【365日のわたしたち。】 2022年5月15日(日)
ぬるくなったコーヒーの方が好きだという彼を、私はどうしても受け入れられなかった。
香りが立たなくなったコーヒーのどこがいいのか、全くわからなかった。
「ガブガブ飲めて良くない? 熱いと、ちびちび飲まなきゃだし」
まぁ、言わんとしてることはわかるけど…。
マッチングアプリで出会った彼とは、今では全く連絡を取り合わなくなってしまった。
けれど、ぬるくなったコーヒーが好きという彼のセリフだけは、私の中にずっと残っていた。
彼のそのおおらかさが、妙に恋しくなってくる。
こんな気持ちになるということは、
私は少し彼に恋心を抱いていたのかしれないな。
そう考えると、不思議で奇妙な気持ちになるのだった。
2年経った今も、彼のLINEはまだ携帯に残してある。