清水潔さんの証言
~陰謀論はこうして広まった~
2017年、大竹まことのゴールデン・ラジオ出演時の清水潔さんの貴重な証言です。望月衣塑子記者とは10年以上の付き合いで、「あれが本来のジャーナリストの姿」云々とベタ褒めしたあと本題へ・・・。
(6:17頃~)
くらたま:(略)元TBSのジャーナリストの準強姦が、あれもどうなったかハッキリしないまま続報が待たれるところなんですけども。
清水:この事件はですね、詩織さんという方がですね勇気を振り絞って被害を訴えたということですね、それが一つと、もう一つは容疑者ですね、逮捕状が出ていたという元TBSのジャーナリストがですね、安倍総理と親しい、著書もあるということで、色々様々な疑いの声が上がってきてるわけなんですけども。
この事件についてお伝えしなきゃいけないと前から思ってたことがあるんですけども、今日ちょっとお話させて頂きたいんですけども。
くらたま:ぜひ伺わせてください。
清水:詩織さんが記者会見などで色々話をした時に、ネットなどでは「政権に対する攻撃だ」「政治利用してるんじゃないの?」「ホントの話なのか?」みたいな、非常に誹謗中傷な無責任な声があったんですよね。これについて否定しておきたいと思います。実は私、この事件は2年前から、詩織さんから直接相談を受けたんですね。
くらたま:あーそうだったんですか。
清水:今日これ、初めてお話しするんですけども、時系列で整理すると2015年の4月3日に事件が起きたということで、その後警察に相談してますね。で、詩織さんは最初は所轄の警察もあまり動いてくれなかったんですけども、その後証拠も集めて逮捕状を請求したと。で、6月3日に逮捕するということになったんだけども、突然とりやめになってしまった。何故なんだ?という疑問が残ってるんですね。
私が詩織さんから相談を受けたのはその年の7月の末なんですね。
くらたま:なるほど。2015年。
清水:そうです。だからホントに逮捕されなかったという事から一月くらい後だったんですね。相談に来られたのはまったく個人的なルートで私のところに訪ねてきてくれたってことなんですけども、その時の彼女の説明--こんな被害があるんですと言ってることと、今彼女の言ってることと--全くおなじ(*注)なんですよね。私もあの結構くどいですから、さんざん聞いたんですけど、そこは全く変わらないですね。だから信頼性は高いなと元々思ってたんだけれども、すぐにこれが報じられなかったというのは、だいたい”逮捕されました”というのがニュースのスタンダードなんですよ。で、”逮捕されなかった”ということになると、なかなか、あの「ん?」ってことになるわけですね。その理由が分からない。そうすると、相当取材をしないとこりゃ難しいぞと。本当に誰かが捜査の妨害をした、あるいは捻じ曲げた、みたいなことが有ったのかどうかってことをやってかなきゃいけないわけですね。
*注)BBの強姦致傷の記述は検察録音とも違うね。新潮の取材内容(傘の下、駒まわし、服は捨てた、いや捨ててない)とも違う。ドラマチックに盛ったのは誰かな?週刊新潮による伊藤さんへの初期取材原稿はあなた(清水さん)も読まれてますよね?
で、結構長いあいだ取材をしてたんですけども、その内に、書類送検になるらしいですとかね、また色々な話が出てきまして、一体どういう風になってゆくんだろう?特に、元TBSのジャーナリストは今ほど著名じゃなかったんですね。その後になって本が出たりしたので。今や著名人ということで報じられても仕方ない半公人格ですよね。そういう事にもなっていったということで、この2年間で大きく情況が変わってきたんですね。
大竹:うん、うん、
清水:そんな中で、週刊誌がこの情報を聞きつけて、取材をしたいということで、僕の方に照会があった(*注1)んですね。で、詩織さん本人とも相談をして、御本人もぜひ、これをきちんと世に出したいんだと。私もそこは同じだったので、「じゃあ、ちょっと週刊誌の記者と会ってみますか?」ということで紹介をして、、週刊新潮なんですけども、、取材に入ったんですね。 この週刊誌記者がなかなか素晴らしく(*注2)てですね、当時の刑事部長に直接取材をしたんですね(笑)
*注1)週刊誌に持ちかけたのは清水さんだろ?古巣FOCUS(新潮社)のコネで。伊藤氏が誰か(ロイター?)のツテで清水さんに繋いでもらい→清水が週刊新潮へという経路でしょう。(BBの、友人宅の玄関先で清水の著書を偶然見つけて~という話はウソくさい。)
*注2)どこが素晴らしいんだ、NYTに取り上げられたと悦に入る田中敦とか、ストーカーまがい、くっそ汚い字で置き手紙する小出英知とか。中村格氏へのインターホン取材原稿は清水さんも当然、読んでますよね?
