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最近考えている、取り留めのないこと。自由と、余裕、頭痛と、お酒。


 色々なことで、頭が痛い。

 ちょっと今回のは、もしかしたら文章としてまとまっていないかもしれない。だったらちゃんと文章にしてから出せというのはごもっともなのですが、膨大過ぎてとてもまとめられる自信がないのです。

 新型コロナの喧噪。未知のウイルスとしてかつてほどの脅威は感じられなくなったものの、街へ出れば、まだまだ神経質な空気は至るところに蔓延しています。

 非常事態だから、いろいろな情報や意見が交わされる。耳を傾ければ傾けるほど、瞬時にはどちらとも言い難い議論。それをいいことに、ひたすら煽って、大衆を操ろうとする人たち。欺瞞、負の感情、政治的なイデオロギーも飛び交う。情報の波は常に押し寄せてきて、もはや自分のことでキャパオーバーなのに、他人に配慮しなければならない事項を挙げればキリがない。

 気持ちは痛いほどわかるし、すべてを受け止めていたらとてもこの人ひとりのちっぽけな身体じゃ持ちません。みんながみんな既に満身創痍だけれど、それでも、思考停止して他人を傷つけるということだけは、決してあってはなりません。

 最近はとにかく暗い雰囲気で、疲れる毎日ですが――よくよく考えてみてください、割とそんなもんです。人生なんて楽しいことはそうそうありません。毎日神経使い果たしてクソみたいに疲れます。キラキラしたSNSの投稿なんかと比べないで、自分の日々の生活を見つめてみてください。昨日今日で何か起こりましたか? 地味な修行を積み重ねる日々ではありませんか? それが普通だと、僕は思うのですが。

 むしろ新型コロナ以前が平和で何もなさすぎたんです。考えてみれば、リモートワークの導入など、新型コロナがなかったら進まなかったことが沢山あったでしょう。人間は窮地に立たされないと動かない生き物で、いずれ払わなければいけないツケをいま払っている、って考え方はどうでしょうか。だから、いま交わされている四方八方の議論は、夏休み最終日に慌ててやっているようなものなのです。

 僕らが普段から言っている平和って、もしかしたら、臭い物に蓋をしていただけなのかもしれない。その処理役を自分たちに押し付けられてブーブー言うのは、わかります。肉体的にも精神的にもボロボロになって、なんで僕らだけこんなことやらされているんだよ、貧乏くじかよと言いたくなるのもわかりますが、僕らは人類の歴史から見て、割と大事な局面に立たされているという見方もできるのではないでしょうか。

 辛いけど、まあ、投げやりになったらお終いだし。各々で頑張ったら、たまには酒でも飲もうよ。やることやったんなら、酒も旨いもんです(あんま得意ではないけれど)。

 東京事変の新曲。「緑酒」というのは、美酒、うまい酒、という意味があるようです。

 また、「貴様」という言葉が多用されていますが、指しているのはおそらく「自由」ではないでしょうか。罵るニュアンスはなくて、本来の、敬意を表す人称として用いているのではないかな、と想像します。

 椎名林檎がいかに日本語を大切に丁寧に並べているか。毎度毎度感動させられっぱなしで、今回も歌詞を通して思ったことや考えたことは沢山あるのですが、これ以上書くのも野暮な気がするのでやめておきます。ちょっとだけ蛇足を加えるなれば、今回の記事で言いたいことをすべて代弁してもらっている、そんな気持ちです。


 さて、自由と言えば、我が母校の北園高校で、いま「自由」を巡る闘いが繰り広げられています。北園高校は元来リベラルな校風で、校則がないに等しく、髪を染めていても勉強などやるべきことをやっていれば特に文句も言われず、人を見た目で判断しない「自由」を尊重する伝統があります。他の高校にはないその校風に惹かれて通っていた身としては、そこが失われるようであればもはや通う価値はないし、これからも守られ続けるべき伝統だと思います。

 https://youtu.be/t62v5YWyifA

 最近、北園生有志で「北園現代史」なるドキュメンタリーが作成されたようです(限定公開なので上記URLから飛んでみてください)。僕も何度か繰り返して観させていただきましたが、取材力となによりその行動力に頭が上がりません。殆ど知らない歴史だったので、めちゃくちゃ勉強になりました。ありがとうございました。

 僕らが在学しているときも自由に対する規制の気配は少しあったのですが、そのときは義務と権利を履き違えた一方的な主張が多く、それならばある程度規制をかけられても仕方ないのかなと思っていました。ですが、この動画を見て、いまの北園生は自由に対してちゃんと多面的に考えているし、そんな幼稚な主張を今でも引き合いにされるとしたらこじつけじゃないかな、と。それよりも、伝統をあまり知らない余所から来た先生の一存でいろいろ進んでいるように思えました。最近になって急に加速しているのもそんな気がします。だから、保守的な思想が対立しているというよりは、「染髪している生徒が多いと世間様に顔向けできない」という固定観念および思考停止こそが元凶なのではないかなって、教師側の意見がないのであくまで憶測でしかないですが。

 そのほか動画に対する僕の個人的な考えを挙げたらキリがないのでやめておきますが、とにかく上記の動画が多くの人の目に触れて、いろいろなことを考えるキッカケになったらいいなと思います。


 あんまり根詰めると、頭が痛いものです。できれば、考えたくないです。でも誰かがやらなければならないのであれば、それは僕でもいいし、あなたでもいいのです。

 押し付けるのも自由だけど、押し付けた分はどこかの誰かがやっています。余裕がないなら無理にとは言わないけれど、ちょっとぐらい無理しなきゃキャパが広がらないのも事実です。筋トレだって、もう無理だ、上がらないと思ってからの数回こそが筋肉を育てるのです。

 僕もできない・やらない・やりたくないことを人に押し付けてばかりですが、代わりになるかわかんないけどこれぐらいはやんなきゃなって、ちょっとでもバランス取れたらいいなって、ヘコヘコしながら生きています。自分で言うのもおかしいですが、この姿勢は本当に大切だと思います。

 人間は考える葦である、とはよく言ったものです。考えなければ、ただの葦です。ひたすら自分なりに考えたら、たまにはちょっとぐらい記憶飛ばしましょうよ。法を犯すようなことでなければ可愛いもんです、そのときはそのときで反省したらいいんです。

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