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「舞台 血界戦線」DVD 原作ファンの感想

こんにちは、麸毬です。
先日ずっと気になっていた「舞台 血界戦線」の円盤をようやく手に入れることができました。

私は血界戦線の原作ファンです。本誌の追っかけをしています。舞台については存在は以前から知っていましたが、昔は興味がありませんでした。しかし最近の2.5次元舞台の流行りに乗じて、配信などで少し見るようになりました。

友達からオススメされてハイキュー、黒執事、刀剣乱舞、PSYCHO-PASSの舞台を拝見し、そして感銘を受けました。そこでふと血界戦線の舞台を思い出し、これは見なくてはと円盤を3作まとめ買いしました。

今回はその内の1作目である「舞台 血界戦線」の感想を綴っていこうと思います。前提として、私は原作は本誌最新話まで既読、アニメも全話視聴済み、2.5次元舞台は上記の4作のみ見たことがありますが、俳優さん個人については関心がなく一人も存じ上げません。ちなみに推しはスティーブンさんです。

またレポや感想なども読んでいないので、完全に初見です。それを踏まえた上での感想記事となります。それでは、お付き合いのほどよろしくお願いします。


以下は「舞台 血界戦線」についてのネタバレが含まれます。ご注意ください。

1 各話感想

・ オープニング

生演奏からレオくんの独白という形で始まりました。いいですね、生演奏。アニメでもオシャレな曲が使われていましたが、結構音楽にこだわっている印象があります。

結婚話のレオくんの慌てぶりが可愛かったです。ミシェーラも明るくて前向きな性格がよく表れていて、解釈一致でした。

ここで世界観と神々の義眼を手に入れた経緯、ライブラに入るきっかけがギュギュっと詰め込まれていました。しかし半神召喚のくだりをまるっと省略したのは意外です。(まあキャストにフェムトがいなかったので薄々思ってはいましたが)

そして何と言ってもオープニング。私は舞台などの人物紹介的なオープニングを見るのが大好き人間なので、今回も楽しく拝見しました。

踊りませんでした。(私が見たことのある舞台は真面目な作品でもわりと踊っていました)

でも登場人物に次々にスポットライトが当たって最後に全員集まるみたいな王道の感じで良かったです。さすがにソニックはぬいぐるみでしたね。何個も用意してるんでしょう。

トビーがいないことを不思議に思いましたが、後から理由が分かりました。これは追々。

まずここで全員顔を見れた訳ですが、いや完成度高いなオイ。(○魂風)ツェッドさんとかどうするつもりなのかと思ったら、確かに被り物ですが違和感全くありません。ギルベルトさんの包帯の再現率も高いです。クラウスさんの牙はありませんでしたが、まあ普通に考えて喋れないので無理です。

Dr.ガミモヅがイケメンすぎる

擬人化したらああなるんですね。参考になります。子機をドローンで飛ばしていたのも中々興味深かったです。

さらに印象に残ったのが義眼ゴーグルです。単純に分かりやすくて頭いいなと思いました。暗闇できちんと光るのもグッドポイントでした。

この時点で既にかなり高評価です。

・ BLOOD LINE FEVER

最初事務所にメンバーが揃ってるシーンを見た時、序盤に主要メンバーがこんなに集まる場面はなかったはずなのでオリジナルシーンかなと思ったのですが、K.Kの飲み会発言で話が分かりました。BBの説明のためでしょうが、まさかこれを1番に持ってくるとは思いませんでした。

いやそれよりも驚いたのは、チェインめっちゃ美人じゃない!?ということです。アップで映った時思わず叫びました。肌白くて目大きくて、マジで美人…。調べてみたらハイキューの潔子さんを演じられていたということで、納得しました。

エイブラムスさんがいないので、そこら辺は色々変更されていましたね。クラウスさんの発案で永遠の虚に行くことになっていたり、BBの説明をギルベルトさんがしていたり……。

ギルベルトさんめっちゃ声良くない!?(2回目の叫び)

始まって30分もしない内に2回も大声が出ました。銀河万丈さん(アニメ版の声優さん)も渋くてかっこいい声ですが、こちらのギルベルトさんも負けず劣らずの渋さです。ずっと聴いていたい…。

