3回目のマダミス「誰がために伝書鳩は飛ぶ」
過日に遊んで参りました。
「誰がために伝書鳩は飛ぶ」
グループSNEのさんの『Mystery Party in the Box』シリーズ、第16作目。
今回は個人開催のマダミス会に参加させていただきました。
同卓してくれたみなさま、マダミス会を開いてくださった主催者さまに感謝です。
「誰がために伝書鳩は飛ぶ」のレビュー(ネタバレなし)
●シナリオ概要
太平洋にある孤島、花咲島。
ここで研究を続ける「教授」はある発見について発表すべく、人を集めていた。
しかし会合があるその日、教授は死亡していた。
研究所に居合わせたのは「副所長」「助手」「ハウスキーパー」「ガードマン」「ジャーナリスト」「甥っ子」「船長」の7人。
外は嵐で救助は望めそうもない。
絶海の孤島で起きた事件を解決するため、7人による犯人探しが始まった。
評価
作品を「シナリオ」「ギミック」「推理」「キャラ」の4つの要素で評価しました。
あと、すべての要素を包含する「で?けっきょくおもしろかったの?」という項目も設けております。
もちろん、楽しめましたよ。
・シナリオ
おもしろかったです。
けど、展開についていけずに戸惑うことも多かった。
マダミスってこういうパターンもあるんだと勉強になりました。
・ギミック
ゲーム中にいろんなギミックがあります。
他の方のレビューでは、このギミックを高評価とするものも多い印象です。
ですが、わたしにとってはどのギミックも処理が難しかった。
オレのポケットには大きすぎらぁ…
・推理
情報をつなぎ合わせていけば真相に辿り着くことは可能だと思います。
とか言いつつ、わたしはできませんでしたけど。
最終局面では完全に他のプレイヤーさんの尻馬に乗っかってました。
我ながらそれはそれは見事な尻馬ライダーっぷりでした。
でも、まあ、これでいいのだ。
楽しかったし。
・キャラの魅力
スタンダードなキャラあり、個性の立ったキャラもあり、良かったです。
わたしが担当したキャラは「正統派」寄りな感じでした。
立ち回りはもろにプレイヤーの技量が反映される感じ。
・楽しめた?
もちろんです!
おもしろかったー。やっぱマダミスっていいなぁ。
ゲーム開始早々、一度のフェーズ内に同じ山札からカードを2枚とってしまうという凡ミスをやらかしましたが、みなさま笑って許してくださいました。
ホントすみませんでした。
雰囲気を壊さずに済んだのはみなさんのご配慮のおかげ。
感謝です。
マダミスを3回遊んで再認識したこと
ゲームについて
・やっぱ犯人役はきついよね
そもそも犯人は数的不利。
しかもゲームの特性上、犯人に繋がる情報は必ず他のプレイヤーに回る(共有される)ようにできているので、情報戦でも不利になりやすい。
最終会議的なフェーズでは(場合によってはそれより以前に)相手側に「物的証拠」「アリバイ崩し」「理詰め」などによって責め立てられる場合も…。
ゲームとわかっていても、つらいっすよね。
どんなマダミスもエンディング後は全体で「犯人役、おつかれっした」と、ねぎらう時間があっても良いかも。そうすれば後の感想戦にも全員が気持ちよく進めるんじゃなかろうか。
・密談って難しい
わたしの場合、特に自分が警戒しているキャラとの密談が高難度。
ナチュラルに挙動不審になったり、目線外しちゃったりするんで、相手にも「こいつなにか隠してんな」ってことがモロバレなんですよね。たぶん。
「伝書鳩」の情報交換は密談が主なので(…ですよね?)、特に苦労した印象です。
自身についての気づき
・わたしの情報処理速度が遅くて頭にくる
まー、わかってたんですけどね。
仕事やらプライベートやらで十分味わってきたことなんですけどね。
やっぱり再確認…つらい。
ハンドアウトの内容、ゲームのルール、他キャラとの関係性、事の時系列、新しく手に入った情報、重要そうなイベント…
追いつかねえっす。
ひとつのこと考えてるうちに次のことがくる。
なんなら知らねえ間に別のことが発生してて既に解決してる。
時間を…密談よりも情報整理の時間をわたしにください。
・密談されると話しちゃうし、信じちゃう
秘密の共有とか返報性の原理とか、うまい人はそのあたりのことをナチュラルに行ってるんですよねぇ。
もうね、そうなると話しちゃいますよね。
返報の義務に耐えきれず話さずにはいられないというか。
密談の立ち回りかたってどうやるんだ…。
やっぱ密談より情報整理のための時間もらっていいですか?
・ロールプレイ、いいかも
今回の「伝書鳩」では、素の自分とは性格や考えかたがあんまり合わないキャラを担当したんですね。
で、密談中に、ある判断が必要な状況が訪れました。
自分の頭のなかにあった選択肢はA、B、Cの三つ。
その時わたし思ったんです。
「これ、オレならAの選択肢とるけど、このキャラならBとるな」と。
実際、わたしの内側でキャラがBだと主張して譲りませんでした。
でも、ロールプレイに不慣れなわたしは結局Aの選択肢をとりました。
するとですね、キャラが怒ったんですよ。
マジかおまえ、と。
おまえはわたしでわたしはおまえ。
Aの選択はおまえ寄りに過ぎる。
このシナリオを生きてるわたしの考えは尊重されるべきだ!
わたしはAは絶対にとらない。せめてCだ、と。
その通りだなと思いました。
同卓したプレイヤーさんたちと同じように、担当キャラするとも一期一会。
キャラの考え方は大事にすべきだなと。
演技して別の人格になりきることはできないけれど、このキャラならどんな風に考えてどんな行動をするだろうかと思いを馳せることはできる。
そんな感じのロールプレイなら、わたしでも少しはできそう。
次回からは「ロールプレイは苦手」で片付けるのではなく、キャラとの対話にもちゃんと向き合っていこうと思います。
…だから設定書を読み込む時間をもうちょっと長くください。
3回目のマダミスも楽しかったです
・「誰がために伝書鳩は飛ぶ」
おもしろかったです。
けど、シナリオもギミックも初心者は戸惑うところがあるかも。
マダミスに不慣れな方はGM(進行役)の方がいる会に参加することをおすすめします。
・「マダミス会初参加」
はじめましての方々とも問題なくマダミスを楽しめました。
人見知りなわたしでも、マダミスを通じれば初見の方々と(主観的には)問題なくコミュニケーションがとれると実感できました。
コミュニケーションツールとしてもいいね、マダミス。
・次のステップへ
プレイヤーとしての気づきもいくつかありました。
情報処理の問題は喫緊の課題。
わたしくらいおそまつだと代替手段を用いた方がよさそうですね。
メモの取り方を再考したいと思います。
・最後に告知
最後まで読んでくださりありがとうございました。
名古屋近郊でマダミス会の開催を予定している「かんざき」です。
今後、ツイプラやジモティーでマダミス開催の呼びかけを行っていきます。
各プラットフォームで「マダミス 愛知 名古屋」といったキーワードで検索してくだされば、引っかかると思います。
ご興味あってご都合つく方はぜひ一緒に遊んでください。
それでは。