10日目(4/4)~新婚なのに女一人で歩きお遍路~ ◎納経帳のゆくえ ◎トウ日目の終わり(自転車女子)
備忘録33(036)
※歩きお遍路の記録です。
料金や宿泊などの情報が知りたい方は
下記の「情報まとめ」を見てね。
2017年情報なので注意です。
◎納経帳のゆくえ
今日の同日泊は韓国の2人組男性
それと、再会しました鳥取のKさん
民宿「旅の宿美園」では
プラス700円で夕食を頂ける
みんなの話題はもちろん
明日以降の宿や道についてである
私も相槌を打つが
内容が全く頭に入ってこない
「納経帳が無かったら
どうしたらいいのだろう…」
ぼやっと考えて
考えきれずに思考が止まる
鳥取Kさん(仮)が
気を付ける道なんかを教えてくれる
でもメモすらできない
みんなは食事後に銭湯へ
私は生理のため
先に家庭風呂を使わせて頂いたので
もう一度荷物を広げてみる
ない…
誰かに聞いてもらいたくて
旦那に電話をしてみる
お遍路開始後、
初めての電話連絡がこれなのが情けない
話始めてすぐに涙が出てくる
もう情けなくて情けなくて…
「なるほど
まず、紙とペン出して」
グチグチ嫁にピシャリと指示が飛ぶ
① 納経帳を出した場所
② リュックを開けた場所
(買い物や上着の出し入れ)
③ 荷物を下ろした場所
(椅子休憩やトイレ含む)
涙も止まるほどテキパキと質問され
①→26番札所のみ
②→お昼の棒寿司購入と山の休憩
③→鈴を落とした時
書き出していくと明確化する
②と③では納経帳が入ってる部分を
開けていない
ということは
「明日の朝に寺に電話してみる
これしかできることはない」
とこれまたピシャリと断言される
はい
ごもっともです
私と旦那は年が離れている
余裕で一回り以上年上なのだ
上司に諭された部下の気分だが
正論なので
「了解です」と告げて電話を切る
とりあえず
今できることはない
少し落ち着きを取り戻し
銭湯から戻った鳥取Kさん(仮)に
事情を説明する
食事時からやんわり心配されていたが
動揺しすぎて説明もできなかったのだ
話を聞いてもらうだけでも
ありがたい
シミジミ感じながら
その後、個室で呆けていると
「納経帳が見つかったヨ」
唐突に女将さんから声がかかる
なんと鳥取Kさんから事情を聞き
お寺に電話してくれたのだ
現在はもう20:00である
お寺の人とは知り合いらしく
何かあれば電話でやり取りしていると言う
無事に見つかった
ココから20㎞も戻ることになるが
そんなことより見つかって良かった
安心しすぎて涙出てくる…
ドッと疲れた
今日は、
鈴にしても納経帳にしても
本当に迷惑かけまくりである
今日の教えは
「思い込みに捕らわれない」
としていたが
「物への執着」
を試された気がする
まだまだ修行が足りないらしい
欲は無くならないが
少なくとも
感謝だけは忘れないようにしよう
徳島は『発心の道場』
高知は『修行の道場』と言われる
まだまだ高知の道のりは続く
◎トウ日目の終わり(自転車女子)
22:00
ほとんど意識を失いかけていると
急遽、もう一人泊まることになった
自転車旅をしている女子大生
神奈川出身ということで
カナちゃん(仮)と呼ぼう
カナちゃんは
道の駅でテントを張っていたら
女将さんに声をかけてもらったらしい
今日は野宿のつもりだったようだ
北海道やオーストラリアにも
自転車で旅をしたらしい
自転車で女一人旅!!
素敵すぎるー♪
納経帳が見つかって安堵したからか
夜遅くまで二人でキャッキャしてしまった
人と話すって幸せだ
一人で歩く へんろ道
優しさばかりの 四国旅
悟りの代わりに 心に芽吹く
伝えきれない ありがとう
nao
◎情報まとめ
☆本日の教訓
①本日の学び1:思い込みに捕らわれない
②本日の学び2:物への執着
③室戸岬はお遍路さん的に一区切りポイントらしい
④室戸岬を超えると風が強いエリアになる
⑤訛りや独特なイントネーションはしばらくすると慣れる
⑥物欲とは中々向き合うのは難しい←
☆料金目安
・札所のお賽銭 ¥お気持ち-
・納経 ¥300-×札所数
・休憩所 ¥お気持ち‐
・民宿「旅の宿美園」
素泊まり ¥3300-(使用する部屋により料金が異なる)
夕食 +¥700-
朝食 +¥500-
☆民宿の備品&おすすめ
民宿「旅の宿美園」
・2階建ての広めのご自宅をお遍路さん用に提供している。
・料金説明が後出しになることが多いようなので、最初に確認することを推奨。
(食事の料金は安いが説明なくサラッと用意したり、使う場所によって部屋の使用料が違うようだが、支払いのタイミングになって発覚している人がいた。全般的に料金は安いが、気になる人は要確認)
・一階に個室が一部屋、二階では個室を使うかリビングを使うかで料金が異なるらしい。(3000~3800円ほど)
・元気な女主人が笑顔で迎え入れてくれる。
・ゲストハウスに近い感覚で利用すると良い。
・近くに700円の銭湯がある。
・洗濯機をお借りできるが乾燥機がないので注意。
・暖房器具がないので部屋は寒いが、お布団はフカフカ。
・格安料金で家庭料理を出してくれる。
ご自宅を開放していて、とてもアットホームなのでゲストハウスが好きな人にはかなりおすすめ。
超親切だが、説明不足なことがあるので、気になる人は要確認。
ドタバタでつらい一日が終わりました。
夜は結構楽しかった。
女子大生のカナちゃん(仮)とは連絡先を交換し、なんとお遍路が終わった後に遊びに行って自転車の楽しさを教わりました。
そして調子にノッた私は一人で九州のやまなみハイウェイ自転車走破へ(笑)
一日で2000mを登って130㎞進んだので、これもいつか書きたいな。