くらたま:あ、逮捕寸前に上から指示を出したと言われてる方ですね。
清水:そうです、逮捕状があったのに逮捕を取りやめさせたという話があったんですけども、それを指揮したのは私なんだということを本人が認めたわけですよ。で、この段階で初めて本当に捜査が捻じ曲げられたんだということを(*注)本人が認めたんですね。そういう事で初めて週刊誌が記事にできて、そして記者会見を開くことになり、あとはご承知の形になっていったと。こういう順番だったんですね。
*注)後半、”正常な判断”か”捻じ曲げ”かと公平に提示している清水さん。ここでは捻じ曲げと決めつけているのは、これがポリコレ抜きの本心だからですね。
大竹:はい。
清水:今日私がいちばん言いたいことは、2年前から聞いてる話は極めて信憑性が高いということ、何も変わってない(*注1)んですよ。詩織さんは当時、安倍総理と親しかったこのジャーナリストということでは全くなかった段階で私は話を聞いているので、政治利用とか、そういうことでは全くなく(*注2)、本当に性的事件の被害者、、こういったことを放置したら世の中良くならないぞという思いでね、自分が名前や顔を出して訴えてるんだということだけはキチンとお伝えしておかなければというのが私の立場で、今日お話をさせて頂きました。
*注1)何も変わってないならBBの強姦致傷の描写はなに?盛った人は「揉み消し」を信じた別の人ですね。
*注2)フォトのとおり。
くらたま:清水さんのような第三者の方が、客観的に実はこうだったというお話を聞かせていただいて、ほんとに良かったなというか、心無い人がハニートラップだったんじゃないかとか、山口氏が有名になったこの時期に、今更2年前の話が出てくるなんておかしいという論調のことを言う人が居るんですよ!でも、今の話でいうと、2年前からずっと覚えていた事件であって、それが表面化したのが、たまたま今であって・・・
清水:そうなんです。
くらたま:・・・というだけの話なんですね
清水:そこの部分を是非知ってて頂きたいと思うんですよね。
大竹:この方はテレビなんかにもお出になって、私もお顔を拝見したこともあるんだけど、この逮捕状がこう、出なかったと。逮捕所まであったのに、
清水:あったんです!この事件でいちばん大事なのはソコなんですよ。逮 捕状 が 出 て い た の に 逮捕しなかったということなんですよ。
くらたま:そんなことがあるんだ!?
清水:まず無いです!ほとんど無いです。ゼロとは言いませんが、よっぽどおかしいんですよコレ。というのは、警察官は何とかして逮捕したいんですよ、逮捕をしてそして自供をとるとか証拠を集めるとかしたいんですよ!逮捕状がとれてたわけですよ!
特に準強姦とかなるとなかなか密室の中だからとか、難しいといえば難しいんですよ。
大竹:でも一緒に乗りつけた車の中の映像とか、いろんな資料があって・・・
くらたま:傍証はかなり・・・
清水:DNA鑑定とかも行われていて。だから元ジャーナリストと性的関係があったのは科学的にも証明されてるんですけども、そういった上でとった逮捕状が、逮捕直前で成田空港で容疑者が戻ってくる時にですね、逮捕を待ち構えていたら電話が入って、止めだ!止めだ!という話になったと。(*注)
*注)元は”それでも” 後日の帰国当日に空港へ行ったというA捜査員の話を伊藤さんが勘違いして逮捕当日と聞き違えたか、または清水さんがドラマツルギーで捻じ曲げたか、いずれにしても空港現場での中止の一報というドラマチックな展開になり、週刊新潮がそのように報道した。BBの西日や季節の情景描写とともに、逮捕中止劇は清水さんの筆力ですよね?逮捕中止の一報が6月3日なら尚のことおかしい。空港到着は6月8日だから。
くらたま:えーーー。
清水:ぜんぜん分からないままね、何か進んでいったわけですね。その状態が明らかになってゆくまでに、この2年の月日がかかったんですよー。ようやく形が見えてきた(*注)ということですね。
*注)甘いな。まだまだです。ここから更に色々なことが分かってきます。事件は二重構造になってましたね。清水さんほどの方が(笑)
くらたま:これはまだ終わってないですよね?
