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好きな漫画が最終回と思って悲しんでいたら真っ赤なウソだった【ウソツキ!ゴクオーくん】

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

好きな作品が突然最終回と知らされ、鬱々としていたら本当の最終回は次回で書き下ろしも100ページあると知らされた・・・』

これは色々衝撃過ぎたとある作品のサプライズの感想(+そんなにネタバレなしの単行本未収録話の感想)です。

冒頭のサプライズをしてくれたのは、『ウソツキ!ゴクオーくん』という作品。

コロコロコミックで連載されていて、今年で連載10年を迎える漫画です。学年誌で、おもちゃとかのタイアップでもない作品でここまでの長期連載は大分珍しいのではないでしょうか。

好きすぎてこんな布教記事書いたりしてました。

どんな作品か知りたい方はこちらをどうぞ。


そんな作品が最終回を迎えると知ったのはこのツイート

!?

自分は単行本派だったのでマジで寝耳に水でした。

確かに主人公達の学年が小学6年生に上がったこともあり、終わりは近いんだろうな、とか卒業式で〆るのかなとかは薄々感じてはいました。

でもこんな急に来ると思わなかったし、少なくとも単行本だとそんな締めに入るような大きな話はしていなかったので余計に予想出来ませんでした。

しかも作者さんのツイートを見る感じ、どうにも「作者自身が決めた終了ではなく、誰かから終了時期を決められての終了」という形に読み取れたので(本当かはわかりません。あくまで個人の推測です)自分は「これは読者が納得のいく終わり方になるのか?」と一抹の不安を覚えました。


10年続いた作品です。(自分が知ったのは10巻目が出たくらいの頃でしたが)最終回だってその長期間の連載に相応しい完成度でいてほしいと願わずにはいられませんでした。

そして最終回。

ここで筆者はコロコロ本誌を買うか悩みに悩みましたが、結局買いませんでした。ファンなら買えよ!と思われそうですがだってちゃんと単行本で前後の話を知ってから読みたかったんです!全力で楽しめるタイミングで読みたかったんです!すいません!

Twitterとかで流れてくる感想をちらっと見ると(本格的なネタバレは踏みませんでしたし流れてきませんでしたが)ファンからは満足した声が。

良かった・・・良い最終回だったんだなあと胸を撫で下ろしました。

ただ、1つ「このキャラ達の卒業式を見たかった」みたいな感想を見かけて、それは少し残念だったと思っていたんですよ。

というのも、ウソゴクはめちゃくちゃクラスメイトの絆や小学校生活を大切にしていて、メインキャラが小学5年生→小学6年生に進級する時も彼らの悲しみとか、新しいクラスメイトと仲良くなっていく過程も丁寧に描いてたんですね。

だからこそ、その集大成である卒業式は書いてほしかった。

余談ですが同じく舞台が小学校の「地獄先生ぬ〜べ〜」も「卒業」関連の描写が好きだったので尚更そう思いました。「送らずの桜」って回が、卒業を寂しく思う郷子ってキャラが、怪しげな桜の力でぬ〜べ〜クラスの始まった小学5年の頃に戻ってしまう、って話が「ぬ〜べ〜のクラスはずっとこのままでいてほしい」という郷子と読者の気持ちがシンクロしててすごい好きです。

さて、悲しみつつも最終回掲載からしばらく経ったそんな折。

なんか公式Twitterが動いてました。なんぞ?と思ってみると・・・



!?


100ページ書き下ろし!?

えっ卒業式やるんですか!??

全話無料!?えっ単行本派も追いつけるじゃないですか!!


いやもう端的に言ってめちゃくちゃ嬉しかったです。

人間って終わったと思っていた好きな作品が復活するとこんな嬉しいんですね。

伏線を張っていたというのもすごい。コレ気づけた方いるんだろうか…。


正直本誌を読んでいたとしても最終回って衝撃に隠されて伏線なんか見落としますよ。しかも最終回なんて重大告知がウソだとは誰も思わない。

そんな読者の心理を完全に逆手に取ったこのサプライズ。まさに「ウソ」をテーマにしたこの作品だからこそ。最高の贈り物です。「騙された〜!」ってなりましたもん。


しかも無料全話公開付き。単行本派も大変助かる。これで真最終回を読む手筈は整った。


そして単行本未収録の話も読みましたが、「卒業制作」の話とかもあって、先生は本当に天子ちゃん達の「卒業式」を描く予定だったんだと実感しました。

未収録話はネタバレ回避として詳しい感想は述べないでおこうと思いますが、個人的にはやはり初期から出ている番崎くんと皆見先生の掘下げ回は感無量でした。

番崎くんの回は、「罪と罰」がテーマ。特にウソを罰して色んなキャラを公正させてきたこの作品だからこそ、取り扱わないといけないテーマって感じで、その着地のさせ方も厳しさもありつつ救いのある書き方に思えました。

で、最終2話はなんというかもう「最終回だからこそ出来るor見たい展開」って感じでひたすら感情が揺さぶられました。

いやキャラクターのこれまでの成長を描き切った、まさに人間賛歌って感じの終わり方でした。鬼滅の刃の大きなテーマの1つに「思いを受け継いでいくこと」があって、キャラに感化されて他のキャラが成長する展開ってどの作品でも熱いと思うんですが、ウソゴクも本当にゴクオーくんのこれまでしてきたことが天子ちゃん達に良い影響を与えたんだなあっていうのが感じ取れて最高でした。29ページ目が本当最高。ゴクオーくんと天子ちゃんの相棒っぷりが筆者はとても好きです。

と、同時にこの展開を描くということはもう本当にこの作品は終わりだということ。寂しさが胸によぎります。

ニセ最終回でしたが、話自体は本当にまとまっているので言われないとコレ疑わないよな…とは思いました。確かにエピローグ的な話は少なかったので、あっても単行本書き下ろしかと。

そしたら!最終回だけど、最終回じゃなかったー!



本当の最終回は3日後。急〜〜。

無料公開のおかげで話が分かるので、全力で買いに行きます。

そしてゴクオーくん達の卒業式を見届けるぜ。

2度めの最終回の告知を知った時は、とても寂しく思いました。けれど2回目の最終回の告知は何故だかとても嬉しかったです。

今回のこの動きは、完全に作品外の出来事です。

けれど、SNSの発展によりこうした企みが出来て読者に驚きを与えられるのは、違う形で作品の質を高められるんだなあと思いました。

いや、楽しみですね。ウソなしの最終回。しかも100ページたっぷりの書き下ろしですよ。絶対読者が納得行く最終回になるやつ。

まだ読んでないけど興味があるって方は、是非全話無料公開を!

嬉しいサプライズをありがとうございました!




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