱点は大振り挙動になるのでハンデス、打消し、そして土地破壊に弱い事。特にタップしているウギンの迷宮を破壊されると大損害です。ミラー意識なのかダメージランドとまき散らす菌糸生物を採用した形も見かけました。

土地に依存するアーキも多いので伏兵になる

ジェスカイエネルギーはもみ消し用に記憶への放逐を採用しているのは注意点。

もみ消し挙動は妙な所に刺さりやすい

サムワイズフード

サムワイズ・ギャムジーと大釜の使い魔コンボで無限ドレインするデッキ。
以前から組む事自体は出来ましたがLCIでバルトロメ・デル・プレシディオ、MH3で条件付きとはいえトップを7枚見て1枚をライブラリから直接場に出せる出産の儀を獲得。
7枚は再現性に直結する枚数なのでそれなりの確率で3〜4キル可能と一大勢力になりました。

軽いカードで再現性が高い

墓地利用コンボですが墓地対カード1枚だけではうまくかわされてコンボ成立というオチになるのが強み。
相手する場合はサムワイズをいかに処理できるかが勝敗に直結します。
それとも虚空の力線4積みします?

現状はメインinする真の世紀末ではないが……?

ヨーグモス医院

同じく出産の儀で大幅強化。
整列ロープの係員と不死で復活する若き狼コンボはゲンナリすること間違いなし。
例によって墓地対に弱いです。

召喚の調べにもダメージ要員にも使える新戦力、マリオネットの見習いも見逃せない
ちなみにマリオネットの見習いはテキストを誤植しています

緑単エルフ

MH3でワイアウッドの共生虫とティタニアの僧侶を獲得したのは前回も紹介しましたが更にコーヴェクダル、エラダムリーも獲得しています。
エルフといえばマナ加速ですがまたマナブーストに磨きがかかりました。
アゾコン復権の関係かたいして見かけませんがワイアウッドの共生虫がマスト除去なのは覚えておきたいです。

爆発力はトップクラス

ベルチャー

MH3で第2面が土地のカードを大量獲得。
MTGでは何も指定がなければカードの第1面(アリーナだと左側のカード)を参照するルールなのでこの第2面土地はゴブリンの放火砲中は土地として扱われません。

呪文としては基本使わない

マナクリ、ライブラリサーチや確定除去が使えるゴルガリ(黒緑)型、宝物やアイレンクラッグの妙技といったマナ加速が使えるイゼット(青赤)型が現在の主流。
どちらも一長一短の強み弱みがあります。

鏡に願いを用に虚空の力線も無理なく積める
アシリパ?

静牢、幽霊による庇護は宝物トークンも消せるのでクリーチャーでないからと安心は出来ないです。

現代マジックのコンボ妨害力の高さ

コンボ共通弱点のアゾコンにも基本は弱く、否定の契約があったよ!でかした!!ぐらいしか勝ちパターンはないです。

BLB(ブルームバロウ)

イゼットフェニックス

エネルギーナーフ前から環境にいなかったイゼットフェニックスがKTK(タルキール覇王譚)から宝船の巡航、BLB(ブルームバロウ)から美術家の才能を獲得し復活。

インスタントソーサリーを消費してアドを取る

美術家の才能入りイゼフェニはパイオニアで注目されていますね。
しかし世界ヒストリックは既に変貌していたので正直全盛期の強さがないです。
イゼフェニの強さは除去力の高さにあるので変容全知、ベルチャーといったクリーチャーに依存しない勝利方法を持つデッキにとことん弱いのが原因。
マルドゥエネルギー相手にも単除去が尽きるのが先でしょう。
耐えて耐えて反転攻勢より耐えて耐えてコンボで勝利のほうが手っ取り早いのが向かい風。
悪事特化ならアゾコンやディミーアマークタイドでいいし……と立ち位置が中途半端なのが泣けてきます。
後述の合唱カード追加がどう出るか。

猫ウィニー

BLBで本質の媒介者を獲得。たまに採用されています。
フレージ型が多くなりルールス型はほぼいなくなりました。また、マルドゥ(赤白黒)カラーでマリオネットの見習いやオブ・ニクシリスを使うのもよく見る光景に。
兄弟仲の終焉で全部倒されるのもお約束

