ミセス・ノイズイ
今日新宿武蔵野館で、公開中の映画「ミセス・ノイズイ」を観てきました。
昨日この映画を観た友人が夜遅くに、「嫌われ松子より泣いた」とラインを送ってくれ、私と友人のバイブルでもある松子を引き合いに出された限りは観るしかない!と急遽朝一番の上映会に行ってきたものです。
いや~良かった~
心に残る映画です。
視点が変わるとここまで見え方が変わるのかと、まざまざと見せつけられました。
また、子育てとは?仕事とは?正しさとは?という視点でもとても考えさせられました。
途中で出てきた弁護士さんの役割も、「ああ、あるあるパターンだ」とにんまりしました。
そして争いの後の心の共鳴のようなラストが感動でしたね。
またラッキーなことに、監督の天野千尋さんと、主人公の夫役の長尾卓磨さんが会場に来ていて、上映後にお話をして記念撮影もしていただきました。
天野監督はとてもチャーミングでした。
長尾さんは、「妻に子育てを押し付けて妻を悪者にしている悪い夫」という非難の感想が多いとしょげていたので、元気づけてきました。
その中でも私が真っ先にこの映画を重ね合わせたのは、自分がメインにしている職場の労働問題でした。
経営者と労働者、上司と部下、先輩と後輩、同期同士でさえも、人が違えば見えている世界が違うということです。
だから争い事が起こるのは当然だとも思うんですよね。
私は、争い事自体は嫌いではなく、むしろ我慢するよりは、みんな感じたことを表に出して、正々堂々とぶつかればいいと思っています。
問題はその後で、吐き出した後に双方が相手の事情を多少でも慮りながら、対話をすることが大事だと思っています。
その際当事者同士だけでは、中々冷静な話し合いが出来ないので、第三者の橋渡しをするファシリテーターが必要で、労使トラブルの際には、極力私がその役をやるように心がけてきました。
ミセス・ノイズイでは、その橋渡しの役が、主人公の娘である菜子ちゃんだったと思いました。
菜子ちゃんの純粋な気持ちと行動が、視野が狭くなっていた大人たちの目を広げてくれたのではないかと思います。
あと、もし映画を観た方は、パンフレットも購入されることをお勧めします。
映画には映っていないところで、いかに出演者の方が役作りをしていたかがわかります。
映画って深いなあと思います。
最後に、映画のラストに出てきた単行本の「ミセス・ノイズイ」はまだ未刊とのことですので、ぜひ世に出していただくことを天野監督にお願いして、記念すべきnote初投稿を終わりにさせていただきます。
今日は幸せな気分です。