【365日のわたしたち。】 2022年5月18日(水)
もう18時を過ぎても、まだ明るい季節になった。
あなたとの帰り道を思い出す。
まだ大丈夫、まだ大丈夫と思いながら、徐々に暗くなる空に追い詰められていく。
「もうそろそろ帰ろっか」
この言葉をお互いに繰り返して、もう何回目だろうというくらい。
彼が帰ろうとしないのに、少し安心するのだ。
まだ彼も一緒にいたいんだ、と
話したいんだ、と。
「そろそろ帰らなきゃ」
そう言って、彼がエナメルのスポーツバックを担ぎ直したら、もう終わりのサイン。
「そうだね」と言って、自転車にまたがる。
なんとも惜しい気持ちが、じわぁっと心に広がる。
今日は、そんなこともあったなと、思い出させてくれるような夕方の空だった。
そんな年齢だったのだ。
私も。
君も。