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最近、心が動かされたこと。
第一志望だった会社の転職試験の書類選考で提出した課題が
自分でも気に入っており、何処にも吐き出し先がないのでnoteをはじめてみました。
(その第一志望だった会社は面接で選考漏れ。。。泣)
課題のテーマは「最近、心が動かされたこと」
1年半前からハマって継続的に会場に行って観戦している女子プロレス団体STARDOMについて筆を取りました。
(自分が大好きなことを書いて書類選考を通過したことは嬉しかったなぁ)
心が動かされたこと。
2023年2月3日深夜。
私は翌日に行われる女子プロレス STARDOMの
大阪大会を観戦すべく、深夜バスに揺られ東京から大阪に向かっていた。
2月4日の興行はプロレスファンの私にとって特別な思い入れがあった。
理由は「STARDOM 3年ぶりの声援解禁興行」だったからである。
2020年の3月以降、コロナウイルスの影響にて日本のプロレス業界は
興行の中止や延期が相次ぎ、興行再開後も声を出しての応援は
原則禁止となった。
プロレス観戦の醍醐味である声援が禁止されたことで
ファンも選手も耐え忍びながら試合を行っていた。
そんな中、STARDOMは選手の離脱や悲壮的な死別を乗り越えて、
団体が一丸となり話題性を作り、
コロナ禍の中でも多くのファンを獲得してきた。
コロナ禍の間に増えたファン(私も含まれる)は
STARDOMの声援があった頃を経験していない。
会場の雰囲気はどうなのか?
選手たちの反応はどうなのか?
試合展開に変化はあるのか?
期待に胸を膨らませながら、ゴングを待った。
そして迎えた、第1試合。
コロナ禍が紡いでいた大逆転劇が巻き起こる。
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ここで約3年ぶりとなる「声出し応援」が解禁された。
STARDOMとは
2010年に旗揚げされた日本の女子プロレス団体。
2019年から株式会社ブシロードが運営。
コロナ禍においてイベント運営が難しいと言われている中、
コロナ前の2019年から2022年の間に売上高が5倍に成長しており、
世界的に見ても最も勢いのあるプロレス団体と言われている。
日本武道館や両国国技館、大阪城ホールなどの大規模会場で興行を実施。
2022年11月20日には日本のプロレス史において初となる男子団体と女子団体の合同興行を新日本プロレスと開催し大きな話題となった。
また、2023年、女子プロレス20年ぶりとなる横浜アリーナ大会を開催し、観客数約5500人を動員。
フワちゃんのプロレスデビューを手掛けるなど、
昨今の女子プロレスブームを牽引している。
海外からの評価もすこぶる高く、STARDOM出身のKAIRIやIYO SKYなどの
女子プロレスラーが海外のトップ団体であるWWEでも活躍しており、
国内外問わず注目を集めている。
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観客の心を掴んで離さない、月山和香選手
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アメリカ ニューヨーク出身の帰国子女で北海道大学卒業後、
外資系OLを経てプロレスラーとなった月山和香選手。
2020年にActwres girl’Zでプロレスデビュー後、
2021年にSTARDOMに移籍。
身長が高いわけでもなく、スバ抜けた運動神経も持ち合わせていないが、
“がむしゃら”なファイトスタイルに定評がある人気選手の一人だ。
しかし、月山選手には一点、他の選手と違う特徴がある。
「デビュー以降、1勝もしたことが無い」(2年7か月)
後輩の新人レスラーに自力初勝利許してしまったり、
タッグマッチではヒールユニットの標的にされてしまい、
フォールを取られてしまう試合が続いている。
そんな月山選手を見ている観客の心は次第に
月山選手の初勝利を願う気持ちでいっぱいとなっていた。
コロナ禍で声援を送ることはできないものの月山選手の
試合への手拍子での応援は会場中に響き渡る。
そんな中、2023年2月4日、STARDOMにおいて
約3年ぶりとなる声出し応援解禁興行の開催が決定した。
3年ぶりの声出し応援解禁興行。
第1試合で轟いた、未勝利レスラーへの大声援。
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![](https://assets.st-note.com/img/1691646156285-MRomSxx9ND.png?width=1200)
第1試合に行われたのは、ルーレットで指名された選手が
一人ずつ戦う勝ち抜き戦「浪花ルーレット」。
久しぶりの声出し応援ということで1人目に誰が入場するのか?
会場の観客たちの胸は高鳴っていた。
1人目に選ばれたのは“スターダムのアイコン 岩谷麻優”選手。
このルーレットマッチの発案者であり、スターダムの旗揚げ当初から
“団体の顔”としてTOP戦線を走ってきた彼女が1人目の入場ということは
誰もが納得する采配だった。
※ルーレット映像で指名されるためランダム入場ではない。
そして、2人目に選ばれたのが月山和香選手。
声出し応援解禁の最初のマッチアップが“TOP選手”と“未勝利選手”という
顔合わせとなった。
しかしながら、会場は月山選手への大声援で溢れかえった。
試合開始のゴングが鳴る前から、“月山コール”がエディオンアリーナ大阪に轟いている。
試合で負け続けたレスラーが団体の顔であるレスラーにファンから声援で
圧勝したのだ。
声援ができずとも、月山選手の初勝利を願い、
応援し続けてきたファンの心が一つになった瞬間だった。
結果は2分8秒、ドラゴンスープレックスで月山選手の負け。
試合には負けてしまったものの、月山選手にかけられた声援の大きさは
メインイベント以上のものであった。
コロナ禍が明けたという希望の光が月山選手の応援をきっかけに
輝き出したように思えて、心が動かされた。
自分が感動したことを文章化して評価されたことは嬉しい。
こんな、ニッチで思い入れが深すぎる提出課題をよく書類通過させたなと
自分で提出しておきながらつくづく思います。。。
月山和香選手の初勝利への道も感動的だったから
それもいつか、文章にしようと思っています。