それはさておき、BB戦では新体操の動きやリボンを使って攻撃を表現していました。その前のスティーブンさんがK.Kを助けるシーンはカットでしたが、地下鉄の二人のやり取りはあったので良かったです。

ただトーニオくんは原作では1話分あるにも関わらずアニメではクラウスさんに一瞬で消され、舞台に至っては存在を消されていました。まあ削るとしたらそこだししょうがないですね、うん。

スティーブンさんの氷は主に光や映像での演出でした。階段付近で手を上に捻り上げられるところがエロかったです。

最後にクラウスさんが密封して十字架をレオくんが受け取りましたが、バカ大きくて少し笑っちゃいました。本当は手のひらサイズのはずですが、上から落ちてくるので小さすぎるとダメだったんでしょうね。それにしては逆に大きすぎて危ない気もしましたが。

それと普通に客席降りがあって一瞬ビックリしました。よく考えればギリギリコロナ前なんですよね。次の年からはもうコロナ禍なので、すごいタイミングです。

・ Day In Day Out

みんな大好き(?)ホームパーティー回です。正直やってくれるとは思いませんでした。おそらくザップ、レオナルド、スティーブンと3つの視点があるので舞台でやりやすかったのだと思います。

最初はヴェデッドさんとスティーブンさんとのやり取りで、まずヴェデッドさんがちゃんと人間じゃなく異界人だったので良かったです。結構大事なポイントなので。見た目も原作通り丸いフォルムと触手が可愛らしくてバッチリです。

次にザップの視点ですが、まさかここまでやるとは…。かなりギリギリを攻めてましたね全裸的な意味で。下ネタはさすがに少し控えめでしたが、役者魂に感謝です。またバナルカデス呪術をよく噛まずに言えるなと感心しました。

そして愛人のトレイシーさんがそのままピアノをひきだしていやお前だったんかいと思わずツッコミを入れてしまいました。生演奏と役者の兼役は普通にすごすぎます。お疲れ様です。

ここでのザップの客席降りが面白かったです。猫の絵もまんま原作の絵だし、お客さんの双眼鏡使うわガン見するわ舌打ちするわ…。まあ後半2つはアレですが、早くコロナが収束してまたこういうことができる世の中になってほしいとつくづく思います。

場面変わってまたスティーブンさん視点で、絶対零度の小針を入れるシーンがわりとダイナミックになっていました。そして遂に来ました。個人的に今作最優秀MVPシーン

エレンたちを見送ってヴェデッドさんに話しかけるまでの笑顔から真顔に戻る瞬間。

最高にゾクゾクしました。そう、スティーブンさんはそうなんですよ。推しの贔屓目かもしれませんが、マジでかっこよかったです。ここだけ何十回リピートしたことか…。

さらに「お疲れ」がちゃんと2回あることにも感動しました。アニメでは1回しかなく本当に残念だったので、こうして2回目も入れてくれて感謝しかありません。しかも2回目の「お疲れ」の言い方が優しいのも、もうありがとうございます。(土下座)

気を取り直して、レオくんの酒場に登場する兄貴の鍵型のネックレスの再現度が何気に高くて笑いました。兄貴が椅子からジャンプするために弟分が椅子を押さえるのが地味に可愛かったです。

そしてチェインさんが美人。(2回目)

ここから騒がしげな音楽のままスティーブンさんのパーティーに引き継いで、曲が終わった瞬間にエレンたちが生体銃でスティーブンさんを取り囲む演出は天才かと思いました。狙われてるのが分かりやすいし、緩急をつけるのがうますぎます。

さらに怒涛のスティーブンさん種明かしパートが始まりますが、改めて真正面アップのスティーブンさん顔が良すぎる…。アニメでは省略されていた台詞にホクホクしつつも、大体顔を見てましたね。イケメンは正義です。

ちなみに私設部隊の黄さんはいませんでした。(少し残念)

最後はヴェデッドさんが猫を拾ってスティーブンさんと鉢合わせますが、ザップとレオくんコンビとのくだりはありませんでした。同じ舞台上で別々の場所で終わりという感じです。果たしてこの後無事合流できたのか、神のみぞ知るのであった…。

