11日目(1/3)~新婚なのに女一人で歩きお遍路~ ◎感動の再会、納経帳 ◎祝詞の奏上
備忘録34(037)
※歩きお遍路の記録です。
料金や宿泊などの情報が知りたい方は
11日目(3/3)の「情報まとめ」を見てね。
2017年情報なので注意です。
◎感動の再会、納経帳
テンション上がった夜は眠りが浅い
1:30、3:00、3:30、4:00…
ダメだもう起きよう
支度をしたいが部屋は暗く
暖房器具がないので超寒い
ヘッドライトを装着し
布団に包まりゴソゴソ
今日は同室者がいる
ドミトリータイプの大変なところだが
自転車旅のカナちゃん(仮)は
幸いにも深い深い眠りのようだ
私は備品類を風呂敷で包んである
袋類だと音がうるさいからね
ゲストハウスに泊まる人には
ぜひおすすめしたい←
しかし別の問題発生
洗濯物が乾いていない…
いつもはエアコンかヒーターがあるからなぁ
後でドライヤーをお借りしよう
忘れた納経帳は20㎞手前の寺にある
「一秒でも早く出発だ」
と考えていたが
女将さんが車で送ってくださるという
往復40㎞
うん、ご厚意に甘えよう
8:00に出発
26番札所ではすぐに対応してくれて
温かい労いの言葉まで頂く
申し訳なさと
情けなさと
感謝が混じって泣きそうである
おかえり私の納経帳
納経帳との再会をかみ締めつつ
車で再び宿の前まで戻る
お礼をゆっくり伝える間もなく
カラッとした笑顔で送り出される
なんとも高知の女性らしい人である
現在9:00
徒歩では一日が終わっていただろう
本当にありがたい
そして車ってスゲー(笑)
お遍路の朝としては出遅れだが
ようやく歩みを始める
さて、今日の宿も探そう
◎祝詞の奏上
ふむ…空いてない
納経帳が無いのは論外で困るが
寝床が無いのもそこそこ困る
今日は27番札のために山を登る
そこから宿までは13㎞先か30㎞先
出発時間と体力を考える
山登り後の30㎞は無理だろう
近場にビジネスホテルが多いため
完全に油断していた
片っ端から電話してみる
満室とのこと
うーむ、全滅。
昨夜の「旅の宿美園」に戻るか
ギリまで歩いて電車で先の宿まで行くか
えぇーどうしよう
とりあえず迷いながらも
27番札までの山(アスファルト)を登る
道は急勾配であるとは言え
体調は悪くない
足もまぁまぁな感じ
しかし
気持ちが上がらない
すると速度も上がらない
頭も働かないし
疲れているのかなぁ
納経帳は無事だったのだけどなぁ
タラタラと登り始めてすぐ
降りてきた鳥取Kさんを発見
さすがに速い
しかも身軽
荷物は山裾で置いてきたらしい
(私は不安だし荷物を分けたくないため
全て背負っている)
宿泊の相談をしてみる
なんと近くで阪神の試合があるらしい
なるほどそれで宿は多いが満室なのか
さすが阪神
納得である
少し遠いが
電車で行ける善根宿を教わる
料金安くて歩きお遍路専用らしい
もう思考力が死んでるので
本当にありがたい
すぐに電話してみると
宿泊OKで一安心
しかも
今向かっている27番札所に
現在バイクで来ているという
それは急いで向かうしかない
すると
寺の前で待っていてくれた
70歳のおじさんである
お顔を拝見
おや、この方は…
有名人ではございませんか。
もちろん歩きお遍路限定だけど。
善根宿の萩森さん
お遍路中によく話題に出てくるのである
色々な人のブログなどでも紹介されている
1000円で女性は個室
男性はドミトリー形式で宿泊
今後の宿情報も集まる素敵な善根宿
ビジネスホテルより善根宿に泊まりたい
これはあれだ
『塞翁が馬』
よかった宿が決まらず鳥取Kさんに会えて♪
納経する前なのだが
寺の上にある神社にお誘い頂く
元々登るつもりだったし
一緒に行ってみることに。
神社と寺の般若心経の違いを教わり
なんと私が読むことに…
萩森さんは
天照大御神とこの神社の経を唱えてくれる
正確には経ではなくて祝詞らしい
うん、
さすが
とてもそれっぽい←
よくわらないけどご利益ありそう
気分がちょっとスッとする
そのあとは
後でお世話になりますと挨拶し
私は納経に向かう
27番札所 【神峯寺】
久しぶりにゆっくり参拝した
そんな気がする
基本のお遍路は
88か所のお寺を巡る
(別格とか含むと追加されるけど)
ここは『土佐の関所』と呼ばれ
手入れのされた庭園がある
お寺一つ一つには
それぞれの歴史があり
たくさんの見所があり
とても素敵なのは間違いない
しかし
どうしても時間に追われ
体力や気力の問題もあり
途中でスタンプラリー化してしまう
お遍路が終わったら
ゆっくり調べ直そうかなぁ
―――――――――――――――
やっと更新が出来ました。
言い訳しますと昨年末から環境の変化がありまして…←
待っていてくださった方、更新してないのに好きボタン押してくださった方、ありがとうございます。
また頑張って続きを書いていきます(^^)
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