強化されたというより2マナ以下の枷が外れたと考えるべきか
横並べの天敵

ゴブリンの砲撃が設置された時だけ強いデッキなのでナーフするほどでもないと私的には思うんですけどね……

隙あらば猫を生け贄にしようとする

マウスシュート

BLB前から少量試されていた奇襲デッキ。
死亡するとパワー分のダメージを与えるクリーチャーとクリーチャーを生け贄にしてそのパワー分のダメージを与える投げ飛ばし効果を組み合わせたコンボです。
スタンダードでもおなじみコンボですがヒストリックなら2T時点でパワー7あれば2キル出来ます。
BLB前でメインアタッカーを努めていた騒音の悪獣ではパワー7を2Tに確保出来なかったのですが心火の英雄なら2Tに用意可能。かつてハンマータイムが作った悪事は1マナに限るという裏ハンター試験ルールが再び周知されるようになりました。
更にDSKで不快だから禁止された残響の力線を獲得。パワー3上昇スペルなら何でもいいので2キル率が更に上昇しました。
キャントリップ混みの呪文も味方単体対象ならコピーするので想像しているよりは息切れしません。

2キルも継戦も可能と器用

対処方法は1マナ悪事、虚空の力線、虚空の杯を無理矢理置くぐらいしかありません。祈ってください。
まあこの環境にはアゾコンがいるんで自分が使うと全然勝てないのですが

…………というのは昔の話。
FDN実装と同時に心火の英雄も残響の力線もナーフされたので2キルが完全に不可となってしまいました。

コピーするのに0→1マナ要求
1/1→0/1

ハンマーは放置してこっちにメスを入れるあたりアルケミーへの影響も凄まじかったのでしょうか?
ヒストリックではナーフと同時に見なくなってしまいました。

ハンマータイム

鍛冶の才能を獲得。
悠長ではありますがケンバなしでも場に置いたハンマー再装備が可能になったので覚えておくといいでしょう。

自動装備が便利

相変わらず現実の断片化に弱いです。早く禁止されませんかね
カーンにも機能不全ダニにもアノールの焔にも弱いのでそれらを使うデッキが復活したとばっちりで相対的に弱体化した印象。
エネルギーナーフ後の現在は全然強くないです。

4Tまで生き残ればいい量のライフゲインも置物対処も生存に繋がるので環境定義カード説がある……?

DSK(ダスクモーン:戦慄の館)

変容全知

DSKで救助のけだもの、コーナと逸失への恐怖を獲得したのでそれらを採用しているデッキを見かけるようになりました。
コーナは手札の全知を出せるようになるので1枚刺ししたくなる一品。
外科的摘出の採用率が上がっているのが逆風です。

逸失への恐怖も上振れ目的採用?

ディミーア忍者

DSKで悪夢滅ぼし、魁渡を獲得……したのですが3マナあったら準ゲームエンド級の能力を求められる世紀末環境では忍術コストが重すぎます。
ルールスを相棒に出来なくなるのもマイナス。
私的には入れなくていいと思います。
そもそも猫ウィニーやイゼット相手に呑気に忍術する余裕はないでしょうし忍術自体が割と向かい風の印象。

スタンでは実績出してます

ボロスオーラ

OTJで悪魔の大騒動、DSKで幽霊による庇護を獲得。
1Tに悪魔の大騒動を計画し2Tに皇の声、軽脚を唱え大騒動を装着させると幽霊庇護を即座にデッキからサーチ出来ます。
護法2も頼りになりヒストリックのキルターンでは早々突破されません。
クリーチャーだけでなくコンボ潰しも出来る万能カードなので相手にしたくないデッキ。

相手にターンを渡したくない

欠点としてはこのデッキは割と4キル出来ません。
遅いデッキは必然的に負けやすくなる魔境では出オチ芸になる事も。
使う場合は軽脚ではなく幽霊庇護の方を割られる盲点、瞬速除去しないと即負けるコンボを防ぐ事も出来ない点に注意。
シガルダの助けを採用するのが遠回りに見えて最短ルート?