・ パンドラム・アサイラム・ラプソディ

アリギュラちゃんが可愛すぎる

もう本当に可愛いです。もはやこのアリギュラちゃん見るだけで円盤買った価値は十分にあります。いきなりピンクのスポットライトを浴びたかと思えば踊りだすのは反則すぎます。

仮面もゴスロリ服も完璧です。踊り方も子供っぽさを意識していて最高にキュートです。目見えてるのかなと思ったんですが、仮面に少し穴が空いていたのでおそらくそこから見てるのでしょう。全然気にならないし、いや本当に可愛い

そしてアニメではばっさりカットされていたアリス獄長とクラウスさんの戦闘シーンありましたね。真面目な顔でアリス獄長が人力で運ばれているのがシュールで笑ってしまいました。

・ 震撃の血槌

ドグ・ハマーが本物すぎる件

見た目もさることながら、声もcv宮野真守でした…。つまり本物です。デルドロもどう表現するのかと思えば、映像バージョン、紐バージョン、人型バージョンと多種多様なデルドロがいました。特に人型の時は宿主であるハマーとシンクロした動きをしていて、芸が細かくて好きです。

そしてレオくんがアリギュラちゃんに十字架にはりつけられている場面に移りますが、アリギュラちゃん声も最高に可愛いね。もう存在全てが可愛いよ、満点!!

ここアニメ版では結構台詞が改変されていましたが、舞台版はほぼそのままで良かったてす。(まあアニメは声のキュートさで秒で許しました)

ソニックがレオくんに通信機つけるところ、最初はどこから手が生えたのかと驚きました。よくよく見るとレオくんの十字架に引っ付いている右手がたぶん偽物で、本物はソニック持ったまま服の中に隠してたんでしょうね。映像で見返してようやく分かったので、たぶん生で見たらガチでビックリすると思います。

さすがに「ハインツの〜ケチャップは〜」はNGでしたか。それとスティーブンさんの「や れ る な」がいい笑顔ですね。

暴走車両をぶっ壊す一連の説明は原作通りスティーブンさんがしてくれましたありがとうございます。

最後ブローディー&ハマーが車両を破壊するところやレオくんがザップの技にキャッチされるところは、血を模した赤い紐が大活躍でした。ちゃんとそう見えるので舞台の空間って本当に特殊です。

・ Zの一番長い日 

初っ端からザップのお腹の再現度が高すぎて爆笑しました。いやマジで原作そのままです。チェインさんに踏みつけられた時のへこみ具合がいかにも柔らかそうでした。この状態で戦闘シーンなくて良かったね。

またBB出現の伝達がスティーブンさんからギルベルトさんに変わっていましたね。ザップへの「ファイトです」の励ましに優しさが滲み出ていました。

そしてお師匠様襲来。お師匠語も健在でした。地味にお師匠様の顔の造形のクオリティ高くないですか?ザップが通訳して必死に弁明している時にクラウスさんに手を振ったら振り返してくれたのがめちゃくちゃ可愛くて萌えました。

ここお師匠様のザップへの流れるような罵倒に何気にチェインさんがうんうんと頷いているんですよね。こういうちょっとした仕草も気にかけてくれて本当にありがたいです。

からのスティーブンさんとザップの「〜言葉に気付かず混じるよね」「うん」「うん?」のくだりが最高に面白かったです。後はもうザップの独壇場で、真胎蛋のシーンは回替わりでしたが本編で器を踏んじゃったのはたぶんガチのアクシデントですよね?うまく笑いに昇華てきていてさすがプロだと感心しました。

さて、この話の見せ場は何と言ってもツェッドさん登場です。三叉槍がデカい。ザップとの共闘シーンは見応え抜群ですね。特にツェッドさんは獲物が大きい分舞台でよく映えます。

きちんとBBに小針仕込んでたスティーブンさんのくだり入れてくれてありがとうございます。原作でも数コマなので見落としがちですが、スティーブンさんイケメンポイントです。

