何の身にもならない話⑰
自分との相性が何より大事。
自分は聞いたり、見たりしても、すぐにピンとこないことがあります。
わかっているけど、納得できない。
きっとそうだろうけど、腑に落ちない。
そんな感覚がくすぶっている状態がしばらく続き、何かのきっかけで、すとんと腹に落ちます。
その内の1つが冒頭に挙げた考えです。
世界的に有名なベストセラー小説も、大多数が高評価をつけている映画も一流シェフが作った料理でさえも、自分にはなんだか合わないなって思う時があります。
自分の感覚がおかしいんじゃないかと、落ち込んだこともあります。
自分はドラマや映画、本などの作品に触れる前に、他の人の感想を見るようにしています。
面白かった。感動した。すごくよかった。
そんなコメントが多数あれば、あらすじをおさえて、その作品を見ます。
ただ、高評価の物をチョイスしても、ハマれないなと思うものもあります。
逆に、評価が低くて、駄作だと言われていても、とてつもなく面白い、良作に出会えることもあります。
膨大な時間があれば別ですが、時間は有限なので、もう少し選択の質を高めたいなと思っていました。
どこがマッチして、どこが合わないんだろう、と頭で考えても、明確な答えが浮かばず、違和感だけがしこりのように残っていました。
頭の中で漠然と考えるだけでは、ダメなんだろうなと思いました。
言葉にしてみよう。
そう思いたち、ノートをつけることにしました。
感想ノートというやつですが、ドラマや小説、食べ物から服装まで。
自分はそれに出会ってどう感じたか。なぜそう思ったか。
具体的なポイントを挙げていきました。
最初のうちは、すごく面倒くさいし、効果の実感も薄いしで、挫折しそうでした。
でも、数をこなしているうちに、書くことが当たり前になり、
今では書かないと気持ち悪い状態までたどり着きました。
段々と、自分の傾向が見えるようになります。
こういうキャラが出てるからいい、この流れが嫌、こういう味が好き。
新たな自分を発見していくようで、楽しい作業でした。
今まで、選択肢に迷う事が多く、決定までに費やしていた長い時間が、ぐっと短縮されました。
たまに冒険して、自分のフィールドを広げてみたり、ネタにしてみたり。
遊び心も持ちつつ、自分の趣向を大切にしていこうと思っています。
この間書いた 自己分析でも感じましたが、結局自分はどういう人間で、どういうものが好みで、どういう生き方が性に合っているか。
そんなものを深く追求し、行動していくことが、幸せにつながるんだろうなって思います。
世間の評価と同じでなくていい。
判断基準は、自分自身。
ものすごくマイナーなものでも、評価が高くないものでも。堂々と、好きを公言していきたい。そんな自分を好きだと思えるようになりたい。
noteを利用するようになって、気づくことが増えました。
今まで漠然と感じていただけのことを、意識して考えて、言葉にする。
なかなか定着させるのは難しいけれど、前向きに取り組んでいきたいと思います。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。