フランスの家族支援制度の勉強会2025/1/13 イジメとハラスメント は同じ構造
久しぶりに、日雇い派遣アルバイト以外の投稿です。
この日はフランスの家族支援制度の勉強会に参加しました。
メイン講師であるフランス在住の安發明子(あわあきこ)さんとは、もう3年以上の付き合いで、日本にとっても大変参考になる、フランスの家族支援制度について、たくさん学ばせていただきました。
安發さんと一緒にフランスから来日したパボさんは、エデュケーターといって、課題を抱えている家庭に、子どもの支援のために入ることを仕事にしている人です。
その日常を漫画で描いた、ターラの夢見た家族生活という本は、安發さんの翻訳で日本語にもなりました。
私がこの日印象的だった話しは、子どものイジメの際に、イジメをする加害児童を転校させても、何も良くならない、加害児童が問題と向き合う機会を奪ってしまうと話しでした。
これが、私が労働相談の現場で実体験している、ハラスメント の構図と全く同じなのです。
セクハラが起こると、多くの会社は加害社員を処分して、異動させたりします。
その瞬間、加害社員と被害社員が対話する機会が失われます。
一方的に犯人扱いされた加害社員は、異動先などで毒付きます。
その様子は被害社員に伝わってきます。
被害社員は、会社に不満を言います。
「加害社員は反省していないから、心からの反省をするように指導してくれ」と。
会社は戸惑います。
被害社員の言うとおりに進めてきたのに、それに対して不満を言われても、もうやりようがありません。
加害社員の毒付きはエスカレートして、被害社員の不満は大きくなって、何度も会社にぶつけるようになります。
その時点で、会社にとっては被害社員が問題社員に見えてきます。
被害社員は「何で私は被害者なのに、問題社員扱いされなくちゃいけないの?」と不満が高じて病んでいきます。
それでも会社としては、何もやりようがなく、被害社員はさらに病んでいき、社会復帰が出来ない状態になってしまいます。
私はこのような例をたくさん見てきました。
イジメでも同じ構造だということは、大人でも子どもでも、人の特性として、共通するものがあると、とても腑に落ちたものでした。