10日目(2/4)~新婚なのに女一人で歩きお遍路~「高知編」 ◎ワープする夜通し100㎞の人 ◎昭和な町並み、恐るべし強風
備忘録31(033)
※歩きお遍路の記録です。
料金や宿泊などの情報が知りたい方は
10日目(4/4)の「情報まとめ」を見てね。
2017年情報なので注意です。
◎ワープする夜通し100㎞の人
再会した埼玉出身さん
=埼玉さん (仮)
100㎞の件は気になる
だがしかし
訛りが…
私の左耳があまり良くないからか
理解力の問題か
申し訳ないのだが
何を話しているのか不明
歩くペースは私の方が早いため
お先に失礼することに。
26番札所の手前は
軽い山登り
体の何と軽いこと楽なこと!
昨日の最後も元気だったら
楽だったのかもしれない
40㎞以上歩いた後の
ちょっとした山は大変
よく覚えておこう←(笑)
第26番札所【金剛頂寺】
無事に御朱印を頂戴し
荷物整理をするため
リュックをおろす
すると
埼玉さん(仮)が再登場
どうやら降り道が分からないらしい
裏手側の降り口は分かりにくい
私が納経所でお聞きしたことを
そのままお伝えする
結構わたりやすい説明のはずだが
なぜか
ご理解頂けないようだ
それならばと
納経所で聞いてみるように提案する
なぜか
ご納得頂けないようだ
なんと
既に聞いたとのこと
ん?つまり?
どゆこと?
どうやら私を待っているらしい
荷物整理をしたかったが
まぁ、いいか
私もどうせ進むのだし。
なんか圧がすごいし。
山の裏側(?)から
細い道を下っていく
旅は道連れ
せっかくなので
どうしても気になる例の件
夜通し100㎞について
もう一度聞いてみよう
何度も聞き返す
かなり失礼なワタシ
しかし
埼玉さん(仮)は
特に気にしないタイプらしい
今日の教えは
思い込みに捕らわれない
くどいやり取りを経たが
途中で独特な話しにも慣れてきた
なんと、
私が宿泊していた
『室戸荘』に泊まっていたらしい
ってことは
朝まで一緒の宿だったのか
歩きお遍路中
電車や車、船などを利用することを
「ワープ」(もしくはスキップ)
と言う (隠語かも)
もちろん悪いことではない
それぞれのやり方で良いのだ
高知県は土地が広い
しかし寺は少ない
よって歩くのは大変
けれども
お遍路道は海沿いにある
電車やバスは利用しやすいのだ
「では距離が長い時は
電車を使ったらいいですね」
別に嫌味で言ったわけではない
難病を患っていると言うし
本当に自分のペースでお遍路したらいいと
私は思っている
既にワープしたわけだし
上手に電車を利用したらいいではないか
すると
「県は越えたから(また歩く)」
…
あれ?
県越えってそういう意味だっけ?
長距離無理して歩いたらダメだよ
ってことだと思うのだけど。
からだ的にも良くないし
近くの人や病院など
周りの人にも迷惑かけるのでは…
説得を試みたが
ご理解いただけたのかは不明
今日の教えは
思い込みに捕らわれない
「良くないだろう」
「迷惑だろう」
という
私の思い込みなのか
「○○すべき」
「何とかなる」
という
埼玉さん(仮)の思い込みなのか
障害や病が
あってもなくても
様々なことに向き合う
それが
歩きお遍路なんだなぁ
◎昭和な町並み、恐るべし強風
住宅街まで降りてきて
道の駅キラメッセ室戸を発見
埼玉さん(仮)は進むと言う
では私は昼食でも買おう
何か産地の美味しい物食べたい
カマスも
タチウオも
棒寿司(押し寿司?)を初めて見た
と言うか太刀魚自体を初体験
こちらでは一般的なのだろうか
片方に決められず、両方購入
美味し~♪
私は味がしっかりしたカマスが好みでした
いわしカツは
冷たくてもフワフワで
こちらも美味しい
12:10
満足して出発
良い雰囲気の街並みだが
今日は本当に風が強く
どなたもいらっしゃらない
町を抜けると大橋がある
いつも風が強いのだろうか
杖がないと前に進まないほどの超強風
お遍路さんは
橋を歩くときに
杖をついてはいけない
弘法大師(空海)が
今も修行のために四国を巡り
橋の下で寝ているかもしれないからである
とは言え
立っていられないほどである
致し方なし
渡り終えると
いきなり全身筋肉痛
恐るべし強風
町道の方がマシだが
やはり風が強い
杖にすがって前傾姿勢で進む
「カシャン」
ん?
何の音?
……鈴が無い
大好きな祖父が使っていた
ボロボロだけど
大事な大事な鈴
金剛杖から外れて排水溝の隙間へ
んのわぁーー☆※!△#”?
私は声にならない絶叫をあげて
地べたに這いつくばる
次回は補足として外伝録!
私がどうしてお遍路を始めたかを書きたいと思います。
この鈴への想いを知って頂くために。
頑張って外伝録と10日目の続きは同時に完成させたい!!
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