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会社がどれだけ、どのような「借金」をしているのか。
こんにちは、waseです!
前回の記事に引き続き、貸借対照表の「負債の部」について見ていきます!
企業の資金調達のうち、銀行や取引先などの債権者から調達した資金(他人資本)を「負債」と言います。
前回は「流動負債」を取り扱いましたが、今回は「固定負債」について確認していきます!併せて前回の記事もご覧ください⬇️
1、固定負債とは
固定負債とは、返済義務が1年を超える(1年以内には返済しない)諸負債のことを指します。
諸負債って何?というのをここから先で主要なものを確認していきましょう!
2、長期有利子負債
(1)社債
社債とは、会社が長期資金を調達するために不特定多数の個人または法人に対して「社債券」という有価証券を発行することなどによって生じた債務のことです。
具体例を出すと、発行体・期間・利率がそれぞれ「A社」「3年」「年率1%」という条件の社債があるとすると、
発行体(お金を借りる会社)となっている「A社」は、一定の利息(ここでいう年率1%)の支払いと、償還期限(ここでいう3年後)における元本の償還が必要となります。
社債をもとに「借りたお金」なので、返さなきゃいけないんですね。
しかし、反対に「社債を買う側」からすると、もし「A社」が3年以内に破綻してしまった場合、元本が返ってこないリスクがあります。「貸したお金」なので、原則返ってきますが、返ってこない場合もあることは要注意です!
そのため、社債で資産運用しようと考えている人は「発行体」が信頼できるかをしっかり見極めましょう。また、信頼度を表す指標を「格付け」と言います。
話が逸れてしまったので、ここまでにします。
(2)長期借入金
金融機関などからの借入金のうち、決算日の翌日から1年を超えた日に返済義務のあるものが、長期借入金として、貸借対照表の負債の部に表示されます。
3、引当金
引当金は、将来の資産減少に備える準備のことを指します。
資産減少は将来であっても、その原因と予測金額が明らかな場合は、引当金に計上します。
その中で、長期的な資産減少が予測されるものを固定負債に表示します。反対に、1年以内の資産減少が予測されるものは流動負債に表示します。
また、その引当金(固定負債)の具体的な例は、退職給付引当金・特別修繕引当金などが該当します
4、まとめ
前回と今回で、「貸借対照表の負債の部」に関する大まかな理解は完了です。
これで、会社がどれだけ、どのような借金を抱えているのか、を貸借対照表から読み取ることができるようになりました。
これまで記事で貸借対照表の「資産の部」「負債の部」を取り扱いましたが、次回は最後の大項目である「純資産の部」の解説をします!
ぜひ読んでください!
⬇️「資産の部」に関する記事は⬇️
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