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小学校教員の給食の仕事に関する話
元公立小学校教員で元私立小学校教員の国立小学校教員です。今回はとても地味な話をお伝えします。
小学校の給食にまつわるお仕事の話を給食に関する校務分掌を経験した私が独断と偏見でお伝えさせていただきます。
1.給食の仕事とは
公立小学校時代に給食の担当の仕事が存在していました。給食とは小学校では当たり前にあり、毎日繰り広げられていると思うのですが、給食がおいしく食べられるには多くの人が関わっています。
僕もその関わっていた1人です。僕の仕事は、小学校の全校児童の給食数の管理を行うものでした。
給食数の発注をしていました。当時の勤務校は学校内に給食を作っていませんでした。そのような学校は給食センターから給食が届けられるのですが、学校に栄養教諭もいない場合は小学校教員の中から給食に関する仕事を請け負うことになっていました。
縁の下の力持ち的な仕事なのですが、皆さんにも知ってほしいと思います。
2.年度初めは忙しい
4月の当初は早急な対応が必要となります。校務分掌が発表されると給食担当は瞬く間に動かなくてはなりません。
4月1日に仕事が始まるなら3日ごろまでに学校の各クラスの児童数、教職員数、アレルギーの有無、職員室で食べる数など申請しなければいけません。
学級によっては年度を開けてから担任が決まり、改めてクラス替えの微調整がされることがあり、クラスの構成把握がとても重要になります。
間違えて申請すると後で修正申請しなくてはいけないため慎重になります。もちろん給食のことなど優先してはくれないのが辛いところです。
次に給食センターがない学校では、配膳員さんとの連絡連携が重要になってきます。配膳員さんによってのルールや配置新年度の児童数や教職員数の共有などが必要になります。
先ほど申請したじゃないかと思うのですが、給食担当は複数の業者とやりとりをすることになるのです。
①給食センター
②牛乳業者
③パンご飯業者
④都道府県管轄の給食会
⑤小学校の配膳員さん
ざっとこんな感じです。メールで行ける業者もあれば、FAXでお願いされる業者もあります。配膳員さんの要求もイレギュラーな場合があるのです。
僕は、年度当初の忙しい時期を給食に追われることになったのです。
3.給食担当は担外か特別支援
このような給食担当の仕事は担任の先生でなく、担任以外の先生(以下担外)や特別支援学級の先生が伝統的に請け負っていました。
僕は当時、特別支援学級の担任でした。子どものために準備をしたい時期ですが、やらなければいけない給食業務で忙しくなることもありました。
僕はいかに効率よくできないかと試行錯誤して取り組んでいたのです。給食担当の仕事は責任が重く忙しいのですが、幸い他の仕事が免除されるように減るのがメリットなのかもしれません。
しかし、給食担当の仕事を極めても何かスキルアップをしている気がしなかったので他の校務分掌に憧れることが個人的には多かったです。
4.給食担当の失敗は大きなリスク
年度当初は忙しいですが、給食も始まってしまうとなんとかなります。しかし、仕事はそれで終わりではありません。
次にしなければいけないのは毎月の給食数の申請です。これを忘れると大変です。さすがに申請していないと給食会から連絡が来るのですが、よく忘れる可能性があることがあります。
それは給食を止める日です。主に以下です。
①校外学習等
②代休
申請を忘れることは人間なのであるのですが、学年によって校外学習をギリギリに計画する先生や報告連絡相談を怠る先生がいるのです。
基本的に給食担当の申請を管理職がチェックをしますが、管理職も忙しいという理由でチェックが緩いので給食担当が意識を持っていないと抜けが起きることがありました。
しかも、私が仕事を引き受けた際は紙でのやり取りだったので、私はこれをパソコン上でクラウドで共有する報告システムに変えました。
ただ、当時校務支援パソコンを見ない先生もいたので結局のところ直接営業回りのようなコミュニケーションを大切にしていたのです。
「○○先生お疲れ様っす!来月って校外学習とかあるんすか~?!」という感じです。
また、運動会の代休や自然教室の5年だけの代休などイレギュラーの場合はよくよくチェックしないと忘れるのでドキドキでした。
5.学級閉鎖になると忙しい
学級閉鎖になると急遽給食を止めるという申請が必要です。
止めるためには、全ての業者に連絡が必要になります。
①給食センター ②牛乳業者 ③パンご飯業者 ④都道府県管轄の給食会 ⑤小学校の配膳員さん
になります。
さらに、学級閉鎖の正確な日数を管理職に確認する必要があります。
管理職も学級閉鎖の日数は教育委員会に連絡を通しているため、全て最後に動くのが給食担当なのです。
6.年度末も忙しい
年度末はというと、全てのクラスの給食備品の管理や確認、そして給食エプロンの修繕や発注など仕事が増えます。
異動の年は仕事を終えるまで安心して春休みを迎えることが難しかったです。
給食エプロンは会議で個人所有を進めたのですが、叶うことはありませんでした。残念。
他にも学期に1度の衛生管理委員会という形式的な会議もあり行政仕事の気分でした。
7.おわりに
そんなことで僕は給食のない私立小学校に転職した際は最高の気分でした。
もう給食はこりごりです。しかし、久しぶりに今月から給食を食べることができるのが密かな楽しみなのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。