清水:警察的には終わったということでしょうけども、やっぱり多くの人たちの気持ちとしては「おかしいだろう!」と。特に捜査指揮をしたという刑事部長は、いま警察庁の組織対策犯罪部長という肩書で、つまり共謀罪を施行する責任者なんですよね(鼻笑)
くらたま:この逮捕状を取り消した方が?
清水:そうです、取り消したというか、捜査指揮をして逮捕させなかったといわれている刑事部長が、共謀罪をまさに運用する責任者なんですよ。で、これ、どう思いますか皆さん?ってことなんですよ。
大竹:そりゃとっても困ったな。
(えっへっへ、あははは)
くらたま:それはちょっと怖いな。
大竹:困ったな。
清水:ね?そういう現実があるということをまず知らないと、ほんとにその共謀罪の姿っていうのも良く見えて来ないと思うんですよね。
くらたま:だったらますます、この事件ってこのまま終わらせたら絶対いけないですよね、何が起こったにしろ、裁判なり何なりちゃんとして、それで客観的な証拠を積み上げていって本当にどんなことがあったのかということをハッキリさせないと。
大竹:どういうことがあったのか、何故これが揉み消されたのかってことは、どのへんまで事情ばわかってるんですか。
清水:あのー、そこの部分なんですね。一体この刑事部長が全く問題ない判断で捜査を中止?というか逮捕させなかったということなのか、そこにもっと大きな力があったのか、そこの部分がまだ明らかになってない訳ですよね。
でまあ、いま検察審査会という所に、被害者の詩織さんが「これは不当である」という事でいま訴えているんですよね。これがどうなるかという事がいま注目されていて、もし強制起訴みたいな形になっていけば、少し明らかになってくるのかもしれませんね。
くらたま:それでいつ頃出るんですかね?
清水:いやまだちょっと分からないですね、それはね。
大竹:でも、清水さんの仰るとおり、詩織さんからの証言がかなり信憑性が高くて、終始一貫変わっていなかったと、
くらたま:はい。2年前からね。ずーっと続いて、
大竹:・・・という、事実を踏まえると、そういう事が歪められちゃうということになっちゃいませんか?
清水:そうですね、ちょっとゴチャゴチャになっちゃってるんですけど、一つはそういった重大な性犯罪があったということが何のお咎めも受けていないと、これが一つなんですけど、もう一つは逮捕状まで出ていた案件が何かによって握りつぶされたと、この2つの問題ですよね。
大竹:うん、うん、うん。
清水:特に一般の方にとって、女性の方にとって1つ目も重大なんですけど、多くの人にとって2つ目?司法が歪められているとしたなら、とてつもない問題だという事は、みんな他人のことじゃなくて自分の問題だと思ってですね、
くらたま:いや、ホントに怖ろしい
清水:・・・なくちゃいけないと思いますね。
大竹:ねえ?はい!この後どこまでこれがちゃんと分かってくるかということ、とっても大事だよね!ねえ!
くらたま:大事ですね、これ私たち、忘れちゃいけないですよ。
大竹:だって俺たちの信用してる警察だからねえ?
清水:そうなんですよね、実際、何か困ったことがあったら警察に相談に行くじゃないですか?そこしか無いわけですよ。
くらたま:でもその警察が・・・。
清水:でも、最初に相談に乗ってくれた所轄のおまさりさんは結果的にはすごくよく頑張って(*注)証拠を集めて、逮捕状までとったわけですよ!だからそこは僕は高く評価したいんですけど、そこから先が何でこんなことになってんだ?っていうのが大問題ですよねー。
*注)A捜査員が元凶で、その罪を刑事部長に押し付けて警察・検察・司法が揉み消した・・・その選択肢は清水さんの頭に過りもしないらしい。結果的に権力のとんでもない悪事に加担する?
大竹:さあ、そうなってくると!この『裁判所の正体』っていうご本なんですけど、三権分立がこの国では機能してないんじゃないかっていうことで、
(~16:58)
このあと共著の宣伝。本書は筆者も既読。密度の濃い、なかなか良い内容でした。清水さんの認知バイアスによる見込み違いは残念ですね。