2回目の999式の十字架は小さくなっていました。1回目はやはりわざと大きくしてた説が濃厚ですね。

ラスト、ツェッドさんの「えっ!?」の本気具合が素晴らしかったです。

・ 妖眼幻視行

そして冒頭の結婚話から10巻につながる訳ですね。ルシアナ先生ご不在なので代わりにギルベルトさんが神々の義眼摘出について説明していました。何回聞いても声がいい

空港ではレオくんをひょっこり見守るライブラの皆さんの姿が。ツェッドさんに至ってはもはや隠れていません。途中レオくんに指さされていました。クラウスさんとスティーブンさんは一体とこから顔を出しているのか…。その体勢で「あまりに可憐だ」はやめてくださいクラウスさん、笑ってしまいます。

ここでようやくイケメンになったDr.ガミモヅが再登場しますが、何というかとても神々しいです。剣がめっちゃ光っています。あとミシェーラを撫でる手つきがエロかったです。

シリアスな場面で申し訳ないと思いつつも、スティーブンさんの貴重なレオ呼びありがとうございました。ただBB戦で絶対零度の盾がなかったのはちょっと解せません。

ここからは主にDr.ガミモヅとレオくんのシーンになりますが、まず急に歌わないでくださいビックリしました。しかもミシェーラが立ちます。いや演出なのは分かりますが、ク○ラが立ったレベルの衝撃です。ミシェーラ死ぬほど歌が上手いね…

すぐに来るトビーが生演奏のサックスの方だったという2度目の衝撃。

ピアノの方も役者やってましたよね?すごすぎない?ミシェーラの歌、トビーのサックスという共演最高でした。

アニメではカットされていたレオくんがライブラの皆に戦い方を尋ねるところもやってくれて感謝です。パトリックがいないため「武ー器ー」が聞けなかったのは悔やまれます。

そしてここで気付いたのですが、ソニックが色々な表情が用意されていて細部までこだわっているなと感心しました。

さて、やってきました最終決戦。トビーがミシェーラの頭を撫でるのに萌えたのもつかの間、レオくんとDr.ガミモヅの一騎打ちが始まります。

Dr.ガミモヅの剣さばきがプロ級です。ぐるんぐるん剣を振り回します。レオくんの武器は重りのついている鎖からバールに変更されていました。(まあこれは現実的に厳しいのでしょうがない)

どんどん口調が崩れていくDr. ガミモヅに、ボロボロになっていくレオくん。BGMも相まって緊迫感がすごいです。

頭突きで義眼を割ったり、右手でDr.ガミモヅの剣を受け止めたりと要所要所で大事な部分は原作に忠実でとても丁寧に再現されており、長いようであっという間の時間でした。レオくんの息がかなり上がっていて本当に大変なんだなと思わず拍手を送りました。

何と言ってもラストのレオくんの「光に向かって一歩でも進もうとしている限り」は圧巻でした。そこには完全に血界戦線の世界がありました

その後の病院でのエピローグ的な会話もきちんと描写されていて、余韻に浸ることができました。

最後は明るいオリジナルシーンで、ザップたちがベッドを動かすのを必死に止めるクラウスさん、ローストビーフを誰にもツッコまれないスティーブンさん、ブローディ&ハマーは相変わらず仲良しだしHLらしいカオスさです。

これからもこういう日常が続いていくんだろうなと感じさせるいい終わり方でした。


・ 総評

1幕で物語の世界観やそれぞれの人物像が分かるような話を詰め合わせて、10巻の内容を2幕に丸々使うという構成が素晴らしかったです。

演出もシリアスとギャグの緩急がきちんとついていて、3次元化できるところはとことん3次元化し、どうしても無理なところはそう見えるようにうまく補っていました。

脚本も話の大筋に関係ない場面は削ぎ落とし、しかし大事なシーンはちゃんと尺を取っています。

またキャストに残念だなと思う人が一人もおらず、見た目や性格の解像度も高いです。こうして実写になって気付きましたが、血界戦線は現実世界でも結構無理のない髪型や服装をしていますよね。あと皆さん声がいい。

結論、原作ファンが見てもとても面白かったです!