ハンマータイム専用カードではなかった

FDN(ファウンデーションズ)

イゼットウィザード

厳密にはFDN強化ではないのですが前述のアルケミー再調整でアッパー調整カードを獲得。またイゼット優遇してる

5→2マナ
強度3→1
2→1マナ

合唱カードは強度増加を共有するのでその分微妙な強さだったのですが誰も使わなかったのか大幅なテコ入れ。
5マナ3ドローが普通のゲームで2マナ3ドローとか普通に出来ます。
またイゼウィ時代が来るのでしょうか?
クリーチャーの更新はマネドリ、嵐捕りの導師ぐらいなのであまり影響なしなのが救い。
目立ちたがりはOTJカードですが定番になりすぎてもっと昔からいた気がしてしまう不思議
水晶のバリケードという天敵が出現しましたが使うデッキがそもそもないのでこちらもあまり影響を与えなさそうです。

水晶のバリケードには可能性を感じますが……?

J25(ファウンデーションズ・ジャンプスタート)

アゾリウス親和

MH3で河童の砲手、J25で教議会の座席と物読みを獲得。
河童獲得の時点でかなり強化されていますが物読みと思考の監視者で予言し放題になりました。
墓地対が無理なく積めるのはメリットです。
序盤を悪事で凌ぎ河童に繋いで勝利、が基本コンセプトになるでしょうか。

親和や即席ですぐ高マナクリーチャーが出る
1マナ2ドローも可能
貴重なアーティファクト土地

欠点としては4キルデッキではないのでモタモタしているとすぐ負けます。
デッキを作るなら悪事カードを多めにしておきましょう。 
また、神聖な粛清はアーティファクト土地も追放するのでアゾコンに死ぬほど弱いです。どのデッキもだいたいアゾコンに弱いですが

親和の生命線

メダリオンコンボ

MH3で実装された黒呪文のコストを下げる黒玉の大メダル、クリーチャーを生け贄にしてリアニする黄泉帰る悪夢、戦場に出ると3マナ増えるギックスの僧侶(J25収録)を組み合わせるとギックスの僧侶をリアニするたびマナが増えます。条件を満たせば無限ループ出来るのでクリーチャー死亡で相手にダメージを与えるカードを横に置いておけば3Tで勝つとの事。

エネルギーの影に隠れていたがMH3は凄いカードを大量に供給していた
フレーバーに合致しない活躍の仕方は本人的には良いのだろうか

…………曖昧な言い方になっているのは私はランク戦で1回もマッチした事がないので細かい挙動がわからないからです。BLB当時から3ヶ月以内に1回もマッチしてなかったのに前回記事で話題にしたらわずかとはいえ急に見かけるようになったクイントリウスコンボのほうがまだマッチします。
外科的摘出を筆頭に機能不全ダニ、現実の断片化、アノールの焔、ごくまれにプリズマリの命令と対処カードがたくさんある環境でどれだけ戦えるかは未知数。
やっぱり虚空の力線4積み環境?

クリーチャーは除去される→それ以外の方法で勝とう→それらを対策しようとなりつつある?

最後に

PIO(パイオニアマスターズ)実装前にどうにか書き切る事が出来ました。7割はFDN実装時点で出来ていたのは秘密
ほとんどはマッチした対戦相手の使用デッキを紹介しましたが18種類もデッキ紹介する事になるとは思いませんでした。
群雄割拠という表現がピッタリです。

上記で紹介していないデッキはディミーアマークタイド、ジェスカイエネルギー、頑強リアニ等があります。
前回記事で消えてしまったと書いたディミーアマークタイドですがまた見かけるようになりました。
そして相変わらず現実の断片化が禁止される気配はありません。公式としてはロングゲームを楽しんでほしいのでしょう。
流刑への道来たしもう禁止でいいでしょ

PIOでは多くのカードが実装されます。懐かしの呪禁オーラあたりが幅を利かせるかもしれませんね。

活躍なるか





……デザインに失敗しましたとユーザーに100万回言われた人?
あれからも多分これからも一回も見てないですね。
それどころかナーフされてしまいました。
📞「ヒストリックBo1で誰も使わないのにどうして公式がイジメるんですか?」

ヒストリックブロール用の調整らしい

悲しいオチがついたところで記事は終了です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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