2 各キャストの感想

・ レオナルド・ウォッチ(百瀬 朔さん)

クラウスさんなどの大きい人と並んだ時のサイズ感がめちゃくちゃレオくんでした。目が大きく、髪の毛のハネ方も相まって小動物らしさがすごいです。

しかしツッコミの切れ味は鋭く、ボケもできるので回替わりでも大活躍でしたね。ザップとのわちゃわちゃがいいアクセントになっていて本当にいいコンビだと思います。

2幕は出ずっぱりで、心に響く圧巻の演技でした。最高のレオナルド・ウォッチをありがとうございました。

・ クラウス・V・ラインヘルツ(岩永 洋昭さん)

声がいい。小山さん(アニメ版の声優さん)とはまた違った、低音で力強く響く声をしていて聞きとりやすかったです。

体格もさすがに原作までの逆三角形ではありませんが上半身はかなり筋肉ついてる感じでした。さすがに牙はありませんでしたね。

基本手を後ろに組んでるのが可愛かったです。BBの長い諱名を3回、お疲れ様でした。

・ スティーブン・A・スターフェイズ(久保田 秀敏さん)

真正面アップの顔面が強すぎます。たぶん生で見てたら彼の顔をずっと追っていたと思います。顔がいいは正義。

抑揚のつけ方を結構アニメに寄せてる感じがしました。そのせいか闇というより胡散臭さが強かったです。

スティーブンさんは大体ポケットに手をつっこんでましたね。クラウスさんとの対比が面白くなっていました。

・ ザップ・レンフロ(猪野 広樹さん)

クズ感はそのままに、イケメンオーラも出ていました。特に殺陣めちゃくちゃ上手いですね!?流れるような剣さばきが格好良かったです。

何と言っても例のあのシーンは文字通り一肌も二肌も脱いでいただきありがとうございます。ぶっちゃけ笑われてましたが、私には輝いて見えましたよ。

師匠語の通訳など、意外に早口の長台詞が多い印象でした。

・ チェイン・皇(長尾 寧音さん)

何回でも言います、めっちゃ美人。文句のつけどころない美人さんです。怒った顔も可愛いってどういうこと!?

やはりザップとの絡みが多かったですが、罵倒の切れ味がピカイチでした。逆にスティーブンさんといるとすごい仕事のできるクールな美人社員に見えます。

可愛さもクールさも兼ね備えた最強のチェインさんでした。

・ K.K(安藤 彩華さん)

ギルベルトさんの次に年長なのに服の布面積が一番小さいんですよね。その分スタイルの良さが際立って、うわ戦う主婦強いと思いました。

大きい銃と小さい銃がちゃんと両方用意されていて、戦い方も異なるので難しそうでした。狙撃手なのに前線に出ますしね。かなり動いていたんじゃないかと思います。

しかも出番が大体戦闘シーンなので、覚えるのに苦労しそうです。お疲れ様でした。

・ ツェッド・オブライエン(伊藤 澄也さん)

最初声を聞いた時、すごい誠実そうな声をしていてビックリしました。ツェッドさんにピッタリだと思います。声だけでもう好青年らしさをかもしだしていました。

異界人なのでもちろん被り物なのですが、全然偽物感がなく口元の動きも自然です。

また三叉槍がとにかく大きいので、殺陣ではちょっと振りがゆっくりになっていたのが可愛かったですね。

・ ギルベルト・F・アルトシュタイン(萩野 崇さん)

声がいい!!!(大声) あんなに渋くて声のいい人どこに隠れていたんですか?朗読とか聞いてみたいです。すぐ寝れそう。

こちらのギルベルトさんはちょっとお茶目でフレンドリーな印象を受けます。とっつきやすい感じです。

K.Kとは反対に戦闘シーンがない分、説明台詞がとにかく多かったですね。こちらとしては大変耳が幸せでした。

・ ドグ・ハマー(川上 将大さん)

個人的にキャラ本物ランキングNo.1ですおめでとうございます。見た目から声、笑顔まで全てが完璧でした。

2幕は特に舞台をかなり走り回っていました。出番はめちゃくちゃあるという訳ではないですが、爽快感や疾走感が清涼剤として心に響きます。

原作よりさらにデルドロと仲が良い雰囲気がして微笑ましかったです。

・ アリギュラ(甲斐 千尋さん)

可愛いオブザイヤー受賞していました。見た目、仕草だけでなく声もアニメとはまた違った可愛さです。なのにやってることはえげつないので、狂人らしさが増していました。

出番はかなり少ないですが、観客に強烈なインパクトを与えたことは間違いないでしょう。ぜひフェムトと共演してほしいです。

仮面で視界が悪いにも関わらず、それを一切感じさせない大胆な動きはお見事でした。

・ ミシェーラ・ウォッチ(斉藤 瑞季さん)

ミシェーラ・歌がうまい・ウォッチさんです。確かにあの歌声があるならぜひ歌わせたいですよね。

明るくて前向きな振る舞いが本当にミシェーラでした。でもレオくんの妹ということで幼さもあり、めちゃくちゃモテそうです。トビーは見る目あるよ!

暗転している内に車椅子で舞台から自力で移動するのが地味に大変だったと思います。腕の筋肉痛には気をつけてください。

・ トビー・マクラクラン(丹澤 誠二さん)

こちらはトビー・サックスできる・マクラクランさんです。いや兼役は本当にビックリしました。舞台事情は分かりませんが、こういう人は多いんでしょうか?

彼の人柄などについては原作でも10巻でしか触れらていないので手探りな状態だったと思います。しかしミシェーラへの愛情が存分に溢れていて良かったです。

あの低音の「イェーイ」のトーンが未だに忘れられません。

・ Dr.ガミモヅ(佐々木 喜英さん)

これが今流行りの擬人化ってヤツですか!?(違う) コイツめちゃくちゃ喋るので、確かに人間がやった方が早いですよね。子機のドローンのアイディアは素晴らしいと思います。

どことなくエロさが漂っていました。特にミシェーラの車椅子に足を乗せるところの悪役感が良かったです。

ザップとはまた種類の違う剣さばきを披露してくれました。おそらくもう登場しないのが残念です。

3 違和感、または惜しかったところ

・ もう少し世界観やキャラの説明がほしかった

私は原作ファンなので全然脳内補完できるんですが、初見だとかなり厳しいと感じました。元紐育で現HLまではいいと思います。ただライブラの母体が「牙狩り」で主要メンバーは対BBにおける人間兵器という説明がない(正確にはギリカというBBの一言のみ)と、たぶんキャラ設定についていけないと思うんですよね。

もし何の知識もないまま見れば、ザップとツェッドさんは何故か急に武器が出てくるし、チェインさんに至っては普通の人間だと勘違いします。神々の義眼もいまいち何ができるのか分かりにくいです。

やはり基本主要メンバーは「血を武器にして、それに付随した特殊能力を用いて戦う」という認識は共有されるべきだったと思います。後はチェインさんが不可視の人狼であること、スティーブンさんが副官的立ち位置など、それぞれの技の特色と合わせてもう少し人物像を最初に説明してほしかったです。

・ スティーブンさんの戦闘スタイルが足技じゃない

正直推しだからかもしれませんが、これが一番気になりました。スティーブンさんというキャラを構築する上でかなり大事なポイントだと思うんです。

知らない人はスティーブンさんが氷タイプだとは認識できるでしょうが、まさか足裏から血を流して氷を錬成しているなんて絶対分かりません。

物理的に難しいことは重々承知です。ですが例えば手数は少なくていいので攻撃は大振りの蹴りにして、防御は上半身も使うなどもっと主体的に足技を取り入れられたのではないかと考えてしまいます。

もちろんスティーブンさんは立っているだけでかっこいいですが、足技を中心とした戦闘スタイルが彼の魅力をより引き出すので、本当にもったいないと感じました。

4 まとめ

以上、「舞台 血界戦線」の感想でした。原作のストーリーを演じる2.5次元舞台はこれで3作目の視聴でしたが(PSYCHO-PASSはオリジナルストーリーの方を見ました)、どれも本当にクオリティが高く時代の流れや技術の進化に驚いています。

2.5次元舞台は人によってかなり好き嫌いが分かれると思います。実際私も初めて見る前は苦手意識を持っていました。しかし俳優さんが真摯に役作りに励み、より良いものを提供しようと努力してくださるのもまた事実です。

別に無理に好きになれとは言いません。ただエンタメの一つとして、廃れずこれからのご清栄を切に願っています。

最後に、私は運営の回し者ではないのでリンク等は貼りませんが、少しでも気になっている方や購入を検討されている方の手助けになったのならそれほど嬉しいことはありません。

また時間が空き次第、次回作である「舞台 血界戦線 Beat Goes On」を視聴し感想記事を書こうと思います。

ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。


麸毬

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